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# わがままな 君の中で

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11
Attention
赫桃
微桃赫有
学パロ
読切
先天性女体化
同性恋愛表現 、微性表現有
赫樣、桃樣一人称迷子
※
桃ちゃん 呼びしていますが 、これは御本人様の名前ではなく 。
あくまで〝 桃乃 〟と いう人物の呼び方で 、桃ちゃん 、と呼ばせております 。
夏海 視点
「 桃ちゃーん っ 」
「 んわ 、もぉ 、なっちゃん っ ! 」
あーしは夏海 。
この、いま抱きつかれてるのが桃乃 。
「 いーじゃん っ 、抱きつくくらい っ 」
「 えぇ …… 」
距離が近いことぐらい 、自覚している 。
でも 、触れたいのだ 。
触れて 、温かみが感じれて 。
抱きつくことなんて 、あーしにとっちゃ日常茶飯事だ 。
恋人繋ぎ 、間接キスだって気にしない 。
「 んん …… 」
眠たい頭でそう言うと 、桃乃は少し姿勢を変えてくれた 。
「 もぉ 、ちゃんと寝れてないの ? 」
顔が見下されて 、頭がふにふにした柔らかいものに包まれている 。
俗に言う 、膝枕だ 。
桃乃も 、距離が近いあーしにも、嫌がらずに対応してくれる 。
「 んー 、ちゃんと寝たはずなんだけどなぁ … 」
眠気が襲ってきて 、目を閉じかける 。
「 ん っ 、… 」
「 おやすみ 、なっちゃん っ 」
優しく頭を撫でられて 、思わず桃乃の袖をきゅっとを握る 。
「 んふ 、おやすみ ? 」
「 おやすみ 、… 」
桃乃 視点
可愛くって仕方がない 。
この娘はどこまであたしを好きにさせるのだろう 。
そう 、あたしは 、夏海が好き 。
なっちゃんの 、普段距離が近くて 、可愛いとことか、
こうやって 、偶に甘えてくれるとことか 。
全部が可愛くって 、愛おしいのだ 。
「はぁ 、……」
でも 、叶わないのだ 。
何より同性だし。
なっちゃんはそんな気ないだろうし。
「 距離 、近いのやだなぁ 、…… 」
あたしのものでいてほしい 。
でも 、それは縛っているようで 、正直には言えないのだ 。
「 んん …… 」
今はとにかく人肌が恋しい。
膝枕の体勢をやめ 、きゅっと夏海を抱き締める 。
「 んん っ 、…… 」
サラサラの髪が身体に当たって 、妙にくすぐったい 。
「 はぁ 、…… 」
叶わない願いをため息に込めて 、寝る 。
夏海の距離の近さが 、今は恋しかった 。
夏海 視点
「 ねーねー 、」
「 ん 、?」
「 あー 、やっぱいーわ っ 」
クラスメイトに 、そう言い残して桃乃のところへ行く 。
なんだかんだ好きなのは桃乃なのだ 。
「 桃ちゃ っ 」
いつも通り 、ぎゅっと抱きついて名前を呼ぶ 。
「 はぁい ? 」
「 んー … 」
今日はなんだか桃で遊びたい気分だ 。
「 よいしょ」
ほっぺを引っ張ってみる 。
「 んひゃ 、いひゃぃ …… 」
なんか違う 。
「 ん 」
今度はほっぺをこねくり回してみる 。
「 んみゃみゃみゃ …… 」
困ったような表情をしつつも 、受け入れてはくれる桃乃 。
「 聖母様は懐が広いもんで っ 」
ぱっ 、と手を離してそう言う 。
桃乃は 、その性格と 、… その 、胸の大きさからそう言われがちだ 。
「 聖母様じゃないんだけどな 、… 」
困った顔をしていても 、誰かの助けは断りきれないのだ 。
そんな性格だから 、彼女の嫌な顔が見てみたい 。
恥ずかしがる顔が見たい 。
「 … あ 、」
ぱすっ 、と優しく音を立てて顔を出迎えてくれたのは、桃乃の大きな胸だった 。
桃乃 視点
「 は 、はゎわわわぁ っ ! ⸝⸝⸝ 」
なっちゃんが 、なっちゃんが 、!
「 ちょちょ 、ちょぉっ 、… ⸝⸝⸝ 」
ぎゅっと押しのけようとするけど 、力が弱くて及ばない 。
「んみゅみゅみゅぅ っ 、! ⸝⸝ 」
力んでも優しく手を回されて 、すりすりと胸に顔を押し付けるなっちゃん 。
「 ば 、かぁ っ 、 ! ⸝⸝⸝ 」
観衆の目の前でこんなことするほうがおかしい 。
「 ちょ 、離れて 、⸝⸝⸝ 」
弱々しくそう告げると 、ようやく顔を上げて 、
「 あー 、最高 っ 」
ニヤリと口角を上げて笑い 、去っていく 。
「 じゃーね っ 」
殊勝な態度で 、教室の目線を集めながら 。
「 ~っ ⸝⸝⸝⸝ 」
された方はたまったもんじゃない 。
( なにあれ 、!? )
クラス全員の目線を集めているということもあり 、珍しく桃乃は年相応の恥じらいを出していた 。
「 ほんっと 、ばかぁ … 、⸝⸝⸝⸝ 」
俯き泣いて 、微かな声で訴える姿は 、普通の女子高生に見えた気がした 。
夏海 視点
「 ふんふんふーん っ 」
時は少し過ぎ 、木の葉が若々しく茂ってきた夏の頃 。
未だに笑える 、桃乃の照れ顔を思い出しながら通学する 。
「 しっかし 、早く着きすぎかなぁ 、」
早起きしてしまったので 、いつもより30分は早く学校に来たのだが ……
見事に校舎は静寂に包まれていて 、人一人いる気配はない 。
「 あ”ー さみしぃ っ 」
そんなことを独り言ち 、自分のクラスまで行こうとする 。
すると 、
『 J0KER×JOK3R 差し出して~ 』
透き通るような歌声が聞こえた 。
声のする方へ行くと 、自分の教室だった 。
静かに 、音をたてずに扉を開けると 、そこにいたのは桃乃だった 。
暑かったのか 、制服のリボンを取って手に取り 。
くるくると片方の手で髪を触って 、リボンをもう片方の手で弄び 。
第2ボタンまで制服を開け 。
短い丈のスカートには 、扇情的に汗が滴る 。
( いや 、えろくない ? )
そんな気持ちも気にせずに 、次々進んでいく歌 。
気づけば 、もうラスサビまで来ていた 。
『 君が決めろ~っ ! 』
気持ちよさそうに歌いきった桃乃は 、目を閉じて 、しばらく鼻歌を歌っていたが 、
ギシッ
床の軋む音が聞こえた 。
やっばい 、そう思った頃には 、もう桃乃がこっちを向いていて 。
「 …… 、聞いた 、? 」
「 … 聞いた 、」
そう言うと 、紅葉のように顔が赤くなっていって 、
「 もっと早く言え 、ばーか っ ! ⸝⸝⸝ 」
咄嗟になのか 、足を高く上げて蹴った 。
まぁその結果はご想像の通りで 。
ぴらり 、とスカートが舞い上がり 、
ショーツが見えた 。
「 ~っ 、ばか っ ⸝⸝ 」
「 ……… 白 、なんだ 。」
そう 、ぽつりと言うと 、
最初は分かっていない様子だった 。
でも 、
「 ~っ !? ⸝⸝⸝ 」
段々と気づいたのか 、口をワナワナと震わせて 、
「 ~っ 、 しんっじらんない っ 、 ! 」
「 言わないでよ っ !! ⸝⸝⸝ 」
そう 、涙目で照れながら叫んだ桃は 、リボンが取れてボタンも明けっぱになっているのも気にせずに 、トイレへと走っていった 。
「 …… ほんとに何やってんだ 、あーし 」
女子のショーツとかバレたら嫌な奴ランキングに入るだろう 。
「 …… 謝らないとなぁ 、」
桃乃 視点
「 ほんっとにしんじらんない っ 、! ⸝⸝ 」
個室でドンドンとドアを叩く 。
「 何よ 、あれ 、! ⸝⸝⸝ 」
ショーツの色とかバレるの最悪すぎる 。
それも 、好きな人にだ 。
「 なんなのよ っ 、あんなの 、結婚してくんないと対価にならないわよ っ !? 」
血迷ってそんなことを口走る 。
本人がいたら歓喜しそうなものだが 、現実はそうはいかない 。
「 はぁ~ …… 」
ずりずり 、と姿勢が低くなって、
「 死にたい ………… 」
恥ずかしさで気絶しそうになる。
夏海が誰かに抱きつくと心がズクズクと痛むのだ 。
夏海が話しかけてくれると 、心が歓喜するのだ 。
夏海が 、夏海が 、
「 あたしのこと 、すきだったら … 、」
ある訳もない妄想に 、埋まりたくなる。
「 こんな未来 、あったらなぁ 、」
呟いた目は 、どこか遠くを見つめていた 。
夏海 視点
「 なんなんだろ 。」
数日前 、から抱いているこの気持ち 。
桃乃が可愛いのだ 。
いや 、普通にしてても可愛いのだが 。
なんだか、桃乃がいるところだけ煌めいて見える 。
ゲームのレア宝箱みたいな感じで 。
桃乃が嬉しがってると自分も嬉しい 。
桃乃に絡みたい 。
なんだか 、最近は桃乃にだけ距離が近い気がする 。
「 恋 、なーんてね …… 」
そんなわけがない 。
人生17年生きてきて全く恋愛経験がないのだ 。
好きという気持ちすらわからない 。
愛してるのあの字もわからない 。
だけど 、桃乃に抱く気持ちは 、特別な気がするのだ 。
「 …… んまぁ 、これが恋だとしても 、桃があーしのこと好きなわけないから 、」
片思いだなーあはは 、
そんな 、空の笑いで寂しくなって 、
「 桃ー っ 、」
好きな人に抱きついて 、
「 なにそれ 、めっちゃおもろいじゃん っ w 」
笑って 、心のなかでは傷ついて 、
「 桃ちゃんおもろい っ w 」
馬鹿みたいだね 。
桃乃 視点
「 はぁーあ 」
ここ最近はため息ばっかりな気がする 。
聖母も顔を出していない 。
ひたすら机に伏す日々 。
「 片思いだから 、こうなっちゃうの 、かな 」
「 だーれに片思いしてんの っ 」
囁いたつもりだったのに 、聞こえていたらしい。
すりすりと頬を寄せて聞いてくる夏海。
「 いやぁ 、」
「 だーれ っ 」
「 いやいや ぁ 、」
「 教えてーよ っ 」
そんな押し問答が続いた後に 、
「 わかったよ ぉ 、答えるから 、」
こっちが負けた 。
「 あたしが好きなのは 、」
「 変態だけど 、可愛くって 、」
「 偶に甘えてくるところが天使な 、」
「 夏海ちゃん 、です 、… ⸝⸝ 」
目を逸らして 、スカートの裾をぎゅっと握る 。
そうしていないと 、恥ずかしさと言ってしまった不安で押しつぶされそうになるからだ 。
心臓がバクバクして止まらない 。
幾ばくか経った後に 、
「 あ 、あーし 、も 、 好き っ 、」
そう言って 、抱きついてきた 。
「 ねぇー 桃ちゃん 、これ可愛くない ? 」
「 え 、かわいい っ ! 」
定位置の 、桃乃の頭の上に顔を置いて 、凭れ掛かるような体勢で話す 。
あれから私たちは付き合うことになり 、今は1年目 。
「 ね 、桃ちゃん 、」
「 なぁに 、? 」
また 、あのときみたいに 、胸に顔を伏せる 。
文句は言わない。
揉む 。
文句は言わない 。
「 …… 慣れたね ? 」
「 … そりゃ 、されまくってますから …… 」
呆れた顔で笑う 。
聖母はまだまだご顕在のようだ 。
「 えー 、桃ちゃんの照れ顔可愛かったのに 、」
残念そうに言ってみる 。
「 ばーか 、それは偶にでーすー 」
そう言って 、抱きついてくる桃 。
「 …… それに 、なっちゃんだってなかなかのものお持ちでしょ 、」
痛いとこを突かれる 。
「 … うっさぃ 、桃ちゃんのばーか っ … ⸝⸝ 」
照れていたのは 、桃乃の胸に伏せていたので 、きっとわからなかったことだろう 。
そうだと 、願っている 。
聖母様に甘えれる人は 、ただ一人なのだ 。
「 ところで桃ちゃん 」
「 なぁに ? 」
「 また 、大っきくなったね 」
「 ~ っ !? ⸝⸝⸝ 」
「 んふ っ 、照れ顔見れてうれしー っ w 」
「 ば 、ばーか っ ! 」
コメント
6件
ばり、美味しかった~ 百合もいいよね 両片思いで、最後付き合ってよすぎる.ᐟ .ᐟ .ᐟ .ᐟ なんかもう最高.ᐟ .ᐟ((
なんか バグってた ので 再投稿 です っ ご迷惑 を おかけ しました っ
めっちゃ良かった…! 夏海の距離の近さと、桃乃の片思いの切なさが交互に描かれてて、胸がぎゅっとなった😢 特に「叶わない願いをため息に込めて」ってところが刺さりすぎた… 最後両想いになって本当によかった…!お互い好きなのにすれ違ってる感じがもどかしくて可愛かった〜 桃乃が「聖母」って言われてるのに夏海にだけは照れちゃうの、すごくいいギャップです🥀💕