鬼
基本的に血がある限りは死なない不老不死性と、超人的な身体能力や怪力を持ち、中には妖術のような特異な能力を使える者もいる、キョウが自らの血と涙を分け与えて作った人喰い生物。
主に人間を主食としており、人間の食事も食べられるには食べられるが、栄養にはならない。そして、全種族の女性はお腹の中で赤ん坊を育てられる程の栄養分がある為に、女性を多く食べた方がより早く強くなれる。また、鍛え抜かれた人間や能力者等の捕食対象がより強くて質が良い人肉である程に、栄養価は高くなり得られる力も大きくなる。 さらに鬼は食った人間の脳を食べることで、その人物の戦闘に関する経験値や人生経験を奪うことができる。
一部の例外を除いて鬼は基本的に自らの縄張りを持っており、その範囲内で教団の資金稼ぎや情報収集を行なっている。
鬼は例外なく元人間であり、人間を鬼に変える力を持つのはキョウの血と涙だけである。 鬼はキョウ同様に近くにいる鬼の思考に干渉して、自分の意思を送ったり視覚を共有する事もできる。
そしてキョウが死ねば全ての鬼達は死に絶える事になるので、キョウの死は鬼という種の滅亡とほぼ同義である。 血と涙を与えられた者は15、6人中一人の確率で鬼になる。そしてそのギャンブルに勝った者たちは皆、キョウを崇拝し、キョウの為なら命をも投げ出すことをも厭わない。
血を完全に失わない限りは基本的に不老不死であり、四肢を失っても短時間で再生するのは勿論の事だが、頭部だけになっても動き、あるいは頭部を粉砕されても再生できる程で、生物としてはあり得ないレベルの生命力・治癒力を有する。また鬼は鬼にされた時点での外見をベースとしているが、外見上の年齢などはある程度は変えられる。加えて人を喰い肉体を強化する事で、身体の形状をかなり自在に操り、顔立ちだけではなく、声や体格、傷痕や性差に至るまで操作することが可能。さらに人喰いを重ねると能力が使えるようになる。その能力は鬼の外見と同じく千差万別で、鋼よりも硬い糸を生成するなどの物理的な攻撃能力に留まらず、炎や雷や氷などの自然現象を操ったり、異空間を自由に出入りする、空間と空間を繋げるといったあらゆる物理法則を完全に無視した超常現象を引き起こす個体も多数存在する。基本的には、肉体操作ができるようになった次の段階の力で能力に目覚めることが多い。また、一人の鬼につき一つの能力に関連するものが使える。
キョウを頂点にして鬼は擬態が上手いが長時間体の大きさなどを変化させ続けられないため、鬼にはそれなりの負担がかかる。また本来ならば偉大なる航路などで活躍する猛者達のみしか体得出来ない覇気を、ほぼ全ての鬼たちが会得しているという驚異的な戦闘能力の高さを誇っている。
鬼の持つ能力は、その全てが”己の血液”が動力源であり、人を喰らいエネルギーを蓄える事でそれらの能力を発現させる。それ故に過剰な再生や能力の行使はそれらのエネルギーの消耗を招く。武装色を纏った武器だけが鬼を殺す事のできる唯一の武器。 武装色を纏った武器で鬼の頸を切り落とす事で、鬼を倒す事が出来る。また、頸を切れずとも再生速度を遅らせることもできる。
キョウは鬼の始祖であるが故に、自身が作った鬼の細胞を破壊する事ができ、不死の存在である鬼を問答無用で殺す事ができる唯一の存在。キョウの攻撃で殺された鬼はそのまま再生する事なく死に至る。ちなみに壊死した部分や死亡する際は、体が灰化して黒い瘴気のように溶けていき消滅する。
キョウは全ての鬼のその思考や視界をに読むことができる。逆にキョウの方から思念を送る事も可能である。たとえ距離が離れていてそも、位置情報はもちろん考えていることなどもどれほど離れてもキョウの認識から逃れる事はできず、これによりキョウは全ての鬼の位置情報を常時把握している。この能力故にキョウは自分が姿を晒す事なく、鬼が遭遇した敵の情報をリアルタイムで得る事が出来る。
そのため眷属の鬼の受けた毒や薬の情報をその鬼の身体を通じて得る事ができ、そこから抗体を作ったり、その情報を他の眷属の鬼に共有する事もできる。全ての鬼は睡眠と生殖機能と引き換えに能力の強化を行っているので、睡眠欲と性欲はない。
鬼化を進行させると、四肢をもがれてももがれた瞬間から即座に再生したり、能力を広範囲高威力で出せるようになるが、一方で鬼としての闘争本能が現れるようになり、体力の消耗も大きいため飢餓状態に陥りやすく、長く使っているとそれらが重なって人喰いの衝動が強くなる。そのときの姿はみな、髪と瞳はより鮮やかな色になり、彼岸花のような赤い痣が拡がり、額からは角が生える。
出仕、権禰宜、禰宜、権宮司、宮司といった順に階級が分かれていて、強い鬼や使用人として使える鬼は極楽教に身を置いている。ちなみに、極楽教の教えは「穏やかな気持ちで楽しく生きること。つらいことや苦しいことはしなくていい、する必要はない」であり、信者は10万人くらいで、その内数百人ほどが教祖であるキョウに食べてもらうために極楽教の本拠地がある島に来ている。ちなみにその島は、かつてキョウの一族が住んでいた島。
<出仕>
170人ほどで構成されている階級。擬態が上手い者が多いため、海軍や海賊に潜入したり、さまざまな国に入国しいろいろな職業をしている。主に教団の資金集めと海賊や海軍などの情報収集がメイン。
<権禰宜>
100人ほどで構成されている階級。
【リア】癖のない銀糸の髪にスカイブルーの瞳、陶器の肌に薔薇の唇。リアの美貌は気の弱い男性なら失神する程であり、耳に息を吹きかけられた男性は基本的に失禁するほどの美貌の持ち主。いつもハイヒールを履いている。
体液が媚薬になる能力。一見戦闘向きではないが、相手に大量に摂取させれば大きな血管などを千切れさせることができる。足技に特化した肉弾戦タイプなためにその華奢な体からは想像できないような強力な蹴りを行う。その強靭無比な脚力から繰り出される蹴りは、自身の何倍もの巨体を誇る海獣を軽々と打ち上げるほど。
一撃でも相当重い蹴りだが、それを流れるような動きで続けざまに相手の全身に叩き込み、最後の一撃で盛大に蹴り飛ばすのが得意戦法にして必勝パターン。
かつては娼婦の子として生まれ、わずか10歳で客を取らされていた。客に病気を移され、娼館の奥へと押し込められていたところをキョウに助けられた。
お気に入り。境遇とその容姿を高く評価している。
魅了:投げキッスで巨大なハートのかたまりを作りだし、それを弓のように引き絞り、広範囲に拡散させる技。矢が突き刺さった者はたとえ、どんな人物であろうとリアに魅了される。
【ダン】赤茶の猫っ毛に、優しい印象を抱かせる琥珀色のたれ目をした、爽やかな少年。生まれつき変異個体であり、その体躯を構成する筋繊維の密度は、先天的要因によって常人の5倍にまで達している。
体術の天才であり、六式はもちろん魚人空手や魚人柔術、八衝拳なども体得している。金棒をまるで手足のように扱える。
手を叩くことで、“自身の血が付いたモノ”の位置を入れ替えることができる能力。対象は、生物・無生物を問わない。
単純な戦闘能力と言う点においては非力そのものと言えるが、シンプルがゆえに非常に応用が効く上に、発動条件が手を叩くという簡単なもの・インターバルや回数制限などの条件もなく連発が可能と言った発動の条件から、ダンの戦闘能力を抜きにしても総合的にかなり強力な能力になっている。戦闘補助・味方のサポートとしても非常に有用で、特に奇襲と回避に優れ、真正面からブン殴るタイプの戦闘スタイルのダンにとっては、自身の穴を埋めるという意味で非常に相性が良い能力である。
また、入れ替える対象が増えるほど敵にとっては厄介な能力であるため、集団戦でこそ真価を発揮する。
特異体質が原因で周りから笑いものにされ、最終的には実の親からも哀れまれるという惨めな日々を送っているときに、キョウと出会った。
大筒:金棒を野球バットのスイングのように振るい、相手に思い切り叩きつける技。キョウのサポートがあれば、覇王色を纏わせられる。
【セナ】たれた茶色の目にたれ眉、口元には可愛らしい小さなほくろ。緩く結んだ長い黒髪のまるで母親のような優しい雰囲気の美少女。
自身の周辺に“キッチン”と呼ばれる球状の特殊なサークルを展開し、その内部に存在するあらゆるものを自由自在に取り扱う事ができる能力。 例えるなら”キッチン”はそれそのものが「調理室」、それを展開するサヤは「料理人」、それ以外の”キッチン”内に存在する全ては「料理の元となる食材」となる。この”キッチン”の空間内がセナの能力が直接影響を及ぼす範囲であり、切る、焼く、煮る、揚げる、蒸す等々自分の思うままにあらゆる処理を施す事ができる。
”キッチン”を展開できる範囲はセナ自身の力量の範囲内なら自由に指定でき、その気になれば島一つを”キッチン”の中に取り込んでしまう事も可能。”キッチン”内で処置を施されたものは”キッチン”が消滅するか、”キッチン”の外に脱出しても半永久的に影響は持続し、更には調理は肉体や外見的な分野だけでなく、精神面などにも影響を及ぼす場合があり、能力の応用の幅が非常に広い。
奴隷として主人にこき使われているところを、キョウに助けられた。
お気に入り。料理の腕を高く評価している。
キッチン:能力を行使する上で必要となる最も基本的な技。指定した範囲に球状の結界を張る。 結界の境界線は目視で判断できるが触れることはできない。 セナの力量の範囲内であれば結界の広さを自在に指定できる。
【ルート】ベージュに近い薄茶色の髪に、糸目。童顔で柔和な顔立ちの優しそうな少年。
自身の血液から作った笛を吹くことで、その音を聴いた相手の神経を狂わせる事ができる能力。
笛の音を聞いた者は、足を動かそうと思えば頭が動き、手を動かそうと思えば足が動く、といった具合になる。発生した音を増幅させ、それを統制し敵の聴覚を攻撃する、斬撃の効果を持つ音波を飛ばすこともできる。音の反響を聞いただけで上階の構造、人間や物体の立体配置を正確に把握できる程に聴覚が優れている為に、戦闘のみならず諜報活動にも優れる。
敵の行動動作の律動を読み、音に変換する事で攻撃・防御の癖を正確に把握し、唄に相の手を入れるが如く、反撃を織り込む。 攻防両面を底上げできる為、格上の敵が相手でも勝機を見出せるが、律動の把握に時間がかかるのが難点。
生まれつき盲目であり、見世物小屋で無理矢理働かされていたときにキョウに出会う。
音狂い:その音を聴いた相手の神経を狂わせる技。
【ノア】少しくせ毛のふんわりした茶色の髪に、酸いも甘いも知らぬ夏野菜のような緑色の瞳を持つ幸薄げな少年。
あらゆる壁や障壁を無視して移動できる土の中を自由に進める異空間を作る能力。
普段は土の中に潜んで、夜になると壁や地面に出入口となる水面を発生させて人間を引きずり込んでいる。壁や地面にならどこにでも出入口の水面を作れるが、何もない空中には作れない。土の中は空気も殆どなく、土の闇が入った者の体に纏わりついて身動きをとれなくさせる。
戦闘に使うというより回避や移動に用いるのがメイン。地面等に潜って攻撃を回避したり、身を隠して相手の死角に回り込んだりする。 また、高い塔や壁を移動することも可能。本人の遊泳速度も非常に速く、能力行使中のノアを捉えるのは容易ではない。
それ以外ではプロレス技をメインにした肉弾戦を得意とし、常人離れした膂力と遊泳の加速による衝撃を加味した各種技の威力は、敵に大ダメージを与える。
元々は孤児であったが、3年前までは孤児院にいたがシスターに構って欲しくて金を盗んだところを他の子供たちに見つかり、追い出されたところを人間屋に見つかり、連れ去られそうになったので孤児院を売った。そして道端に倒れていたところをキョウに助けられた。
堕ち土:辺りに能力を広げ、その中へあらゆるものを引きずり込む。 引き込まれたものは無限の引力によって極限まで凝縮され、原型を留めない程に押し潰される。 能力が広がる範囲全てが攻撃対象となるため、街一つを呑み込むことも可能である。
<禰宜>
50人ほどで構成されている階級。
【シャル】光加減によっては、青にも紫にも見える美しい髪に、大きなサファイア色の瞳を持つ、クールな美少女剣士。
主に毒を操る能力。
体に毒を蓄えることができ、日々、毒を摂取し続け、血液、内臓、爪の先に至るまで、高濃度の毒が回っている状態になっている。毒針を両手から生やし、踵や袖の中からも量産する。この針は僅かに触れただけで致死性の猛毒に侵される。
小柄な体躯故に筋力は足りないが、振る筋力が弱い反面、押す・突く筋力はズバ抜けて強い。その威力は岩を貫通する程であり、速度においてもかなりのスピードを有している。優れた脚力を持ち、眷属の中でもかなりの俊足。体格に恵まれない女性であるシャルは、幻惑的な脚運びの突き技特化の剣技により、毒に濡れた刃を振るう。その戦い方たるや、まさに「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。 普段の姿で使う刀は、刀身は反りが極めて浅く、切っ先と柄付近を残して物打の部分を大きく削ぎ落した細剣のような特殊な形状をしていて、刀身を通じて毒を注入出来る。
しかし、稀に毒の通用しない相手が出てきた場合。鬼の擬態の能力で背丈と筋力を上げ、普通の剣士として戦うこともある。それによって、筋力を男性にも負けない程にし、力を抜けば「女性」としてのしなやかさと関節可動域の広さを見せるという、まさに剛柔一体の理想を体現させる。刀も薄鋼は布のようにしなやかでありつつも、達人が扱えば決して折れる事の無い刀になる。斬断できるのはあくまでも刃の部分だが、その刀をあたかも新体操のリボンのように軽やか且つ高速で振るう事で、敵を取り囲んでのオールレンジ攻撃、或いは広範囲全周囲防御を実現する。
かつては両親と共に幸せに暮らしていたのだが、一人の狂人の逆恨みよって全てを壊される。男に復讐したことで殺人未遂で投獄されていた所、キョウに鬼にしてもらう形で救われた。その後、その狂人はシャルの手で殺した。
戯れ:背中から蝶の翅を生やし、広範囲に毒の鱗粉を撒く技。これを吸った者は肺胞が毒によって腐っていく。
【テツ】茶色の髪と瞳をした、そばかすと大きな眼鏡がチャームポイントの普通の少年。
体内の1ミクロン以下の大きさしかないチップを破壊しない限り無限に再生出来るサイボーグ。
レーザーを口から放てる他、鋼鉄以上の強度の肉体となっている。掌から熱線を出し周囲を焼き尽くす。アタッシュケース状の追加装備を用いたり、自らのエネルギーコアと腕を直結させることで威力を高められる。 毒ガスや溶解液にミサイル等、多彩な武器を大量に発射することもできる。 ツノ電伝虫のロボットを作った、優秀な科学者。
実は元貴族。勉強漬けの日々と決まった道しか歩けない人生に嫌気が差しているときに、キョウに出会った。
お気に入り。その科学力を高く評価している。
ツノ電伝虫(ロボット):念波妨害のできる電伝虫をモデルに作ったロボット。周囲にある電伝虫を通信不能にする。
【レイ】森を煮詰めて固めたような若葉色の髪に瞳をした、可憐な美少女。
自身の血を付けたあらゆる植物を自在に操る能力。
武装色で硬化させた木の根やつるをムチのようにして攻撃したり、逆に防御に使ったりする。敵に先の尖った鋭い枝を投げつけ、当たると同時に印を結んで一気に枝分かれさせ、串刺しにしたり、地面から巨大な花を咲かせ、花から発生する花粉は吸うと身体が動かなくなる麻痺性の効果がある。 ただし即効性がある代わりに継続性はなく、花粉がなくなると効果も消える。 無数の竹を生やし竹槍となって足元から突き出させたりもできる。彼岸花だけは咲かせられない。
赤ん坊のときに森に捨てられていたところを、キョウに拾われる。
お気に入り。さまざまな花を季節や環境に関係なく咲かせられるその能力を高く評価している。
樹縛殺:木の根を敵の足元から成長させて身動きを封じて、木を成長させて圧死させる技。
【ミミ】きらびやかすら感じられるほどの亜麻色の縦ロールに、つり上がった銀色の瞳を持った華やかな美少女。普段はとある一族の家に住んでいる。
鏡を繋ぎ、こちらへ落とす能力。
鏡を敵の四方八方上空にまで生成し、さらにその中で高速移動しながら相手を攻撃することもできる。その気になれば鏡を数キロレベルにまで巨大化させ、財宝の眠る城は愚か、島一つ好きな場所へ移動させることも可能。水面やガラスなどの姿を映す物も、鏡と同様に扱うことができる。
鏡から異空間へと繋ぎ、その空間を自在に移動・操作する事も可能で、任意の相手を自在に召喚したり逆に目的地へと送り込む事ができる。この力を使って、鬼達を島に召集する役目も担っている。また、空間を自在に変転させる事も可能。
直接の攻撃性や殺傷力は低い能力だが応用が効きやすく、守りや逃げに使われると敵わない。何より異空間内の全てを彼女の意のままに操ることが可能で、能力の厄介さは随一である。
実は、元男。物心ついた時から違和感があり、そのせいで周りからいじめられているところをキョウに助けられた。
魔水晶:鏡を作り出し、 自身はその間を光速で移動する技。無数の鏡で敵をドーム状に包囲しその間を光速で移動しながら中にいる敵に千本を投げつける、 空中に一枚の鏡を出現させ不意打ちする等の使い方がある。
<権宮司>
7人で構成されている階級。それぞれ動物系や自然系の悪魔の実の能力者をモデルに作られた者たち。自身の眷属になっている動物は、キョウほどではないが覇気をとばせる。
【フェア】肩ほどまであるふわふわと艶のある栗色の髪に、ローズクオーツをはめ込んだかのような大きな桜色の瞳を持つ、愛らしい美少女。大きな純白の羽を持っている。モデルは”鳥”
主に鳥を操る能力。
目にも留まらぬ猛スピードでの飛行が可能であり、その飛翔速度は秒速700m以上にも及ぶ。パワーにも優れ、三人までなら人間を乗せながら飛行する事もできる。さらに遥か上空からでも地上の様子を確認できる視力を持ち、戦闘から偵察まで幅広く活躍できる。
獣人型では足が鳥の足のように変化し、その鋭い爪を武器として振るう事も可能。また両腕を翼に変えるだけでも飛行可能。 戦闘においては飛行能力と鬼の回復力を活かして一気に敵に肉薄し、人獣型になって空中から格闘攻撃を仕掛けたり、獣型の脚の鉤爪を武器として振り抜いたりするのが主な戦法となる。
大小様々な鳥を召喚させることができる。中でも自身の血液から作った『ピンク色の鳥』はフェア本人が戦い続ける限り死なない。
親に虐待を受けているところをキョウに助けられる。
飛羽:風の如く素早く敵の合間を縫うように飛び、武装色で硬化させた羽ですれ違った者を刈り取る技。
【イーナ】水にキラキラと光る、ふんわりとしたピンクの髪。青く、深く。それでいて吸い込まれるような透明感のある水色の瞳を持つ、かわいい系の美少女。普段は人魚の姿をしており、空中を泳ぐそうにして移動する。モデルは”魚”
主に海王類を操る能力。
彼女の身体は陸地でも温度や水圧が極端な深海にも耐えて生きることができる。そして海王類を指揮する能力を持つ。
巨大な水の竜巻のような物を発生させたり、大気中の水分を通じて衝撃を相手に伝えることも可能。また、水を鉄砲玉のようにして攻撃することもできる。
大小様々な海王類を召喚させることができる。中でも自身の血液から作った『青い海王類』はイーナ本人が戦い続ける限り死なない。
人魚族と同じ速度で泳ぐことも可能。手から放出させた大量の水の中に対象を閉じ込める。能力者に対しては動きを封じられるメリットも存在する。
両足がくっついた状態で生まれ、そのせいで家族に監禁されているところをキョウに助けられる。
食い裂き:海王類たちに命令をし、襲われる。海王類の喰った人間の栄養はそのまま本体の彼女のものになる。
【スネ】煌めく清潔感のある、さらさらとした毛先が緑色に染まった黒髪に、世にも珍しい左目が青緑色、右目が黄色のオッドアイの少年。下肢が蛇のようになっており、ほんのりと浮かび上がるように、腕や背中の所々に鱗がついている。モデルは”蛇”
主に蛇を操る能力。
自身と眷属である蛇の口からは毒液を放ち、その毒は放置しただけで気化し毒ガスになる。また自身や蛇の目から出る光を浴びた者を石化させることができる。
普段は蛇たちに偵察などをさせている。大小様々な蛇を召喚させることができる。中でも自身の血液から作った『白い蛇』はスネ本人が戦い続ける限り死なない。
一度に大量の蛇を召喚し、敵を捕縛する。 蛇を地中から潜り込ませ敵の足を掴み、地中に引きずり込む。
その珍しい容姿から、神への供物として育てられていたところをキョウに助けられる。
岩眼:能力を込めた己の眼の光を浴びた者を石にする技。
【シイナ】さらさらとしたおかっぱ頭のチョコレート色の髪と、ちょっと吊り上がったガーネット色の瞳を持つ、キツめの美少女。強膜(白目)の部分が黒い。鬼になる前は茶色の瞳をしていた。モデルは”蜘蛛”
主に蜘蛛を操る能力。
手から出す糸は生きているように自在に動き、敵を切り刻む鋭い刃にもなると同時に、ダイヤモンド以上の硬度を誇る攻防一体の武器となっている。さらに糸に自身の血を吸わせる事で、より強力な糸を操り相手を切り刻む事ができる。
口や眷属である蜘蛛から触れたものを腐らせる、強力な毒を出すことができる。強靭さとそれでいて柔軟性を持った糸束を操り、相手を繭状に包み込むこともできる。糸束は硬さと柔軟性を併せ持っているので破る事は難しく、繭の中は溶解液が分泌されてまず邪魔な服を溶かし、その後人間自身も溶かしてシイナは時折、それを食事として摂取している。糸束を出す速度も速い上に範囲もかなり広く、捕まればほぼ終わり。
小さい蜘蛛を操り、蜘蛛の糸を結んだ相手を操り人形のまたように使役させることもできる。 操っている相手の意志とは関係なしに体を動かすため、骨が折れようと関節が外れようとお構いなしに攻撃を仕掛ける。 糸の根源であるシイナに近づくほど、使役する糸は太く強くなり、使役される相手も強くなる。
大小様々な蜘蛛を召喚させることができる。中でも自身の血液から作った『黒い蜘蛛』はシイナ本人が戦い続ける限り死なない。
森に捨てられたところをキョウに拾われた。
糸巻き:竜巻のごとく渦を巻く最硬度の糸が相手に襲い掛かり、跡形もなくバラバラにする技。
【ノル】ルビーのように赤く煌く髪と瞳を持った可愛い系の少年。モデルは”赤犬”サカズキ。
火とマグマを操る能力。
体中を発火させることができ、その熱量は巨人族の何倍もある山のような氷塊を僅か数秒で蒸発させ、跡形も無く消し去ってしまう程に凄まじい。本人の凄まじい力量により、能力も比例して自らを拠点に、より攻撃範囲を広範囲に拡大させることができる上、威力も絶大なものになっている。
マグマ化して地面に沈み、前方の敵を巻き込みながら前進する。最後は爆発と共に地面から飛び出し、巻き込んだ敵を散らす。 また、自身の血を媒介にして、広範囲のものを焼くことができる。
住んでいた村が放火魔の手によって焼かれ、絶望しているところをキョウに助けられた。
焦熱地獄:自身の血を広範囲に展開させ、火力を最大限に高め、全てのものを焼き薙ぐ技。その熱量は、周囲にある全てのものを瞬時に溶かすほど。
【モカ】浅黒く日焼けしたような褐色の肌、金貨を溶かして糸にしたような輝く黄金色の髪と瞳を持つ、エキゾチックな美少女。モデルは”青雉”クザン。
雪と氷を操る能力。
自分の体は勿論他者や周辺の有形物も一瞬で凍らせることができ、その気になれば凍らせた相手を砕く形で討ち取る事もできるので殺傷力も高い。 そして発生させた雪は本人の力量の範囲内なら自身から拡大させることができ、その気になれば小さな島1つを極寒の地に変える程の規模を生み出す力を持つ。また、彼女に抱かれるとその冷気によって抵抗力を奪われ、やがて睡魔に襲われ動けなくなってしまう。 体が雪になるため、周辺が雪景色ならその雪に紛れて偵察することも可能。雪が積もっている範囲であれば、その雪の中に潜る事であらゆる場所に一瞬で移動できる。戦法は直接相手を凍らせる他にも、氷で武器を作りだしての白兵戦、飛び道具としての遠距離攻撃、海面などを凍らせて足場にする……と幅広い。また、自身の血を媒介にして、広範囲のものを凍らせることができる。
元は旅商人の子だったが、商売の邪魔だということで雪山に捨てられたところをキョウに救われた。
夢抱き:相手を抱き竦めて捕え、身体を押し付ける。相手はモカの雪の体温で急速に体力を奪われて力を発揮できなくなり、そのまま眠るように凍死する運命が待っている。
【ヒュー】夕日のような鮮やかなオレンジ色の髪と瞳を持つ、サディスティックな少年。モデルは”黄猿”ボルサリーノ。
電気と光を操る能力。
「光速」で移動する事もでき、その速度を利用して繰り出される体術(主に蹴り)と、200万~10億ボルト程度の電気を放ち、攻撃する。単純な放電による電撃攻撃から電熱を使った攻撃、電気の具象化、自身の体の電気化、更には電波を使った盗聴や心肺蘇生のための電気ショックまでと幅広く行える。
また、電気をまとった剣で敵をすれ違いざまに切り裂き感電させる。 体を強烈に発光させて目眩まし、光の反射を利用して死角から強襲など、搦め手や不意打ちまで何でもアリ。更に自然系のため、武装色の覇気による攻撃以外、物理的なダメージは一切通らないどころか、攻撃を当てることもできない。そして自身の血を媒介にして、広範囲のものに電撃を送ることができる。
親に売られ、人体実験をされていたところをキョウに救われる。
放出:自身の血を広範囲に展開させ、電気エネルギーを最大限に高め、放つ技。
<宮司>
マヤとマサの2人で構成されている階級。キョウが初めて眷属にしたのも、能力をつけたのも、この二人。
緩やかに波打つ陽光を溶かしたプラチナブロンドの髪、アメジメントの瞳、肌は雪より白く、陶器より滑らか。薔薇色の唇は魅惑的に弧を描き、熟れた桃のような頬は天の使いのような美しい双子。しかしこれは分身のリボンが分離して弱体化している状態であるため、分身のリボンを取り込み完全体になると本来の姿になる。本来は光の加減で淡いピンク色や輝く銀色に見え、月を彷彿とさせる静かな輝きを放つ、さらさらと風になびく白い絹のような髪に、まるで宝石のようにキラキラと輝く、彼岸花よりも紅い瞳を持ったアルビノの双子。
幼少の頃、故郷の村でアルビノである事と双子であることを理由に村人から虐待を受けていたところをキョウによって救われ、それ以来キョウに心酔している。 キョウのためなら人を殺すことも厭わない。
ちなみに、二人は繋がっているため、二人を倒すとしたら同時に弱らせなければならない。
お気に入り。境遇と自身への狂おしい程の自身への愛を高く評価している。
【マヤ】メイド服に付いているリボンを自由に操作する能力。
その他にもリボンの中に人間などを取り込み、保存しておくこともできる。重量、質量関係なし。動いているものは、運動エネルギーごと収納できる。しかも、リボンに入れたものは時間経過を調整することができる。例えば出来立ての料理を入れて時間を止めておけば、いつ取り出しても熱々のまま食べることができる。
リボンを自分の分身として切り離して操作することも可能で、その際にはリボンには目と口が浮かび上がる。 またリボンの中に拳銃・歩兵銃・ガトリング銃・ダイナマイトなど多数の銃火器を隠し持っており、リボンから展開した銃火器で不意打ちしたり、敵に集中砲火を浴びせたりする。
食料である人間を閉じ込めておく貯蔵庫を作る、敵の本拠地を密かにつなぐ通路を作ると言った細工を施したり、自分たち鬼に少しでも不信感を抱いた者は監視し、容赦なく始末すると言った搦め手を使い、敵を翻弄する。 また、リボンを他の眷属の者たちに渡し、いつでも武器を取り出せるようにしている。
重ね織り:武装色で硬化させた無数のリボンを交差させ、逃げ場を塞いだ上での斬撃。敵を監視するために分裂させている、自分の体の一部でもあるリボンを一つに集結させ、本来の姿に戻ると、硬度と反射速度はそれまでの比ではないほど跳ね上がる。
【マサ】いつも白いシャツに、サスペンダーの着いた黒いハーフパンツという格好をしており、目に映る全ての範囲の時間を操る能力。
時間を止めて自分だけ移動したり、時間の流れを遅くして超高速で動いたり、時間の流れを速めて存在を変化させることができる。ただし、 生物などは直接触れなければならず、また、1時間ほどしか時を戻すことはできず、一度時を戻すともう1時間は経たないと能力を使えないため、連続使用はできない。しかし、未来へならいくらでも時間を操ることができる。時間を圧縮して、短期間の過去や未来のナイフを同時に発現させたり、応用して自身の分身を作り出したりもしている。 また、指定したものの時間を早めたり遅めたりすることも可能。なお、触れた対象を若返らせる場合は最大でも1時間のみ。
時操り:時間を止めてナイフを設置し、敵に一瞬でナイフの弾幕を襲わせる。
<キョウ>
鬼の始祖にして「極楽教」の教祖。その容姿は穢れを知らない、濡れたようにように艶のあるさらさらの黒髪。人形にも引けをとらない、きめの細かい白い肌。月夜をそのまま写し切り取ったかのような黒い瞳。微笑めば、咲かぬ季節の花が今こそ春よと咲き誇り、木々は豊かに熟れきった実をつけ、小鳥は我が身の幸運よと至上の鳴き声で歌い、人は男女を問わず心底見惚れて近寄ることさえできずに魂を飛ばし、雲は朝露を帯びて咲くバラの色に染まり、空は極光のごとくに鮮やかに輝くと言われている程の中性的な美貌の持ち主。
が、その性格は天上天下唯我独尊、己の快・不快のみが生きる指針。朗らかで誰にでも親しげに接するが、その奥底には常識やまともな人間性などのネジの外れた狂気を感じさせる。
そんなキョウの本性はとことんまでに虚無的で、もはやサイコパスですらないレベルの人格破綻者。生まれながらにして感情もなければ共感性も無く、自己に対してすら執着が無い。快・不快程度は感じるが、そこに感情と呼べるものはないのだ。そのため陽気で表情豊かな言動も、「誰に対しても優しい教祖」の顔もただの演技であり、持ち前の高い知性を活かしてそれと気づかれないように振る舞っていたに過ぎない。 故にキョウの発する言葉はほぼ全て虚言だらけだが、サイコパスに見られるような極度の利己主義(自己中)などの傾向も特に見られず、本当に空っぽなのである。
表向きは「教祖様」を演じながらも、「地獄や極楽は生き物の妄想」「生き物は死んだら無になるだけ」と徹底的な無神論者となっていき、「愚かで気の毒な生き物を救って幸せにしてやるのが自分の使命」と考えるようになる。
呪いの一族の末裔であり、生まれながらにして、強大な力を得る代わりに何かを強制的に犠牲にしてしまう天与呪縛の持ち主でもある。キョウの場合は感情や生存本能と引き換えに、無尽蔵に呪いを溜め込める体に、異常な身体能力を持った。
見聞色の覇気も使わずとも、相手の態度、目線、瞬き、汗、しぐさ、瞳孔、脈拍などからその人物の考えていることを予想できる。また予知じみた知略を持ち、圧倒的な空間把握能力、指揮官としての能力の高さ。あらゆる可能性を考慮して戦略を練り、人を狩る効率のよさ。敵の討伐において犠牲者が必要と判断したら躊躇なく切り捨てる。最善の結果のために少数を死なせるというある意味、戦術の組み立てに優れている。切り捨てた人間に罪悪感は一つ抱いていない。
合理的に、冷静に、完璧な判断を下す。敵を倒すために大多数の命は救うが、小は簡単に切り捨てる。そして、キョウは眷属である鬼全員の名前と顔、並びに使用する技や一人一人に至る癖まで完璧に記憶。それだけには飽きたらず、膨大な量の本を読み込み、ありとあらゆる知識を所持している。キョウの頭脳は『歩く図書館』と言っても過言ではない。人心掌握にも優れ、不穏因子は罰を与えた上で取り除き、そうでないものは庇護してやりつつ望む日常へ帰す。信者などの傘下の人間は生かさず殺さず、適度に圧力をかけながらも潰れないように庇護してやる。海賊や海軍などに出し抜かれぬよう常に目を光らせ各地に探りを入れる。罷り間違っても謀反を起こそうなどと思わないように信者を飼い慣らし、教祖たるキョウの手となり足となり、時には駒となって尽くすように躾ける。権威を振り翳し圧政で縛りつけるのは簡単だが、それでは人心は離れていく。人を使う側は、使われる側の人間に「多少の無理を強いられようとも、この人について行けば利がある」と思わせてこそ。ゆえにキョウは人の心を惹きつけ、掴んで離さないカリスマというやつ。
天上天下唯我独尊を地で行く自己中心的な性格でありながら、何故かそれが許され万人に愛される人間、天性のカリスマを持つ、普通とは違う人間ならぬ、鬼。
卓越した静止・動体視力を持っており、敵の肩・視線・つま先・肘・膝等の全身の動きを見て次の攻撃動作を予測するという離れ業をやってのける。そしてその声は、F分の一(1/F)揺らぎで発声し、聞く者に安らぎを与える。その声を聴いたものは、心が落ち着くと共に不思議な高揚感を与えられ、心服する。また、耳も良く相手から聴こえてくる音で人柄や心理状態すら読み解ける。諜報活動や絶対音感との併用による音楽の耳コピなど応用範囲も広い。
さらに、肉体操作の応用で自身と眷属の体内の血液や覇気を操作することができる。血流は勿論のこと、体温・脈拍・血中成分まで操作する事ができ、身体能力の向上以外にも低温に対する耐性などといった恩恵ももたらす。
血を付けたあらゆる物体の力のベクトルを自在に操る事ができる。弾丸などに付与し、ありえない動きに軌道を変えたり、襲いかかってきた敵に付与する事で体勢を崩したり、上空に飛ばしたり、武器の方向をずらすなど、非常に対処のしづらい攻撃を仕掛けることもできる。
ユメユメの実を食べた夢人間であり、能力で相手を眠らせて、キョウの意のままの夢を見せることができる。侵入した相手の記憶を読み取って任意の夢を見せられる。主に心理攻撃が主体のこの能力こそがキョウの基本戦法である。
攻撃力自体は皆無だが、この能力に囚われた相手は身体を動かす事ができない。なので能力にさえかかればほぼキョウの勝利が確定する。 夢の空間内には、対象が見ている夢の世界以外にもその外側に「無意識領域」と呼ばれる空間があり、そこには「精神の核」が存在する。これを自身の爪などで破壊する事で相手の精神は壊れて廃人となる。
夢の世界に囚われた者は、夢の中で「死ぬ」事で夢の世界から離脱して目覚める事ができる。
しかし夢の中とはいえ自ら命を絶つことは常人にできる事ではなく、また「幸せな夢」の中で自死を考える者もまずいない。
そもそも夢と気づかなければ何も始まらない。
能力を抜きにしても、原初の鬼としての血を攻撃に混ぜるだけでも常人にとっては即死級の代物である。キョウが人間を鬼に変える以上の量を注入するだけで、人間は細胞が崩壊して即死する。
刀などで傷を付けても、刃が身体に入った瞬間から再生するという異常な速度の再生能力で即座に再生する為に、キョウの身体に傷をつけるのは事実上不可能である。
また、この世に存在するありとあらゆる呪いを操れる。無論、3つの覇気を完璧に使える。ただし、見聞色の覇気は未来が見えないかわりに相手の深層心理に入ることができる。
覇気とばし:眷属の肉体を操ることができるのを応用した技。覇気のサポートに回り、武装色や見聞色の感覚を掴みやすくする。覇王色などはキョウがとばさないとダメ。この技の応用でキョウは、国一つを覇王色で覆うことができる。
夢現:キョウの目と視線を合わせた相手を強制的に眠らせる技。自身の眼を血の付いた全方位に展開させ、破られても即座に術をかける事もできる。
血管操:背中から伸びる先端に骨の様な刃の着いた血管状の細い十本の管を武器とする技。振るう管はリーチが非常に長い上に回避が困難な程高速であり、周囲の建造物をズタズタに引き裂く程の威力を持つ。 無論直撃すれば即死級、掠っただけでも傷口からキョウの血液を毒として注入され、細胞を破壊されて死に至るというからえげつない。なお、管はキョウの意志によって自在に生やす事が可能で、戦闘に相手が慣れてきたタイミングで不意打ちのように管を増やして攻撃する事も可能。
黒炎:自らの血を爆熱させる事により、血が付着した対象を燃やし尽くすまで決して消えない黒い炎を発生させる。
血酔い酒:自らの血を媒介として発動する幻惑系の技。匂いが及ぶ範囲なら無差別に影響し、様々な効果を選択できる。
紅霧:体を自然系のように霧状にさせ、瞬間移動する技。敵の目眩しなどにも使える。
血球:予め仕掛けた血の塊を一瞬でイバラ状の枝木に成長させて、敵を刺し貫く技。 刺した後も細かく枝分かれする刺突は肉に深く食い込むため無理矢理引き抜く事は困難である。
【過呪怨霊『愛』】
主にキョウの両親をベースに、キョウの今までに亡くなった全ての眷属の魂が結びついた”愛”という名の怨霊。キョウに危害を加えると愛が顕現し、その人物に容赦なく危害を加える。呪いとしての力は圧倒的であり、「呪いの神」と称され、完全に顕現した状態で暴走すれば国一つ消えかねないほど。
常にキョウに寄り添っており、その理由は死してなおキョウへの強い愛情から呪いへと転じ、取り憑いてしまうほどの深い愛から。 ちなみに、キョウは眷属を道具としてしか見ておらず、眷属になった者たちもそれは重々承知の上「ずっとお側に置いて下さい」と忠誠を誓っていた。
【呪いの種類】
《呪法・奪》
下級の呪い。人から知能や記憶、感情を奪い、服従させる呪い。
《呪法・忘》
下級の呪い。この呪いを施した相手は、徐々に人格が崩壊していく。
《呪法・潰》
下級の呪い。この呪いにかかった相手は見えない、何か太い綱のようなもので胴体を締め上げられ、はらわたが捻り潰される。
《言霊》
中級の呪い。口に呪いを集中させることで、相手に言ったことを強制的に従わせることができる。”動くな”と言えば相手の動きを固めることができ、”爆せろ”と言えば相手は爆発する。 さらには電伝虫で有効範囲を広げたりすることも可能。
《共感覚》
中級の呪い。敵から採取した髪や爪などの体の一部に自身の髪を混ぜて作った人形を重ね、同時に呪いを打ち込むことで本体にダメージを与えることができる。本体が離れていても欠片さえあれば遠隔攻撃が可能なため、単純ながら非常に便利である。敵との実力差や欠損部位の希少価値によって効果が変わる。
《呪い操術・狂い咲き》
高等の呪い。彼岸花が咲き乱れる領域を展開する技。
キョウが持つ最大で必殺の技であり、能力と呪いを同時に使う。この領域はキョウの腹の中であり、入った者は全員幸せな夢を見ながら食われていく。領域の最大射程は半径200m。普段は『愛』によって呪いと能力が制限されており、この技を使う場合はリミッターを解除する必要がある。
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