……………………………………………………………ULTIMATE(特別事案機動部隊)主要役職
初代総監 真島俊(30)…主人公
総監補佐 沖琉太(27)
中央指令部長 赤木龍一(19)
中央指令部員 越前龍馬(21)
中央指令部員 松永優大(21)
中央指令部員 工藤哲也(31)
中央指令部員 室口翔平(28)
中央指令部員 菊池謙介(23)
第1実動部隊長 倉木勇也(36)
第2実動部隊長 片倉旬(32)
第3実動部隊長 浦賀啓介(30)
第4実動部隊長 南雲知憲(33)
第5実動部隊長 高島康安(35)
「くそ、弾切れだ」高島はその場に銃を捨てた。既に半数以上がやられている状態だ。
「おい、こんなのきりがねーぞ、救助はまだか?」赤木が怒鳴った。
「向かっているとの情報はありましたが既に1時間以上経過してます」越前が言った。
「何らかのトラブルに巻き込まれたか」そう呟くと成海は近くにいた男を上段げりで倒した。
「救出が来るまで諦めるな、倒しまくれ」片倉は血だらけになりながら護身用のナイフで男達を切りつけていった。
「片倉、銃は?」
「弾切れだ」片倉は赤木からの質問に答えながら手を止めることは無かった。
「いつまで来るんだ?こいつら」工藤はぼろぼろになった体を庇いながら戦い続けた。その頃本土では、彼らの救出作戦が決行されようとしていたが警察と警衛のぶつかりにより遅れをとっていた。
「こちら側としては、警察官を優先して助けたい。」
「警衛隊員を見殺しにすると?」救出に出せる、ヘリや船には限りがあり、到底全員を救うことなど困難に近かった。長内は、各方面に救出の応援要請を出しつつ警察上層部との話し合いを行っていた。
「ヘリや船を出すのは我々警察だ。警察が最優先で何が悪い?」
「救出道具などを出すのは我々警衛隊です。我々の意見も聞いてもらわないと困りますよ」長内は屈しず自分の意見をぶつけ続けた。その時1人の警衛隊員が会議室に入ってきた。
「長内総統、失礼します」
「どうした?」
「衛務島での状況はかなり激化してるそうです。既に警察、警衛で半数以上の死傷者を出し、武器も不足しつつあるとの情報がきました」
「分かった。東日本方面本部に応援要請出せるか?」
「了解」長内の指示でその隊員は再び会議室を後にした。
「警察の皆さん、我々はこれより強制救出に当たります。勿論助けるのは身内のみです」
「貴様、何を言ってるのだ?」
「警察より自由に動ける組織。それが警衛隊ですからね」
「おのれ、勝手な真似は許さんぞ」
「なら、前言撤回されますか?先程の警察官の救助だけを行うと言った事を」
「別に警察だけを救うと言った訳では無い。最優先にすると言っただけだ」
「なら、どちらも最優先に助けましょう。我々ならできる、生存者は全て怪我をしていても総員必ず本土へ帰還させます」
「そんな事できるわけがない」
「警察の方々は見ていてください、必ず警衛隊が救ってみせますから」そう言うと長内は、会議室から出ていった。午後5時暗くなってきた中6機のヘリ及び4つの船が本土を出発した。長内から救出作戦の指揮官に選ばれた真島は、息を整えていた。
「緊張してんのか?真島」沖が聞いた。
「少しな」真島は島の上空に近づいてくると隊員に装備の最終点検命令を送った。そして最終点検が終わるとそのまま隊員らはベルトに降下ロープをつけ降下準備に入った。
「総監、まさか出動されるおつもりですか?」松永は、降下ロープをつけていた真島に聞いた。
「そのつもりだが」
「今回、あなたはこの作戦の指揮官です。あなたに死なれては現場が混乱します。ここは我々に任せてください。連絡が途切れるなど異常事態が起きた場合はすぐに最高統括本部に応援要請を送ってください」
「分かった。後は頼んだぞ」
「了解」松永を先頭に次々と隊員達は下に降下して行った。下に着くと松永は右手を上にあげた。それを合図に隊員達は一斉に整列を行った。
「これより生存者の救助にあたる。何かあれば射殺は行って良いものとする。必ず本土に帰還するぞ」松永からの指示が終わると一斉に森の中に入っていった。
「警衛隊だー。大丈夫か?」
「撃てー」
「前方注意、射撃開始」発砲音と隊員達の声が森の中で響き渡った。それから数時間撃ち合いが行われた末、救出開始から4時間後本土に帰還する事ができた。
しかし半数以上の死傷者を出した事から国民から警衛隊の実力に対する疑問の声が飛び交うことになった。それから数日後政府は正式に警衛隊の警察からの独立を認め同時に自衛隊の廃止を発表した。そして独立する事になった警衛隊は東京にあった本部を警衛隊最高統括本部から警衛局と改め警衛官(警衛隊員)の育成機関として警衛局附属高等教育学校を大阪、愛知、東京に警衛局附属教育隊を全国に設置し更なる警衛官の増員に力を入れた。
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