大森side
時刻は24時を回っている
なんだか今日は寝付きが悪いようだ
暇だし外でも散歩しよ
「行ってきまーす、」
そう言っても返ってこない返事。僕には親がいない。小さい頃に事故で亡くした
あんな毒親なんてどうでもよかった
「やっぱりこの時間は人全然いないや」
……そういえば最近学校行ってないや
学校は気分で行っている。そのうち行く
「コンビニで何か買って帰ろうかな」
コンビニへ向かおうとしたら人気の少ない道に1人男の子がいた
「…?」
この子年齢いくつなんだろう…同い年にはみえない
「ねぇ、君どうしたの?」
「えっ、ぁ、…」
彼は痩せていて服もボロボロ。手や足には包帯が巻かれていた。
「こんな時間に、…」
「ぉ、おれ、っ、…ぃ、家出してきて、…」
「そうなんだ、…よかったら家くる?」
「ぇっ、でも、!」
「いいからおいでよ!」
僕は彼の言うことを聞かずに手を引っ張った
すごく怯えた顔をしていた。僕なにしてるんだろ
「お湯かけていい、?」
「は、はいッ、…」
今お風呂にいれている。ボロボロだったから。暑くないかな、大丈夫かな
「……」
彼は無言だ。ボーっと鏡を見ている
そりゃ怖いよな、知らない人に家に連れていかれてシャワーまで浴びて
でもちゃんとお話聞かないと
・・・
「服それ着ていいよ、大きいかもだけど」
「ありがとうございます、…」
「あ、名前なんて言うの?」
「若井滉斗…」
「若井ね、僕は元貴。よろしくね」
「っはい、」
「あ、そうだご飯食べる?お腹空いてない?」
「いや!申し訳ないです…ッ!」
そう言うと若井のお腹が鳴った
「ぁ、…///」
「…笑食べな、」
「はい、ッ…」
ぱくっ
「っ、…ぉ、美味しいですっ…、!泣」
「よかった、たくさん食べな」
「はいっ、…!」
若井は泣きながら美味しそうにご飯を頬張る。かわいいなぁ、
「…ねぇ、若井」
「…?」
「お話聞いてもいいかな?」
そう僕が問いかけると若井は頷いた。
𝐍𝐞𝐱𝐭♡100
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!