葛葉「おし、着いた〜…って、え?」
?「おぁ?」 ?「え?」 ?「ん、」 ?「ぇあ?」
割と久々に感じるこの死体部屋、まだ血の香りはするが発見直後よりは薄まったかな。
扉は開いていて、そこから覗くと意外な人物が居た。それは____
不破「ずはさぁん!待ってましたよ〜!」
加賀美「葛葉さぁん!あ、それに叶さんにVΔLZさんもお揃いで!」
葉加瀬「ど、どうも〜…?」
夜見「うわぁ、沢山来たねぇ〜」
SMC組の3人とふわっちだ。社長は葉加瀬さんの背後で屈んでいて、ふわっちと夜見さんは現状に似合わない明るい表情を浮かべて壁にもたれていて、葉加瀬さんは死体の前に膝立ちになって、若干顔を青ざめさせていた。
葛葉「人急に多くねェ?」
叶「まぁ、僕らも僕らでしょ。皆さん何やってたんです?」
社長「葉加瀬さんに検死をして貰ってる所です。」
不破 葛葉 長尾 「検死???」
社長「いや不破さんはさっき説明したでしょ?!」 甲斐田「長尾御前そんくらい知ってるだろ!!」
3人で分かりやすく首を傾げたら、グワッと鋭いツッコミが飛び交った。他4人は苦笑の混じった笑いを零している。
弦月「えーw ほら、何が原因で死んだかを調べる奴だよ。」
不破「あー、さっき聞きましたねそれ」
社長「だから言ってるじゃないですか!w」
頭を抱えそうに困る社長を慰めるように甲斐田が背中をさする。彼処謎の絆が生まれてそうだ。そしてその和んだ空気を遮ったのは1人の発言。
葉加瀬「…毒だ。」
長尾「んぁ?」
葉加瀬「毒です。いやトドメはナイフみたいな物だと思いますけど…毒も使われてます。」
夜見「えぇ〜毒なのぉ? 液体?気体?それとも固体〜?」
葉加瀬「それはわかんないけど…」
現場の空気がまた冷ややかになる。VΔLZとChroNoiRの俺らは1度視線を見合わせた。やはり毒が関連あるらしい、あの毒なのかは分からないが。
不破「うお 痛ってぇはぁ?何だよ此奴俺を引っ掛けやがって!!!」
甲斐田「えぇ?!なんですかちょっと怖いんですけどこの人ぉ!!」
急に叫びを上げた2人。パッと視線を向けるとふわっちがズボンの裾に触れ何か怒っていて、その前でギャーと甲斐田が叫んでるような状態だった。
葛葉「いや何何?w お前らうるせぇよw」
不破「アッ すまんちょっとこの空気口のネジ的なやつがズボンの裾に
引っ掛かった上に足首引っ掻いて来たんでピキったわ、」
葛葉「おー凄いねぇw」
夜見「えー、ネジが出てるとかなんか細工されてそー。」
ケラケラ と笑っている所に、夜見さんの発言が突き刺さった。正直確かにって思ったし、周りのヤツらもそんな反応をしてた。
長尾「あー確かにぃ、よくあるよなぁ?」
弦月「…ん、奥になんかあるよ?」
甲斐田「マジ???」
弦月がすぐに屈んで中を覗いた所、物陰があるらしい。ふわっちの事故と夜見さんの発言のおかげだな。
叶「ドライバー持って来るか、え、何処にあると思う?」
加賀美「武器庫とかにありそうですけど…、」
叶「あ、社長一緒に行きましょ!」
加賀美「え?は、はぁ、良いですよ??」
そう言うと叶は社長の腕を掴んですぐこの部屋から出ていった。
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今回の証拠、アリバイ
10時30分、殺人現場へ到着 、SMC組、不破湊との出会い。
どうやら死体には毒が使われていた模様。( 葉加瀬曰く )
不破湊の奇跡と夜見の発言により空気口の中にある物陰を発見
10時55分、叶と加賀美ハヤトが武器庫へ向かった。
コメント
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神作だなマジ切り方とか天才すぎる尊敬
二人だけとか怖いな……先が楽しみでっせ
待っていました