すたーと
蘭Side
もうあれから一年が経った。流石に春千夜のことは“元恋人”というだけの存在になった。
新しく恋人も出来た。
そして、もう歩けないんだと諦めていた足だが、リハビリを繰り返し段々と歩けるようになり、今はもう走れるようにもなった。
それなりに充実した生活を送っている。
‥はずなのに、春千夜は毎日のように夢に出てくる。
もう出てこないでほしい。正直うざいんだよ。
終わらせたのはそっちだろ?俺は今幸せなんだ、これ以上俺を苦しませないでくれ。
恋人『やっほ~、』
蘭『ん、』
蘭『!』
恋人『あ、髪染めたの~、ピンクにしてみた』
恋人『似合ってる?』
蘭『それ辞めろ、違う色にして』
恋人『え‥似合ってなかった、?』
蘭『‥いや、似合ってるよ。ごめん』
恋人『‥うん』
もう何なんだよ、ピンクとか。
春千夜にとても似ていた。俺はこの一年間、色々なことに春千夜を重ねていた。
開き直ったはずなのに、もう最悪だよ。
職場
鶴『あ!最悪だ‥やってしまった‥』
蘭『どしたの~?』
鶴『今日までの資料‥忘れていた。』
蘭『手伝うよ~、半分貸して?』
鶴『すまない‥』
数時間後
蘭『鶴蝶~?資料できたよ~』
蘭『居ないな‥、』
蘭『、ん?』
鶴蝶のデスクの上に見覚えのあるアルバムが置いてあった。
なんの躊躇いも無く開いてみると‥、
蘭『ッ…最悪』
春千夜の写真がたくさん、一緒に行った場所や撮ったときの思い出が一気に溢れてくる。
蘭『‥駄目だもう』
恋人『呼び出してどうしたの?』
蘭『‥別れよう』
恋人『‥あ~、分かった』
恋人『前の恋人のことまだ好きなんだよね、?』
蘭『なんで知って‥』
恋人『‥なんとなく、じゃあ、お幸せに』
タッタッタッ
恋人に別れを告げて俺は携帯を開いた。
充電なくてラグいのでここまでで💦
コメント
2件