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透き通った風がここを涼しくした夏。
変わらない教室で。
死んだあの子が目の前にいた。
いつも個別教室で読書をしたり、宿題をしたり。
憂鬱で仕方がないし、毎日暇。変わったこともないし。生活うまく行っていないわけでもない。
それなのに。僕にとって、思宮ツボミにとっては大事だったもの。それがなくなってしまったことで、感情というもの全てを掻っ攫っていく。
人間は弱い。
そんなことを考えていた。
瞬きをした。
一瞬だった。
目の前に。
僕にとって大事で、大切で、一番欲しいと、求めていたものが。もうなくなってしまったものが目の前にいる。
しかも逆さだ。
見えてる?
喋った、、。幻覚?夢?いや。現実か?そんなわけない。目の前にいる、アスカという女子は虐待で死んでいるはず。
なのになんで目の前にいる?
なんで、、?アスカ?
そう気づいたら口から音が出た。
ツボミ、、。ごめんね?1人にして辛かったよね。
ずっと見てた。やっとまた会えた、、。
彼女が口にする言葉全て。全て。アスカは一緒のことを言うだろう。
背格好 声 癖
全部同じ。
じゃあ偽物じゃない。幽霊、お化けとかその類なんだろうか?
あまりにも現実離れしている。
でもただいまだけは話したい。
いやー。大変だったんだよー。
ここまでくるの。まさか本当に見えるとは思ってなかったけれどね。
アスカの話を聞く限り、幽霊の生活は大変らしい。
そして“暇”らしい。
やることがない割にはやりたいことがある。だけれどそこにいくまでが大変だそう。
例えば、僕に見えるようにするためには、見えるようにする神とかその分類であるものに許可をもらったり、宗教関係も関わるそう。
アスカの話を聞いても現実離れしすぎてよくわからないし、理解も追いつけない。
そもそもこれは現実なのか。まだはっきりしない。ここまでまとめられたことが奇跡だと感じる。