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君 と 過 ご し た 日

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君 と 過 ご し た 日

1 - 君 と 過 ご し た 日

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2023年12月31日

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クリスマス1週間前

M もうすぐクリスマスか…


俺はもふ 高校3年生だ

今までクリスマスをボッチ以外で過ごしたことは1度もない

まぁ高校3年生で青春もラストってわけ

さすがに誰かと過ごしたいよな

そうなったら相手は1人しかいない

それは…


R もふさん!

M おぉ、るな


こいつだ

こいつはるな 高校2年生

気がついたら出会っていた

他とか違う可愛さがあって天然さもあって

もう なにもかもが可愛いんだ

べ 別に 好きなんかじゃないからな…


R 今日放課後空いてますか?

M 空いてるけど

R ほんとっ?!

M なんでそんな嘘つかないといけないんだよ

R 今日るなと一緒に帰ってください!


一緒に帰る…?!

そんなことしていいのか?

こんな俺でいいのか?


R …だめですか?

M いいよ

R ほんとっ?!?!

M だからそんな嘘つかねぇって

R やったぁ!!


こいつほんと可愛いなぁ



?? 次移動じゃん もふくん行こ〜

M あぁ 行こっか


こいつはじゃぱぱ じゃっぴと呼んでいる

中学校からの友達だ

じゃっぴのことなら基本なんでも知っている


J もふくんってさ

M 何?

J …好きな人とかいるの?


周りの話し声が大きく

小声で話すじゃぱぱの声が消される


M ちょ ごめん なんて言った?

J だから…好きな人いるの?

M い いるわけないだろ

J …w

J ほんとわかりやすいよね もふくんって

M え?

J ううん なんでもない


中学校からずっと一緒だと お互いの思っていることが当然かのようにわかってくる

わかってるなら聞くなよって話だけどな


?? るな今日テンション高いな どうした?

R そうかな〜?

?? うん いつもと違う


この声はるなだ

もう1人はるなと同じクラスのゆあんくんか?

るなのいる教室の前を通っているから声がこんなにも聞こえるのだろう


R 今日朝からいい人に出会ったの!

Y “いい人”?なんだよいい人って

R 内緒〜!


口に人差し指を当てながら話す



M るな?

R もふさん!来てくれたんですね!

M あぁ 行くぞ


靴箱へと向かう


?? あ!もふくん!!


この声は…


D 女の子と2人で歩いてるとか珍しいね!


やっぱりそう

隣のクラスのどぬくだ

どうやら俺に片思いをしているらしい

俺は男になんか興味ないけどな


D 俺とは帰ってくれないの…

M またいつか帰ってやるよ

D ほんとに?

M …あぁ

D いつもそう言って帰ってくれないじゃん!

M るな 先行こ

R えっ…?


るなの手を取り歩き出す

あいつほんとに話長いし嫉妬深いから 正直面倒でもあるんだよな

女子からよく”可愛い”なんて言われてるけど どこが可愛いのか俺にはさっぱりわからない


R お話しなくて大丈夫…?

M 大丈夫だよ 気にしないで

R うん…


M るなから誘ってくれたのに悪いんだけど この時期しか見られないいい景色のとこがあって 今から行かない?

R 行きたい!!

M よし じゃあ行くか

R うん!



M ここだよ

R めっちゃ綺麗〜!

M ここの公園 毎年この時期になると少しだけどイルミネーションが綺麗なんだよね

R るな知らなかった!

M …あの

R どうしたんですか?

M 25日って空いてる?

R はい!

M るなと行きたいとこがある

R るなと…?

M あぁ 行ってくれるか…?

R もちろんです!!

M ありがとう



25日 当日

R もふさん〜!


高めの声で名前を呼ばれ 後ろを振り向くと 小走りで来るピンクのマフラーをしたるなだった

いつもは高めのポニーテールをしているるなだったが 今日に関しては髪を下ろし 肩にかかっていた


R ごめんなさい 待ちました…?

M …ま 待ってない 大丈夫…///

R …?


R どこに行くんですか?

M こっち


R …イルミネーション!?

M 前に見に行きたいって言ってたから

R 覚えてたんですか!!

M 覚えてるに決まってるだろ

R るなでも忘れてましたよ

M …w

R もふさんが笑った!

M え?

R もふさんいつも全然笑わないから珍しい!

M そうかな…?

R いつも真面目でしっかりしてる感じ!


M …るな

R はい?

M るなと出会ったときからずっと気になっていて るなのことを考えなかった日は1日もなかった   放課後は部活を頑張っていて たまに抜け出して友達と遊びに行ってるときもあった  授業はしっかりと聞いてわからないとこはよく俺に聞きに来たよな  そんな何事にも一生懸命なるなのことが俺は好きだ  もしよければ 俺と付き合ってください

るなは少し下の方をずっと見つめながら一言も喋らなかった

M ご ごめん…急だったよな

R お願いします…!

M えっ…?

R るなももふさんのこと好き!いや 大好き!

M ほ ほんと…?

R はい!!


るなを大事に包むように抱きつく


M これからもるなを1番に愛してるからな…♡

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