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勇者「………ん…ん?寝ちゃったのかな…何だかお腹の上に違和感が…ってうわぁ!?」
ケン「…スヤスヤ」
勇者「ケン!?」
銀河「よう、起きたか」
勇者「銀河!ここは?」
銀河「雲の城の寝室だな、他の奴らはもう起きて自分の家に帰ってったぞ」
勇者「そうなんだ…風とか海とかはもう元通りなの?」
銀河「あぁ、国王が見回ってきてくれたんだがもう元通りらしい…いつもの日常が帰ってきたんだな」
勇者「良かった…あ!そうだ!あそこは?」
銀河「あそこ?」
勇者「暗い森だよ、ダーネックスとシャイニーが住んでる…」
銀河「暗い森?そこなら入れないぞ、ずっっと結界が貼ってある場所だからな」
勇者「あそこに行きたいな、だから…ケンを少しどかしていいかな?」
銀河「そうか、なら俺も行くよ…それから一応ケンも連れて行こう」
勇者「ケン大丈夫なの?」
銀河「あぁ、まぁ…うん…俺がいるしな、大丈夫だろ」
勇者「…じゃ、じゃあ…行こっか」
銀河「あぁ、背中に乗れ連れて行ってやるよ」
勇者「うん!」
レイン「その話、私も同行していいですか?」
銀河「何だレインか、こいつが良いってなら俺はどうでも良い」
勇者「いいよ、一緒に行こう」
レイン「ありがとうございます、それでは一緒に行きましょう。あ、私は自分で飛べるので背中には乗りません安心してください」
銀河「お前は大型種だろ…最初から乗れねーよ…」
勇者「じゃ!行こっか!」
勇者「シャイニー!ダーネックス!調子はどう?森は元通り?」
シャイニー「勇者君!ええ、元通りよ…国王から聞いたわ…頑張ったのね、ありがとう」
ダーネックス「ゆ、勇者…君?あ、あぁ…き、君か…あの時はありがとう…」
勇者「ここの結界を壊したいんだけど…」
シャイニー「ここの結界?壊せるの?外に出られるなら嬉しいけど…でも…少し怖い…かも」
ダーネックス「そ、そうだね…ずっとここにいたから…外がどんなのか忘れたし…」
銀河「なら、こっち来るか?外に慣れるまで」
レイン「え、でも…よそ者は歓迎しないはずでは?」
銀河「それはお前らだったから歓迎されなかったんだよ」
勇者「あ、あはは…え、ええと…2人はどうする?この結界」
ダーネックス「壊したい…かな…この中は狭すぎるから」
シャイニー「私も…外に行きたい…ダーネックスのいた所なら静かで過ごしやすいって聞いたわ」
勇者「レイン、この結界壊せる?」
レイン「試してみます………ダメですね…これは…何の魔法を使ったのか分からない…」
銀河「なら、魔力を大量に流し込んでみるか?」
レイン「………随分と脳筋ですね、タイといい勝負…ですがそれが確実です!ただ問題が、それには膨大な魔力が必要、私だけの魔力では…どうにも…」
ケン「僕が流し込む」
銀河「ケン起きたのか」
ケン「うん、僕の魔力ならできるはず、魔力の量なら誰にも負けないよ」
レイン「ケンなら出来そうですね、ですが先ほどまでぐったりしていたんですよ?また魔力を使えば走り回れるようになるまでさらに時間がかかります」
ケン「………大丈夫、それに雲の国にもっと沢山国民欲しかったし」フラフラ…
勇者「ケン…本当に大丈夫?」
ケン「大丈夫、行くよ離れてて…!」グググ
バキッバリッバァァン!
ケン「ふ、ふぅ…疲れた…銀河抱っこ…」
銀河「ああ!よくやったな…!」
ダーネックス「これから…外に出られるんだ」
シャイニー「太陽が眩しいわ…ウフフ私実は日向ぼっこが夢だったのよ、やっとできるのね!嬉しいわ♪」
銀河「ダーネックスの家は残ってたはずだ、シャイニーはダーネックスと住むか自分の家を作るか選ぶと良い」
シャイニー「ええ!銀河、ありがとう!」
勇者「僕もそろそろ家に…」
銀河「そういやポラリスがお前に空の飛び方の特訓するって意気込んでたぞ」
勇者「帰れそうにないね…」
銀河「俺はこいつらを家まで案内するからお前はポラリスのとこ行ってやってくれ頼めるか?」
勇者「分かったよ銀河」
レイン「一緒に行きましょうか、ポラリスのいる所なら私も知っています」
勇者「はぁぁ…空飛ぶ特訓…大変そうだなぁ…気が進まないよぉ…」
銀河「はははは、可哀想なやつだ」
勇者「他人事だと思って!」
銀河「他人事だからなぁ」
勇者「む!」
レイン「銀河も後で来るようにって言ってましたよ」
銀河「他人事じゃなくなった!?」
勇者「やったね…」
銀河「なんか言ったか!」
勇者「た…他人事だからねっ!」
銀河「グググ…」
???「ふん、面白そうな奴らだ…この世界の自然も素晴らしい、そしてこの国の国王は呑気なようだな…このあたりに奴がいるはずだ、あいつを早いところ見つけなければ…」