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「特大ファンサ」
👑「こんにちは~!‥えへへ、わこみこです!」
配信は一時間前待機。グッズは全絵柄所有の痛バ5枚目
こんな典型的なオタク、この世にいるだろうか?…、いるか‥
🌸「っ今日もかわいい゛、尊いっ、好き~♡」
そんな、聞こえるはずも無い推しへの愛を口から零す
所詮流れるコメントの一部・オタクに過ぎないが
👑「ありがとう‥♡(ボソッ」
👑「なんと今日は!!嬉しいお知らせがあります!!」
🌸「え、そんなん告知されてたっけ‥!?」
ラインの履歴を見るが、やはりそんな告知はされていない
より一層期待が高まるのを遥かに超えて、推しの一言が放たれた
👑「この度、ライブを開催します!!」
🌸「……‥え?」
コメントは「嬉しい」とか「絶対行く」とか、そんな言葉ばかりなのに、
俺への衝撃は3秒程遅れてやって来た
👑「‥場所は、~~~~~」
🌸「めっちゃ近い‥よっしゃ絶対行くぞッッッ」
👑「みんな~!来てくれてありがとう!!」
🌸「くぅっ、目の前に推し様がぁッ」
いつもより声を張り上げて皆に伝えようとしてる所、かわいいが過ぎる
しかも俺はまさかの最前席‥前世どんだけとく積んだの!?
👑「一曲目は、○○~!」
🌸「…好きぃ゛(ポロッ」
涙を流すのはまだ速いはずなのに涙腺がゆるんで仕方がなかった
👑「‥ッ♡」
👑「みんな!今日は来てくれてありがとうございました!また絶対会おうね!」
🌸「たのしかった゛‥」
コールが叫び声なみだったので声はガラガラ
退場ゲートに向かっていると、
スタッフ「あの‥ちょっと来ていただいても大丈夫ですか?」
🌸「へ、あ大丈夫、です?」
スタッフさんらしき人に呼び止められ、ついて行く事に
🌸「あの、これってどこに向かって、?」
スタッフ「私もなにも知らなくて‥すいません」
🌸「ぁ、大丈夫です‥」
つれてこられたのは完全裏の楽屋?がある所
何かやらかしたか‥!?
スタッフ「、ここです‥失礼します」
🌸「え」
スタッフさんが律儀にノックをして入って行くのは、「みこと様」と書いた楽屋だった
スタッフ「入ってきて下さい」
🌸「は、い」
入った瞬間、場所が違うかのように華やかで整られた部屋
そして真ん中には推し様が座っていた
👑「っらんらん!やっと来た~!♡」
俺の手を握っている人が「みこと」と理解するのには10秒もかからなった
スタッフ「私はこれで、」
👑「うん。ありがとう」
ガチャッ
🌸「‥え?、え?」
👑「はぁぁ、これでやっと2人きりやね、らんらん♡」
🌸「なんで名前っ、てかなんでここに、てか鍵っ」
👑「あーあー、一気に聞かれると分からへんよ?」
👑「悪い子にはお仕置きしなきゃ♡」
ドサッ
「みこと」に床に倒され、やっと正面で顔を見ることが出来た
整ったきれいな顔、配信のVに遅れを取らない顔面偏差値、そして黄色に瞳にうっすら映る俺の怯えた顔
🌸「あ゛っ、~~~っ♡//」
🌸「ぅはっ?っ/♡」
👑「らんらん、その顔そそるっ♡」
硬い床、鍵の湿られた密室に甘く甲高い声を響かす俺と
いつもの数百倍低いみことの声
👑「らんらん、やっと一緒になれたねっ♡」
🌸「あがっ~~っ♡//」
👑「だーいすき♡」
🌸「、~~っ♡//」
この特大過ぎるファンサに、俺の意識はチカチカしている