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アオハルミステリー

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アオハルミステリー

2 - 第1話 あれって紗季....?

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2023年03月28日

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卒業式。それは長くお世話になったこの学校を旅立ち、自分の夢に向かいそれぞれの場所へ羽ばたくための式。

私の学校は中高一貫校だ。だから卒業したってまた同じメンバーと過ごすことになる。

ほとんどの場合は。

ほとんどの生徒が同じ高校の制服を着ている中、1人だけ違う高校の制服を着ている人がいた。それは私、水無月玲奈。私は自分の夢のために別の高校へ受験したのだ。

それにあの人もいるしね….

「うぅ….」

そんな喜びと悲しみに満ちた泣く声が聞こえる中、卒業式は終わった。皆は思い思いに写真を撮ったり、先生とお話したり、とても楽しそうだった。

「私には友達って呼べる人なんか居ないしなぁ」

でも、高校に行けばそれも変わる。



私はある人にメールをする。

『今日卒業したよ〜!!』

『え、本当!?良かったね〜!次から私の学校だっけ?』

『そうそう、私友達いないから、よろしくね?』

『こちらこそ、よろしく!』

そんなメールをしたのは私の先輩であり親友の紗季だ。紗季は昔から私と仲良くしてくれて、高校となった今でもよく会ったり話したりする仲だ。

「楽しみだなぁ〜」

私の顔がふにゃける。自分でも少しびっくりしたけど、すぐにいつもの顔に戻った。

桜の花が少しづつ散っていて、その花びら1つ1つが私のクラスメイトとの別れを表しているようだった。


今日は入学式。私たち新一年生が入ったこの体育館は中学校の時よりうんと広く、その中に二年生、三年生が綺麗に並んで座っていた。その中にはもちろん、紗季だっている。

1人づつ名前が呼ばれていく。私の知らない、赤の他人の名前。この人とは仲良くなれるかな、どんな事をしているかななど様々な想像を膨らませる。そんな中

「水無月玲奈」

私を呼ぶ声が聞こえた。私は咄嗟に反応し、

「はいっ!」

という大きな声をあげて返事をする。我ながらとてもいい返事だと思う。紗季の方を見てみると、紗季は笑顔でいた。そんなに良かったのかな、今の返事。


そして長い入学式も終わり、次は遂に楽しみにしていた部活見学だ。私のこの高校は途中で辞めることは禁止されているので、慎重に選ばなければならない。でも、私は紗季も入っている美術部に入ることを決めている。でもまぁ、一応見ておこうかな。

そんなことを思いながら廊下を歩いていると….

「キャーこっち向いて〜!!」

「サイン、サインだけでも…!」

あれなんだ?誰か芸能人でもこの学校にいるのかな、10人は越えているであろう人が、1人の人対して群がっている。

「ん?あれって….」

なんか紗季似てるな…いや見間違えかもしれないしな…..

もう一度前を見ると、やはりそこには紗季がいた。

「あ、玲奈ちゃ〜ん!」

「….え?」

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