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🎲さんと🌩🦒さんの絡みがのたうち回るほど好きなので書きます。
余談ですが厨病激発ボーイ全巻中古で衝動買い買ったなんて言えない。
クレバーに抱いてやる🫵🏻
⚠
🎲×🌩🦒
瀕死🌩🦒います
口調、解釈違いありましたらすみません。
nmmn作品、ご本人様とは関係ありません。
🌩🦒side
案外1人でも大丈夫、
そう思っていた自分が馬鹿だった。
普段一人で扱うよりも大きな敵、そして尚且つ電気耐性があるのか、あまり俺の攻撃が効いているとは思えないくらい向こう側は元気でビンビンしている。
本部からの支援を願いたいところだが、そこまでして人に迷惑を掛けたくない。
テツはパトロールとか言ってたし、ウェンは両親の所へ行ってるし、マナは任務続きだから久しぶりの休みなはず。
尚更同期に迷惑を掛けられないから、俺が頑張ればいい。
ただそれだけなのにどうもこちらの体力だけが吸い取られている様な気がして、相棒もかなり弱ってきてるような様子が伺える。
「っ…、く…しばらくキリンちゃん休んでな…?」
集中してる中、かなりバテてる相棒に声をかけるとあからさまに〈そんなこと出来ないよ〉と言わんばかりに顔をしゅんとさせた。
けど、長期戦になりそうだし、電気耐性もある訳だから素手で殴ってた方が良さそうだ。
と思い、相方を休ませて
俺はただひたすらガツガツと素手で向こうに殴り掛かっていた。
あれから何分経っただろうか、
一向に敵は弱る姿を見せず、俺は体力はどんどん削られて弱点を突かれそうになるばかり。
既に腕も殴り続けたせいで上がらなくなってただ向こう側の攻撃をギリギリで避けることしか出来ない。
「は…っ、は…、ぁ”……」
体でほとんど呼吸をしてどうにか相手の弱点を回らない頭で考える。
やっぱり単戦はキツかったか?
今からテツたち呼ぶ?いやでもここまでくるともっと早く呼べ!!と怒られるだろうか
それにせっかくの休み、意地でも彼らには休息を取って欲しい。
じゃあ戦うしかない、でも弱点はどこだ…??
『おい、どこ見てんだよ危ねぇッッ!!!!!』
パァンっと外野から響き渡る1つの男性の声。
すると同時に俺は空中で呆気なくはたき倒された、
「あぁ、これガチで死ぬやつだ。」と悟るとみるみる地面が近付き、痛みを軽減される為の術も使えないくらい弱っていた体は言うことを聞かず、とんでもないほどの痛さがドスリと一気に全身へ響き渡る。
俺はほとんど瀕死状態で近くの瓦礫に埋もれてしまった。
『〜…い、』
『お〜い、宇佐美聞こえてっか、?』
走馬灯?もしくは俺のとんだ幻覚だろうか。
絶対にここ東にいるはずが無い大先輩、ずーはの姿が見える。
声を出そうとしても上手く音にならずただ薄らと見つめることしか出来ない。
『あちゃ〜…これ結構やってんねぇ、よくあんなでかい敵1人で倒そうと思ったよね。
同期いんなら頼れば良かったのにさぁ…』
なんてド正論を呟いて、彼はくるっと俺とは逆の方へ向くと、先程の強敵とじっくり見つめ合う。
そもそもなぜここに彼がいるのか、俺には理解が出来なかった。
「ッ”…くず…はさ、なん…で…ぃ”んの…、?」
『え?あー…たまたま戦ってるところ見てたんだけど、後輩が吹き飛ばされるところ見ちゃったら流石に見過ごせねぇよな〜って、』
やっと音にもなってるか分からない情けない声を出すと、何とも先輩らしいかっこいい言葉が出てきて言葉を失ってしまう。
何でほんとにいるんだこの人…とか、思いながらただ唖然として彼を見ていると、俺の頭を雑にポンポンと叩いて腕を伸ばす。
『うっ〜し、せっかくうちの後輩がボコボコにされてるから久々にこっちもやってやりますかぁ…』
〖良いけど…葛葉、調子乗りすぎて怪我した〜とか辞めてね?〗
『分かってる分かってる、任せとけって』
どうやら叶さんもいたみたいで、首が回せないが俺の後ろで見守ってくれるらしい。
俺もなんか声掛けないと…俺ららしい感じのなんかねぇかな…
「ッ…ずー、は…ほんと、好きっすわ……」
『…っは、そんなこと言う余裕あんのかよ、w
はいはい、俺も好きですよ〜。っと、じゃ』
それだけ彼は伝えると、バサリと禍々しい翼を開き始め、1人で俺が負けた相手に立ち向かって行った。
俺とは違う、細々とした体つきでほんとに勝てるのか…?と変なことを考えてしまったが、彼なら大丈夫だろう。
だってもちろんあんな自信に溢れた大先輩だから
なんだかそれだけで安心して、俺は死後の妄想に蓋をした。
🎲side
叶に行きたいところがあるから着いてきて、と言われて仕方なく足を運んだところはどうやら東のなんたらとか言ってた。
ここら辺はヒーロー業が盛んらしくて、〈運良ければオリエンスの皆に会えるかもよ?〉なんて叶に脅しを掛けられたからなんかすぐに帰りたくなった。
けど、久しぶりの遠出だったし今から帰るのは違うな。と一通り2人で観光して念願の帰宅!となった時に事件は起きた。
〖向こう凄い音鳴ってるね〜。なんかあったのかな?〗
『おー…… せっかくだし行ってみっか…』
〖へぇ、なんか自ら行きたいって言うの珍し…
なんかあったの…?〗
見事に図星、確かに俺の中ではなんかあった。
正確には何か良くないことがある気がする。
でもこういう感って大体当たるから自分でも怖いと思う。
『ん、行きますかぁ〜〜〜』
〖はいは〜い、〗
警備員も多くなってきてこれはただ事じゃないなと思い、そうして着いた先に居たのは、
ヒーローであり、新人後輩でもある
宇佐美リトが戦場にただ1人巨大な敵と戦っていた。
『ぅお、なんだあれ、でか…
…てかあれ宇佐美じゃん!?!?』
〖え、あほんとだ、宇佐美くんいるね〜〗
バチバチと火花が舞っていてかなり強い電気を使ってるのが遠くからでも伺えた。
The ヒーローって感じの戦い方をしていて、俺たちの知ってるおふざけ宇佐美ではなくヒーローとしての威厳をしっかり持っている様な気がして戦いがなんとなーく目が離せない。
〖ヒーローしててかっこいいね〜、葛葉また好きになるんじゃない?〗
『いやいやいや…さすがにそのネタはもうキツイって…w!!』
〖とか言っちゃって〜、惚れてるくせに、〗
ういうい〜と男子高校生みたいに肩を寄せる叶、こいつしつこいわ…
なんて馬鹿らしいことを考えてると急にそのヒーローが宙で静止した。
あまり表情は伺えないが、何か考えてるそんな感じのぼーっとしてる気がして。
止まってる間にも怪物の手は迫ってきてるが、彼はぴくりともせず、向こうに気付いてないようで…
あれ、これ死ぬんじゃね。
見てる側は皆考えてる事は同じだろう。
ただ、止める訳には行かず咄嗟に声が出てしまう
『おいッ”、どこ見てんだよ危ねぇッ!!!!』
そのまま声を荒らげた後の行動は早かった。ひたすらに助けないとと言う本能が働き、俺は叶の手を引き、何もしない見てるだけの警備員を押しのけ、警備員の怒鳴り声を背にして
彼の落下点付近まで何とか走って行く。
そうして、ようやく宇佐美の姿を見つけた。
ただ細々とした瓦礫の上に乱雑に置かれて、ドバドバと額から血を出している。
胸元にいる、小さいのも同様で、両者とも見るからに意識は無さそう。
『あちゃ〜…これやばくね、?』
〖うーん…酷いねこれ、とりあえず叩いてみたら?〗
なんて言うから、とりあえず声を2人で掛けながら頬をぺしぺしと叩くと…
数分後、まさかの薄らと彼は目を開いたのだ。
え、こいつ治癒力バケモンじゃない?
それともおかしくなってるだけ?
そうしてやっとの思いで口を開いた宇佐美は、
微かな声ではあるが、なんで俺がここいんの?って聞いてきた。
とりま奇跡だよ、と伝えても顔色1つ変えずに俺を見つめるだけ。
そりゃあんな攻撃喰らったから脳も動かんか、と思いながら俺は宇佐美をここまでズタボロにした敵の方を向く。
やっぱり戦地に立つと違った迫力あんな〜。
という呑気な感情と共に、後輩をここまでボロボロにされたという苛立ちも何故か覚える。
俺はヒーローじゃないけど、
恨みはある。こんなやつぶっ潰してやろう。
そんな思いを込めて、俺は敵へ1歩踏み出す。
途中、叶からの心配の声が上がるが
まぁぶっちゃけなんかあっても、彼がいるから大丈夫だろう。という信頼のもと、さて久しぶりに戦に出ようか。
そう決心しようとした時、
後ろからか弱いけどどこか芯の通った声で
「…ずー、は…ほんと、好きっすわ……」
なんて、言われるから
こういう時は素直に返すのが彼にもベストだろう。と宇佐美の要望にも答え、『好きですよ〜』としゃーなし言ってあげる。
全く世話が焼ける後輩だなほんと。
ふっと鼻で笑い返すと、本来の姿である赤黒い羽を身にまとい、彼は雷の様な元気な後輩の意志を継いで戦地に飛び出して行った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
長くなっちゃいました😞
後日談書くつもりなのでお楽しみに!!