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柚華-유화@受験生低浮上
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わあああ?!るるさん初めまして美月ゆめかです🌸💕 第1話からぶっ飛んだ展開…!すちがこっそり子供産んで隠してる裏で、暇なつが8年も罪悪感で生きてたの胸が痛すぎる😭💔「好きなんだよずっと」って告白からの再会、なちもいる前で告白返しされるの最高にエモい…!!✨💞二人の時間がようやく動き出すラスト、続きが気になりすぎる〜!!続き待ってます🔥
ご本人様と関係なし
※注意事項
・無断転載❌
・ルールを守って
・自己満です
・ご都合設定
・急展開、ご都合展開
・オメガバース、BL表現あり
・1部それっぽいシーンあり
・赤緑
・パロ表現あり
・オリジナルキャラあり
・キャラ崩壊してたらごめんなさい
・パクリ❌
・誤字、脱字あったらすみません
・初心者です。
以上が無理な方は🔙推奨になります
【人物紹介】
《すち》
・ オメガ(Ω)
・現在: 卒業の日の出来事で暇なつとの子どもを身ごもり、都会から遠く離れた田舎の一軒家で我が子・なちと二人でひっそりと暮らしている。
《暇なつ》
・アルファ(α)
・現在: 今をときめく大人気のトップアイドル。高校卒業の夜、過ちを犯して以来、「嫌われた」と思い込み、ずっと罪悪感と後悔を抱えながら生きている。すちの子供の存在はまだ知らない。
《なち》
暇なつとすちの間に生まれた子ども。すちの愛情をいっぱいに受けてすくすくと育っている。
《マネージャー》
暇なつのマネージャー。
【本編】
柔らかな春の匂いが、制服の襟元をくすぐる高校最後の放課後。教室の窓から見える夕日は、二人の未来を照らすにはあまりにも眩しすぎた。
_____
side.暇なつ
「ひまちゃん、卒業、おめでとう。あっというまだったねぇ、」
そう言って微笑むすちの横顔は、いつだって俺の胸を締め付けた。おっとりとしていて、誰にでも優しいけれど、どこか儚げな幼馴染。
俺、暇なつは、ずっとこの笑顔の隣にいたいと願っていた。なのに、この感情を言葉にする勇気なんて持っていなかった。
「……ありがと、すち。お前も、おめでと」
そっけない返事しかできない自分が嫌になる。だけど、素直になれないのが俺の悪い癖だ。
その日の夜、二人で祝うために俺の部屋にすちを招いた。
大学はすちとは違うため、これが最後かな、とか思いつつ、抹茶を用意する。
_____
しばらくゲームをやっていると、夜8時になっていた。(俺が負まくって勝つまでやった)そろそろ夜ご飯を作ろうかな、いや、こいつのが食べたいな…など葛藤していると、静かな部屋の中で、甘い香りがした気がした。それはただの匂いじゃない。オメガ特有の、理性を溶かすような発情のフェロモンだった。
「っ……、すち……?」
振り返ったすちの瞳は潤み、頬は熱に浮かされたように赤く染まっていた。普段の穏やかな面影はなく、ただ助けを求めるように俺を見つめている。
「ひまちゃん……苦しいよ……っ、助けて……」
(すち、は、)
オメガのフェロモンに当てられ、俺の中のアルファの本能が狂い出した。抑え込んでいたはずの独占欲が、一気に理性を焼き払う。
結論から言う。
あの夜、俺たちは一線を越えた。
お互いの名前を呼び合い、求め合うように肌を重ねた。すべてに夢中で、愛おしくて、間違いなく俺たちの心が通じ合った瞬間だったはずなのに__。
翌朝、目が覚めたとき、隣にすちの姿はなかった。
残されていたのは、かすかに漂う俺が大好きな匂いの残り香だけ。
『ごめんね、ひまちゃん』
それだけ書かれた封筒がダイニングテーブルに置いてあった。
それから、すちは俺の前から姿を消した。連絡先を変え、どこかへ消えた。
俺はあの夜のことで、すちを怯えさせ、嫌われてしまったのだと絶望した。
あの日からずっと、俺の時間は止まったままだ。
_____
side.すち
都会の喧騒から遠く離れた、緑深い田舎町。
木造の古びた一軒家の縁側で、すちは風に揺れる木々を見つめながら、小さく息をついた。
「なち、こっちおいで。風邪ひいちゃうよ」
俺が優しく声をかけると、トタトタと足音がして、小さな影がとてとてと足元に飛び込んできた。
「はーい! お父さん、これ見て!」
ふにゃりと笑うその顔立ちは、テレビの画面で毎日見る俺の想い人が時折見せる顔にそっくりだった。
名前は「なち」。暇なつの「な」と、すちの「ち」を混ぜ合わせた、名前。
「……似てきたね、本当にひまちゃんにそっくりだ」
そう言って、なちの頭を撫でる。
あの夜のことは、きっとお互いの衝動が引き起こした過ちで、ひまちゃんにとっては忘れたい過去のハズだ。それなのに、ひまちゃんとの子供がお腹に宿ってしまったとき、産まない、なんて選択肢は微塵もなかった。大好きな人の血を引く命を、どうしても産みたかった。
だけど、ひまちゃんは今や、日本中が注目するトップアイドルだ。もし、一般人である俺との間オメガとの間に子供がいることや、あの夜のことが世間にバレたら、彼の輝かしい未来を壊してしまうかもしれない。だから、絶対に会ってはいけない。
_少しだけ、胸がズキズキするのは、見ないふりをする。
テレビの歌番組をつければ、そこには変わらず美しく、あの時より少し大人になった顔で歌うひまちゃんの姿があった。
遠い世界の人になってしまった彼を、こうして画面越しに見守ることだけが、今のすに許された罪滅ぼしだった。
「…ごめんね」
_____
side.暇なつ
東京の超高層ビルの一室。
マネージャーから差し出された分厚い資料を、俺は机に放り投げた。
「おい、これ本気かよ」
「本気も何も、暇なつ。お前ももういい歳だろ? そそろ身を固める時期だ。事務所が厳選したお相手の候補リストだよ。どの子も家柄も育ちもいいオメガだ」
「……っざけんな。そんな気ねぇよ」
そんな俺の様子に、マネージャーは慣れた様子で肩をすくめる。
「はいはい。まあ、そう言うと思ったよ。まぁ、今度のスケジュール、少し長めにオフを取るから。田舎の別荘で頭でも冷やしてこい。最近、お前ちょっとピリつきすぎだ。」
言われてみれば、ここ最近、胸の奥がざわつくような、言い知れない焦燥感があった。
アルファとしての本能が、何かを探しているように疼く。
(……俺に求めてるのは、そんなんじゃない)
何度そう思っても、すちの居場所は見つからない。諦めと後悔を抱えたまま、俺は気休め程度に、人里離れた田舎にある事務所の別荘へと向かった。
都会の空気を忘れさせるような、豊かな自然と静寂。
車を降りて、スマホで地図を見ながら、迷子になりかけたその時。
__ふわり、と。
風に乗って、鼻腔をかすめた匂いがあった。
それは、何年経っても一日たりとも忘れたことのない、あの、大好きな、、匂い。
「……っ……!」
思考が停止する。アルファの本能が、雷に打たれたように激しく反応した。
幻覚か現実かすら分からない。だけど、体が勝手に動き出していた。
「……まさか……?」
しかし夢中で、甘い匂いをたどって木々の間を駆け抜ける。
息を切らして視界が開けた先には、古民家風の一軒家があった。
そして、その庭先に――。
「んふ、こぼしちゃダメでしょ。ほら、ふきふきしよっか」
「んー、お父さん、ごめんなさい、」
見覚えのある、俺より少し大きい背中。そして、その傍らで無邪気に笑う、見知らぬ小さな子ども。
「すち……っ!?」
俺の声に反応して、すちがビクッと肩を震わせ、ゆっくりと振り返った。
数年ぶりの再会。変わらない温かな面影と、その隣に寄り添う小さな子供を見た瞬間、暇なつの頭が真っ白になる。
「なっ……これ……。お前、誰だ……その子供は……っ!?」
動揺と混乱の中で、俺が一歩を踏み出したその時、すちは反射的に子供を強く抱き寄せた。
「ひまちゃん……っ!」
怯えたように、しかし愛しい我が子を守るように、すちはその場で身体をこわばらせた。
_____
目の前で子供を庇うように抱きしめるすちの背中は、記憶の中よりもずっと小さく、そして激しく震えていた。
「すち……待てよ。頼むから、逃げんな」
暇なつは掠れた声を絞り出し、一歩、また一歩と距離を詰めた。
心臓がうるさいほどに鳴り響いている。何年も探し求めていた背中が目の前にあるというのに、頭の中を支配しているのは強烈な混乱だった。
「……どうして、ここに……っ」
すちは顔を上げないまま、子供の小さな肩をぎゅっと抱きしめた。その声は震え、触れたら壊れてしまいそうなほどの警戒心が滲んでいた。
「それはこっちのセリフだろ……っ! なんで連絡もなしに消えた。それに……そのガキはなんだよ。お前、誰かと……っ」
喉まで出かかった言葉を、暇なつは自分で飲み込んだ。
「結婚したのか」その一言がどうしても口から出ない。もし、すちが他の誰かと家庭を築いていたとしたら。自分以外の誰かの匂いを身にまとっているのだとしたら。想像しただけで、アルファとしての制御できない黒い感情が胸の奥底から這い上がってくる。
「違う、の……っ! 違うから……っ!」
すちは首を横に振り、ポロポロと大粒の涙をこぼした。
愛しい人のそんな泣き顔を見たくてここに来たんじゃない。ただ、もう一度あの温もりに触れたかっただけなのに、なぜ状況はこうもこじれてしまうのか。
「お父さん……? このお兄さん、誰なの? なんで泣いてるの……?」
すちの腕の中で、子供が不安そうに見上げる。その幼い顔立ちを覗き込んだ瞬間、暇なつは息を呑んだ。
間近で見たその顔は、驚くほど自分に似ていた。パーツの配置も、鏡で見慣れた自分の面影をそのまま小さくしたような――。
「……は?」
暇なつは足元から崩れ落ちそうになる感覚を覚えながら、かすれた声で呟いた。
「おい、すち……これ、どういうことだ。この子は……誰の、子ども……っ」
この疑問の答えを、聞きたくて。
_____
「ううん、誰の子でも……ないよ。ひまちゃんには関係ないの……っ」
必死に絞り出したすちの言葉は、すぐに嘘だとわかった。
何年一緒にいたと思ってるんだ。どれだけ見てきたと思ってるんだ。
(あの夜、すちのオメガとしての発情期が引き起こした奇跡、だとでも言うのか…?)
そして、自分以外のアルファの匂いなんて、この古民家には微塵も漂っていないという現実。
(俺の……子ども……?)
思考が追いつかない。あの夜の一度だけで、すちが身ごもったというのか。
それが、真実なら、俺は_
「……嘘つけ」
ボソッと呟いた暇なつの声には、いつもの冷たさではなく、かすかな震えが混ざっていた。
「なぁ、教えてくれ、、そいつ、は、」
「……俺の、子どもか…?」
「っ……!」
息を詰まらせてその場にへたり込みそうになった。
それが、答えだった。
なちが心配そうに「お父さん、しっかりして!」とすちの服を引っ張る。
_____
side.すち
隠し通せるはずがなかった。最初から、ひまちゃんの前では自分はいつだって無力なのだと、すちは今更になって思い知る。
「……ごめん、なさい……っ。勝手に、産んで……ごめんね……」
俺は子どもを庇うように腕の中に抱え込み、ただ謝罪の言葉を繰り返した。
世間にバレたら彼の人生が終わってしまう。アイドルとしての輝きを、自分の我が儘のせいで奪ってしまうかもしれない。
そんなことを考えていると、上から、怒ったような、でも、どこか_
「何が、ごめんね、だ……っ!」
ひまちゃんは、俺の細い腕を優しく、けれどしっかりと掴み、その場にしゃがみ込んだ。
まっすぐな俺と同じ赤色の瞳と目が合う。
やだな、今、絶対酷い顔してる。
_____
side.暇なつ
「誰が……お前に謝れって言った」
俺は息を整えながら、ふっと息をついた。その声は、自分でもびっくりするほど優しく、柔らかかった。
「俺は、ずっとお前を探してたんだぞ。お前に嫌われたって思って、毎日後悔して……」
言葉を詰まらせる暇なつに、すちはぽかんと目を見開いた。
「俺は…!」
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「…好きなんだよ。ずっと。」
(やばい、言っちゃった。引かれたか?…でも、答えなんて、ほぼわかってる。俺を拒絶しない。そして、産んでくれたこと。)
俺の告白を聞いたすちは、驚きで目を見張ったあと、堰を切ったように大粒の涙をこぼした。けれど、その表情はこれまでにないほど柔らかく、春の陽だまりのように温かかった。
それは、俺が、ずっと見たかった、笑顔。
「……俺も、ずっと、好きだったよ……ひまちゃん」
「……っ!!」
もう、無意識に強くすちを抱きしめていた。
すちの腕の中では、状況がよく分かっていない子供…いや、俺と、すちの子供が、「お父さん、泣き止んで? お兄さんも、泣かないの!」と、小さな手ですちの涙を拭おうと動いていた。
その健気な姿に、俺は思わず微笑んだ。
そして、ゆっくりと手を伸ばした。
そっと、撫でてみる。
「……あったかいな」
久しぶりに触れた愛しい匂いと、自分とすちの我が子のぬくもり。
腕の中で、すちが微笑んだ気がした。
_____
止まっていた二人の時間が、今、ようやく同じ方向へ動き出そうとしていた。