「…そういえば、英帝さん、聞いてくださいよ。」
私の 元 恋人の日帝さんとの茶会。
嬉しそうな声色で、何か報告でもあるのだろうか。
『何でしょう?』
「私、遂に満州を手に入れたのです!」
「支那北部ですよ、支那北部!」
そう興奮する彼は、いつにも増して子供の様。
『あぁ…彼処ですか…噂には聞いていましたよ。おめでとうございます。』
「ありがとうございます。そうでしょう?」
「……これで、経済を持ち直せれば、国民の負担も減らせるはずです。」
そう言い、儚げに笑う姿は愛おしい。
嗚呼…やはり、この人は可愛らしい。
私の為に嘘までつくなんて。
私が教えた作り笑いが、私に通用するとでも思っていたのでしょうか?
…あの時、無理矢理にでも同盟関係を続けていれば…
いや、過ぎた事に囚われるのは辞めましょう。
今は、この人が取られないように。
私が肯定してあげれば良いのです。
『…そうですね。良くなる事を祈っています。』
いつかまた、貴方の感情全てが私に向けられる事を想いながら。
コメント
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はぁ……すきです😭😭英が未練タラタラの最高すぎます🥹ありがとうございます💞