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fw side
今日はついに再検査の日。
こんな楽しみになったことなんてない。
なんてったってあの子に会えるんだもん。
少し心を弾ませながら彼を待っていると、ドアがゆっくり開く音が聞こえた。
振り返ると俺の期待よりも明るい髪色。
タレ目でグレーな瞳。
fw「だれ??」
周りからの視線が集まる。 咄嗟に声に出てたみたいだ。
??「ああ、前と検査の人違ったね。」
kne「生徒会長のkneです。よろしくね?」
ふんわりとした笑みを浮かべて名乗る。
fw「え、aknは??」
kne「あー、今回は再検査だから僕が担当なんだよね。」
kne「じゃ、始めるから並んでー」
そう声をかけ、順番に検査が始まった。
俺の番。
kne「あ、fwくんいつも守らないのに今日はばっちりだね?」
少しにやにやしながら聞いてくる。
fw「っす……。」
数秒会長さんと目が合う。
kne「ちなみにakn、誰でも抱くような人苦手だよ。」
kne「誰とは言わないけど。」
耳元でそう呟かれた。
きっと俺の耳にしか通ってないだろう。
誰でも抱くような人。 何度も言われた言葉。
でも今日はやけに胸に刺さる。
aknが絡んでいるから?
fw「かいちょーさんにはわかんなくていいっすよ。」
素直になれなかった。
俺aknが好きなんだな。
その日以降特になんも変哲もなく過ごしていた。
aknに会うこともなく、ただ女を見つめて空っぽな愛し方をする。
今後彼と関わることもないのかな。
少し寂しいけどきっと会長さんが言ってたみたいに俺が関わるような人じゃない。
彼はもっと純粋で輝かしい世界に生きるのが似合う。
そう言い聞かせて彼のことはなるべく考えないようにしていた。
akn side
akn「え!!!kneさん帰っちゃうのー??」
今週1声を出した。
kne「ごめんねakn。今日kzh待ってるから」
akn「今日生徒会俺しかいないのにー、」
kneさんは申し訳なさそうにしながらもこのあと恋人に会うからなのかにやけながら出ていった。
akn「くそリア充め……」
どうしよう。一人は寂しい。
暇そうな人を頭の中で思い浮かべる。
こんな遅くまで学校に居る暇な人……
akn「…fwっちいるじゃん!!!!!」
生徒会室を勢いよく飛び出しfwっちの教室に向かう。
何も見ずに教室の扉を力強く開ける。
空気が凍った。やらかした。
この人女たらしだったんだ。
顔の整った男女がこちらを見つめてぽかんとしている。
akn「あー、えっと、その、fwっち!き、きて!!!!!」
fwっちの腕を引っ張り女の人の顔なんて無視して教室を出た。
fwっちは無言だった。
この後二人きりになるの大丈夫かな。