テラーノベル
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楽屋に戻ってちょっぴりマネさんに怒られて、それでも吹っ切れた様子の元貴にちょっぴり泣かれて。スタッフさんにたくさん構ってもらって満足した元貴を車に乗せて帰宅した。家の扉の鍵を閉めて、3人だけの空間になったところで、元貴が俺たちの方を振り返る。
「2人ともありがとね…一緒にいてくれて」
花が開くようにふわりと、幸せそうに元貴が笑う。堪らなくなって、弧を描く唇に口付ける。
驚いて薄く開いた口に舌をいれる。肩が小さく跳ねて、逃げようとするのを涼ちゃんが後ろから抱きしめて行く手を阻んだ。上顎を擦って、舌を絡めとる。舌先から唾液を流してあげると必死に呑み込んでくれた。元貴の一部になれたことに悦びを覚える。
「く、ぅ……あ、…ぅん……んぁ……♡」
「かぁわい……」
頬が赤くなり息があがっている。ガクガクと脚が震えいて、涼ちゃんに支えてもらわないともう立てないだろう。姫抱きをして寝室に向かう。体の芯をとかされた元貴は、ベッドに体を沈めて初めて抵抗らしい動きを見せた。
「や、ぁう……だ、め……」
「なんで…?こんな溶けちゃってるのに」
「おふろ、はいってないし……きたない、よ…」
男に触られたであろうところを撫でながら馬鹿げた事を言う。だからこそ、したいのに。
「っあ……ふ、ぁッ……♡りょーちゃ、だめッ…」
「ふふ…でも、すきでしょ。お耳よわいもんね?」
くちゅりと水音がして目線を向けると、涼ちゃんが耳を含んでいた。背後から抱きつかれる形になってるから元貴は気付いていないけど、目が座っている。あーあ、涼ちゃん怒らせちゃった。
「ひ、ぐッ……はな、してッ♡」
「やぁだ……♡」
腰の震えが大きくなる。膝を擦り合わせて快楽を逃がそうとしていたから、体をぐっと割入れる。逃がすなんて許してあげない。俺たちが与えたものを余すことなく体に刻み込んで欲しい。
「あ、っ……!やッ…いっちゃッ……!」
ガクンと大きく体を震わせる。ベッドに沈んだ体。ズボンと下着を脱がせると、垂れているのは先走りだけだった。怯えと期待の籠った目で俺たちを見つめる姿が、可愛そうで可愛かった。
「めすいきしたの…?とろとろじゃん」
「ぅ、るさいっ……!」
反抗的な態度にいよいよ涼ちゃんの限界が来る。力の抜けた体を持ち上げて跨らせる。かたくなったモノを後ろにあてがって、手を離した。心の準備が整わないほど一瞬のこと。ガポッと人から出ない音がした。
「〜〜ッ!あ、ぅ゛ッ……♡」
「ほら、トんでないで早く動いて」
結腸まで一気に貫かれて、身動きが取れなくなっている。ビクッビクッと魚のように体を跳ねさせて、声にならない声をあげている。助けを求めるように手を彷徨わせているけど、それを握るのは俺しかいない。涼ちゃんが腰を押し付けて、奥へ奥へと進める。
「ご、ぇんなさ゛ッ……♡あ゛、ッ…む、りぃ゛♡」
「しょうがないなぁ……じゃぁ、全部受け止めるんだよ?」
痣が残りそうなほど腰を強く掴み、杭を打ち付ける。元貴から漏れる声すら勿体なくて、キスをする。腰を引いて逃げようとする元貴の手をぐっと掴む。助けを求めて伸ばされた手。でも、俺たちはここから逃がす気なんてない。全身ぐちゃぐちゃにされて、可愛そうに。
一層強く打ち付けて涼ちゃんがナカに白濁を注ぐ。終わったと勘違いしてうっとりと目を閉じる元貴を抱きしめる。涼ちゃんのモノが抜け、蓋をするものが無くなって白濁がごぽ…と太ももを伝っている。俺もこのナカに注ぎたい。熱と形を覚えさせるようにゆっくりと挿入れる。
「ゃ、まッ……も、むりぃ…♡」
「知ってる。でも、俺たちはもっと愛してあげたいからさ」
ぐぷぐぷと音を立てながら呑み込んでくれる元貴の穴。要らないって言っても注いであげる。ベッドの上の小さな世界で、俺たちは愛を注ぎ続けるからね。
あの男のことを思い出す隙間もないぐらい、俺たちの愛を小さな体に詰め込んでほしい。
そうやって、俺たちの愛に溺れて呼吸も奪われて深いところまで沈めばいい。俺も涼ちゃんも深い海の底でずっと待ってるから。光の届かない場所でおたがいの体温だけを感じて生きていこうね。
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