皆さんお久しぶりです。
遅くなってしまい申し訳ございません。
番外編 4.5話
続き見たかった方すみませんm(_ _)m
どうしても書きたかったんです。
第5話より
質問攻めを受ける太宰治
姐さんは4話、織田作は5話の通りなので割愛させて頂きます。
・太宰治→「」
・その他→『』
〜森鴎外編〜
例の事件があった翌日の昼頃
「森さん。何の用?」
太宰は痛む腰を庇いつつ、平然を装って森のいる執務室へ入った。
『いやー、これといった用は無いんだけどね。身体、痛くない?』
「な、なんの事です?」
太宰は少し動揺してひきつった顔を見せてしまった。
森は何か確信を得た様に続けた。
『君、マフィア内で噂になってるのは知ってる?』
『ほら、君と中也君についての事だよ。』
「なっ、し…知りません…。 」
太宰の反応に森はニヤっと笑みを浮かべて云った。
『太宰君がこんなにも嘘が下手だなんてねぇ。動揺している証拠かい?』
『あっ、それとさ、』
『いつもより首の包帯多くない?』
「っ!そんな事っ…、無い……です……。」
『本当に?』
太宰はその問いに頷いた。
『じゃあ、紅葉君が云っていたのは嘘って事かな?』
「は!?」
太宰は少し赤く染まった顔を上げて云った。
『太宰君のそんな表情が見られるなんてねぇ、まあいいよ。』
『明日の共同任務は仲良くするんだよ?』
「嫌です!!失礼します!!!」
太宰はそう強く云うと部屋を出ていった。
出ていく太宰の背中が見えなくなった所で森は独り言を云った。
『それにしても中也君は大胆だねぇ。笑』
この男は全てを分かっていた。
森鴎外編 [完]
〜広津柳浪編〜
例の事件があった翌日の夜
太宰は色々な事があり、疲れ果てていた。
まるで生気を感じない。
ふらふらと歩いていて少し危なっかしい。
「(朝には姐さん、昼には森さん……、勘弁してくれないかなぁ……。)」
「(そもそもあの蛞蝓が……!)」
そんな事を考えていると、前を見ていなかったからか、壁に頭をぶつけた。
ゴンッと鈍い音がした。
「いった…、ほんと最悪…。」
多分ぶつけたのはこれで4回目。
あの太宰がこんな状態で他の構成員などが流石に心配の目を向けていた。
だが、到底声をかけれる人はいない。
見かねた広津が遂に声をかけた。
『太宰殿、大丈夫ですか?』
「ん…?あぁ、広津さん。どうしたの?」
『いいえ、ただ、先刻からの様子を見るに体調などが悪いのかと。』
「んん、いや大丈夫だよ。」
『そうですか。ではやはりあの噂を気にしていらっしゃるのですか。』
「ん゛!?いいいや、違うよ!!」
まずい、変な声が出た。
やばい、皆が此方を見てる。
『…、まあ、あまり深く考えない事も大切ですよ。』
『では。失礼します。』
「ん、あ、はい…。」
広津はその場を去っていった。
『…、やはりあの2人は……、』
『2人を幼少の頃より見ていた故、少し複雑な気持ちだな……。』
と、独り言を云う。
この男も何となく察していた。
広津柳浪編 [完]
〜芥川龍之介編〜
太宰、中也の共同任務の翌日、昼。
「やっと報告終わった。最悪だった。」
太宰は仕事を一段落終え、ため息をつきながら廊下を歩いていた。
そこへ、
『あ、あの、太宰さん。』
「芥川君?何の用?」
『お疲れの所申し訳ございません。』
『1つ、お聞きしたいことがありまして。』
太宰はその言葉で何となく察した。
これから自分が何を聞かれるかを。
もう聞かれたくない。
勘弁してくれ。
そう思った。
「一寸待って芥川君。云わないで!」
『で、でも太宰さんっ!!』
『あの!少しだけでもお話を!!!』
「厭だ!!」
太宰は走った。
待たせている友人がいる訳でも、人質の親友がいる訳でも無いが、兎に角走った。
まるで、走れ太宰、そう誰かに云われているかの様に。
まあ、そんな訳無いが。
『太宰さん!中也さんとはどの様なご関係で!』
『どの様な経緯で!何処迄!』
芥川も負けじと走った。
太宰に質問を投げかけながら。
「五月蝿い!聞かないでって!!!」
太宰は空いた部屋を見つけると、其処に駆け込み、扉を閉め、鍵をかけた。
「芥川君の莫迦!!大っ嫌い!」
芥川は扉の前で立ち尽くした。
『太宰さんに…嫌われた……、?』
それは僕の一生の中で最も恐ろしい経験だった。
『……、僕はもうこの先を聞き続ける力を持っていない。』
その後暫くの間、芥川は酷く悲しそうな顔をしていたそうだった。
芥川龍之介編 [完]
ごめんね、やつがれくん。
ネタに走りまくっちゃって。
5話位を公開した時に、ある方がコメントで芥ちゃんに質問攻めされる太宰さんの反応が気になると言っていて、確かにと思ったので書いてみました!w
最高なアイディアをありがとうございます!
そして、大体の人が気づいたと思うのですが、作者様の作品ね、ネタで入れちゃいました笑
2作品入れたんだがどっちもわかった人、親友になれると思うんだ。
読んだ事がある方いませんか。
是非とも語りたい。
最後まで見て下さった方、
ありがとうございました!