「笑顔」
pn「、、、」
ただ1人、俺は空を眺めていた、
下で慌ててるだけの人達、
でも、猿山先生は違った、
rd「ぺいんと、」
俺を呼ぶ声は怒るとか、同情とか、
そういうのじゃない、
ただ、優しい、暖かい声だった、
pn「猿山先生か、」
rd「ぺいんとは、何が辛かったの、?」
突然の質問で少し驚いた、
でも分かる、
この人は下の奴らとは違う、
ただ無責任な言葉を投げかけたりしない、
pn「俺、は、」
rd「大丈夫、言える範囲でいい、」
pn「俺は、ただいつもみたいに逃げ出そうとしてるだけっすよ、笑」
rd「逃げ出す、ねぇ、」
rd「ぺいんとはそれで満足するの?」
pn「さぁ?、行った事ないし、」
rd「じゃあなんでそれで”逃げ出した”って言えるの?」
pn「、、、」
確かにそうかもしれない、
だけど、
俺はただ、今ある地獄から、現実から逃げたいだけ、
pn「それしか、逃げ道がないし、」
rd「じゃあ俺が作ってあげる!」
pn「は、?」
意味の分からない返答に頭が混乱する、
なぜ、こんな俺のために、
なぜ、俺を止めてくれるのか、
なぜ、なぜ、
考えてみればきりがない、
pn「そんなのいらない、」
rd「何で?」
pn「これ以上、幸せを壊されたくない、から、」
rd「、、、そっか、」
rd「じゃあ、俺も飛んじゃおっかなぁ〜」
pn「は!?」
rd「別に生きる理由ないし?」
rd「それに、可愛い生徒を1人にさせたくないしね!笑」
そういう猿山先生はイタズラに笑った、
pn「、、、、」
何も言えなかった、
止めようとも思えなかった、
pn「風、気持ちいいなぁ、」
rd「よっと、ガシャン」
rd「でも夏だしちょっと暑いよね〜」
pn「先生?」
rd「ん、何〜?」
pn「最後に、手繋ぎません?」
rd「急だな笑」
pn「最後くらい、人に触れていたかったんですよ、」
rd「笑そっか!」
pn「じゃあ、行きますか、」
rd「お、もういいの?」
pn「はい、これ以上居ても変わらないんで、」
rd「じゃあ俺もぺいんとにお願いしてもいい?」
pn「?」
rd「最後に、らっだぁって呼んで?」
pn「え?いいですけど、」
rd「あと敬語も禁止!」
rd「最後ぐらい楽に居よ!」
pn「わ、分かった、」
らっだぁに最後を告げる口が、
少し重く感じた、
pn「じゃあ、、らっだぁ」
rd「うん!ニコ」
らっだぁは元気に笑い返事をする、
風に吹かれる青髪、崩れない笑顔、
そんならっだぁに俺は聞いた、
pn「らっだぁ?」
rd「ん?」
pn「俺、今笑えてる?笑」
rd「笑うん!」
pn「はは、良かった笑」
pn「じゃあ、行こっか笑」
rd「ん、じゃあまた、来世で!」
pn「笑」
さようなら、理不尽な世界、
俺は今日、
全てにさようならをした、
大切な人に、“笑顔”を見せて、
コメント
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美希さん、「逃げちまおうぜ」って曲聞いてくれ 私のコメ読んだ人も聞いてくれ この小説とマッチしていいぞ