テラーノベル
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「「まずはベッドに寝るー!」」
コッチコッチとベッドを指差しているので、そこに向かう。
ベッドにたどり着いて、ポフンと座る。
「何で寝るの?」
「「意識ごと引っ張り出すから身体が転けちゃうよ!」」
「あ、なるほど」
私はお日様のまぶしい時間からベッドに横になる。
まるで、二度寝みたい……。
「「ここからは目を瞑ってー!」」
ぎゅっと瞼を閉じる。
「「いっくよー!」」
ちゅ
ちゅ
両頬に軽い感触があった。
「なになになに?!」
「成功ー!」「でたねー!」
たしかに、あの日のようなふわふわとした存在感があやふやな身体になってるけれど。さっきのはもしかして……。
確かめるように両頬を手で押さえる。
「ちゅーしたよ!」
「ちゅー!」
やっぱり?! キスでこの世界に入るの? じゃあ、あの日は、
「「アイツがした!」」
「ずるいよね!」「僕達もしたかったのにー」
まって、まって、まってぇ!? いったいどこにキスをされたの!!
二人は顔を見合わせてから、もう一度こちらを向いてニィっと笑いながら言った。
「「ヒミツー!」」
えぇぇぇぇぇ?!
ーーー
二人に爆弾を投げつけられ、私まで頭が混乱してしまったが急いでカナちゃんの所に向かう。アリスが戻ってくる前に身体に戻らないと。
中庭に着くとまだカトル王子は壁のところに立っていた。
一緒にいるのがルードからリードに代わっていたけれど、それ以外は変化がなさそうだった。
この辺よね?
カトル王子の立っていた場所からそっと壁の中を覗くと下に続く階段を見つけた。
中に入り、一歩一歩階段を降りる。きらきら輝く小さな光が夜空に光る星みたいだ。
「この小さな光も?」
「「僕達と一緒。ライトだよ!」」
「姿があるのとないのには違いがあるの?」
「「アイツや僕達はこの小さな光の集合体なんだ。大きくなればなるほど意志や力が強くなるよ」」
そうなんだ。じゃあ、あのライトはかなり強いのかな?
「アイツが今は一番」「一番!」
「あとは、しゃべったりできるのは、この国だとアイツと僕達だけだよ」「この国は僕達の加護があるからねー」
ん? それじゃあ他の国に行かないと水の精霊さんとかとは話せないの?
「そうだよ」「水の精霊の加護する国に行って強い水の精霊となら話せるよ」
そうなんだ。残念、他の精霊達とお話をするには別の国に行かないと出来ないのね。
お喋りしながら階段を降りていくと、入り口だろうか、少し大きな扉があった。
「ここ?」
二人がウンウンと頷くので、私はそっと扉の中に入った。
月城 蓮桜音
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耀聖(ようせい)
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耀聖(ようせい)
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コメント
1件
ちゅーで意識ごと引きずり出すって、なんて可愛い仕組みなんだろう…!主人公が「えぇぇぇ?!」と混乱してる姿が目に浮かんで、思わず笑っちゃいました。精霊たちが「アイツがした!」「ずるい!」って拗ねてるのも可愛い。そして「ヒミツー!」ってニヤニヤ笑いながらごまかすの、ずるいけど憎めないなあ。光の集合体で、国ごとに話せる精霊が違うっていう世界観の説明も面白かったです。次も楽しみにしてますね!