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しろせんせーside

プルルル


ワンコール


プルルル


ツーコール


プルルル


スリーコール


コールのたびに体に緊張が走るのがわかる。ジェットコースターのギリギリまで上げられていつ落ちるか、みたいなアレだ。出て欲しいような、やっぱり答えが怖いから出て欲しくないような…って乙女か


プルル


💚「もしもーし、どしたの?」


💛「まちこり今暇?」


💚「うん、今日特に予定ないよ」


💛「聞きたいことがあって」


💚「え、…何?」


一瞬声が硬くなった気がした。


💛「昨日さ…」


💚「あー!ごめん!女研ラジオのあとでしょ?寝不足にお酒でぐだぐだだったんだよね。ほんっとに恥ずかしい…後でせんせーに謝らなきゃな…」


怪しい。理由を説明しろと言ったわけでもないのに言い訳をしだした。


💛「それなんだけど…」


💚「待って!本当に恥ずかしいから何も言うな!電話切っていいよね!?」


勢いで切ろうとしている。させるかよという思いはニキも同じだったらしく切ったら鬼電するからなと脅している。

💛「これだけは真面目に答えて。ボビーのこと好きなの?恋愛として」

💚「…なんで私の好きな人のこと気になるの?」


💛「そりゃそうだよ。メンバーじゃん」


💚「好きな人をここでニキニキに言ったとして何をしてくれるの?」


💛「協力できるじゃん」


💚「それだけじゃあちょっとな。ニキニキの好きな人を教えてくれるくらいしないと。等価交換だよ」


💛「俺今好きな人いないからな…」


💚「じゅうはちは?」


💛「俺は今まちこりに聞いてるんだけど」


💚「だから等価交換だって」


💛「じゃあ、ボビーの好きな人聞きたい?」

急に自分の話になって飲んでいたお茶を噴き出しそうになる。それと同時に電話がヒュッと息を飲む音を拾った。程なくしてほんの少しだけ素気なくなったような声が部屋に広がる。

💚「あ〜前にインスタで言ってたやつね」


💚「んんん〜」


唸るようなまちこの声。ちょっと可愛いなんて思ってしまう俺はまちこが好んで食べていたグミくらい甘ったるい男だ。


💚「ニキニキは今私がせんせーのことを好きだと思ってるんでしょ?なのに私にせんせーの好きな人バラすのはおかしくない?めっちゃ絶望させようとしてくるじゃん」


💛「何で?まちこりのこと好きかもしれないじゃん」


💚「冗談きついぜニキさん」


本気なんやけどな、もしそう言ったって彼女は信じてくれないだろう。


💚「普通せんせーに好きな人いるならニキニキは男友達だしそっちが叶うのを優先するんじゃ…あれ?でも私がせんせーを好きって知ってもせんせー自身に別に損も得もない…」


そんなこと知ったら得しかないんやけど

そんな俺の気持ちをよそにぶつぶつと呟きながら状況を整理しようとしているまちこに嫌な予感がする。


💚「あ!!ニキニキが好きな人とせんせーが好きな人が被ってんの!?それで私にせんせーのこと好きにさせようとしてるんでしょ!私そういう漫画見たんだから!失敗してんの見たから!やめときなニキニキ!」


ほら当たった。どういう思考の飛び方をしているんだ。


💛「いや違う!!まちこりお前は一旦落ち着け!!」


💚「最終的に女の子と付き合えた男は王道優しい系男子だった!!お前もそうなれ!!本当に好きな人いるなら正面から向き合いな!!」


なんかもう論点がぐちゃぐちゃだ。話にならない。


💛「わかった!とりあえずまちこりの言葉は胸に留めておくから、お前も向き合えまちこり!」


💚「無理だよニキニキ〜!」


もう喚き声なんだか泣き声なんだかわからないが確かにその声が聞こえた。認めた。


💛「何が無理なんだよ!」


💚「だって好きな人いるんでしょ!?無理!!私この関係でいい!!満足してる!!コンフューズ!!」


ブツッ

電話が切れて数秒の静寂。


💛💙「「…」」


💛「これでいい?ボビー」


💙「あぁ…ありがとな、ニキ」

____________________

今回文章長かったので読みにくかったらすみません。

2人とも突っ込みませんでしたがコンフューズの意味は「混乱する」かなんかでまちこりの状況のことです。ちなみに満足は「サティスファイ」だった気がする。

頭が良い方、合ってますか?

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