バルドの死体が、もう完全に無い。
葵は目を見開いた。
何かがおかしい。
死体はすでに食べられたのだ。
「嘘でしょ……!?」
葵は周囲を見回すが、バルドのかけらしか見つからない。
肉片が散らばっている。
「あんなに頑丈なやつが、こんなにも簡単に食べられるなんて…!」
その場で足を止め、葵は思わず舌打ちをした。
葵の視線が鋭くなる。
――ただならぬ気配が背後から忍び寄ってくる。
「ま、まさか!」
心の中で疑念が膨れ上がる。
――足音。
その足音は、重く、ゆっくりと近づいてくる。
葵はギクリと背筋を震わせた。
「やべぇ……!これはマジでやべぇ……!」
葵は後ろを振り向くが、 見たくないもの を見た瞬間だった。
「よぉ。」
声が低く、暗い。
その声を聞いた瞬間、葵の背中に冷や汗が流れた。
「うわぁぁぁ!!!」
葵は飛び跳ね、目を大きく見開く。
その前には、バルドの死体が、再び動き出している。
いや、正確には… 動かしているのは主だった。
バルドの死体の一部が、まるでパズルのように組み合わされていく。
血と肉が不気味に絡み合い、再構築されている。
「ま、待て!!!」
葵は必死に足を踏み出し、振り向こうとするが、すぐ後ろから主が現れた。
「何か急いでるのか?」
その声は、まるで親しい友人に話しかけるような平穏さだった。
だが、その目は冷徹で、どこか狂気を孕んでいる。
葵は目を大きく開け、すっかり驚いていた。
「ど、どんな魔法使ったんだ!?」
葵は呆然としながら、叫ぶ。
その隙に、バルドの体が、完全に再生し、動き出す。
そして、バルドが手を広げた瞬間――
その目の前で、主が冷たく微笑んだ。
「バルドが死んだって? まあ、そうだけど、どうしても最後に食べたくてね。」
葵はその瞬間、気づいた。
主がバルドを食べた理由。
それは、バルドを食べることで、まるで死者を完全に支配するかのような力を得ていたからだ。
「は、はぁ…何だか分かったような、分からないような。」
葵はしばらく混乱しながら、やっと立ち上がる。
その後ろで、バルドの体が動き出す音が響き渡る。
「よし…もう少しだけ遊ぼうか。」
主は冷ややかな声を発し、バルドに向けて歩みを進めた。
その瞬間、葵はただ一言だけ呟いた。
「やべぇ、これ、どうしようもねぇ。」
※ネタバレにならない程度に解説すると
1.バルド死亡
2.バルドの一部を食事
3.残った部分をくっつける
4.人形完成!
つまり、残った肉片は食べかす(((
コメント
2件
なるほど…くっつける手があったか!!(?)主頭いい~!!✨続き楽しみです!!✨
今回も神ってましたぁぁぁ!!! ほほう、、、まあなんとなぁぁく分かった!!((( とりま主たんすげえや() まだまだ俺らの戦いは終わらないぜえええええええええぇ!!(???) 次回もめっっっっさ楽しみいいいいぃ!!!!!!