円風です
「よし、今日の練習はこれで終わりだ」
響監督の声がグラウンドに響きわたる。ん…、っふぅ、今日もハードだった、、俺は軽く伸びをして息をつく。
「風丸っ!今日も頑張ってたな!」
パシッ、と走ってアイツが水筒を放ってくる。
「今日のアレ、凄かったな!なんか、バーンッってなってドカーン!って!!!マジでスゲェ!やっぱ風丸のダッシュはかっけぇな!!」
「…はは、円堂も俊敏な動きでボールを止めてただろ?」
「そうかっ?サンキュー!…あ、豪炎寺!今日の特訓だけど、……」
にかっ、と笑顔を見せて今度は豪炎寺の方へ走っていく。…慌ただしいやつ。円堂と話していると不思議と疲れた体が幾分かマシになる。これが円堂だ、と言われればそうなのだが、鬼道や豪炎寺…他の人に言われるのと訳が違う。……恋なんだな。
自覚はしている。あの日、俺が雷門に入ることを決めた日から。一生懸命ボールを取る円堂、どんな過酷な状況下に置かれても諦めない円堂。そんな姿に、俺は恋を自覚した。だが…
「なんだ風丸、また円堂を見ているのか?」
「っ、鬼道。駄目か、」
「いや、俺は駄目だなど一言も言っていない。、、ただ、自分の心を抑えすぎるなよ。」
「、…あぁ、ありがとう」
恋心を伝える勇気は無い。相手は男…しかも円堂だ。好意を伝えて今までの関係が消えてしまうのならば言わずに「仲間」として過ごす方が良いに決まっている。
ユニフォームを強く掴む。
「俺は…………」
主
多分シリーズです。
気が向いたら続き書いたり書かなかったりします。
イナイレ好きな人と切実に友達になりたいです。
コメント
1件
初めまして!とっても素敵な作品です〜!良ければ友達になりませんか?