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復讐を誓うよ

第1話 - 第1話　騎士は思い出す。

2022年09月09日

#ファンタジー

#ファンタジー…?

#一次創作

Lycoris*

俺はよく顔が死んでるとよく言われる。理由はわかる。また、あの夢を見たからだ。

俺には幼い頃の記憶がない。ただ一つ。一つだけ覚えている記憶がある。いまはない故郷が焼き野原になった記憶。忘れたくても忘れられずさらには、夢にまで出てくる始末。最近この夢にうなされている。

「せんぱい？せーんぱーい！！」「！？あぁ、すまんミチア。」「まーた考え事ですか？」

後輩のミチアが呆れた声で…恐らく心配している。彼は今年王国騎士団に入った期待の新星だ。才能はずば抜けたいわばモンスターだ。自分も騎士として活躍しているが、ミチアほどの実力や才能はない。未だに俺は魔法を使いこなせない。

「あんたは入ったばっかの新人なのに、もう出世してしまいそうだな。」「そんなに褒められても何も出ないです…//」

照れる姿こそ15歳らしい。しかし頼まれた任務の場所はここで合っているのだろうか。

「おい。お前達この国の騎士か？」「「！？」」「ミチア。あんたはすぐこの場所を立ち去れ。今すぐだ。」「？…あぁ、わかりました。街の人への被害は避けてくださいよ。」「あんたより、3つ年上だぞ？わかってるさ。」

すぐ俺は剣を抜き、フードをかぶった男に突きつけた。男は動揺する訳でもなくただ平然と俺に話しかける。

「お前、名前は？」「…ゾイド。ゾイド·ソーラエクリックス。」「やっぱりな。ゾイド。」「はっ！？お前もしかして…！」

今まで何のために生きてきたかわからなかった。でも気づいた。思い出した。

「お前を殺すために生きてきたんだっ…！」「やっと思い出したか。さぁお前頼まれただろ？オレの護衛を。」「待て。じゃあお前は…」「隣の国の第１王子ってやつだ。」

俺は思い出した。あの日の全てを。

「オレの護衛をしてくれるなら、お前の記憶を全部元に戻そう。それに思い出しただろ？オレに大きい恩があることを。」「…わかった。その代わり俺にも一つ条件を出させて。…恩を返したらお前を殺す。いいな。」「いいぜ？交渉成立だ。」

俺達の復讐は今始まった。

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Lycoris*

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