中原中也~耳鳴り
太宰と宴(パーティー)に行った。
どいつもこいつも顔目当てで
腹ただしかった。
葡萄酒(ぶどうしゅ)を片手に持ち
格好つけている太宰と、
姐さんに連絡を取っている俺が、
フロアの隅に立っていた。
太宰「中也!其処でダンスしてるよ!中也も踊る?」
中也「あぁん?踊るわけねぇだろ 、バカボンドが」
太宰「…」
俺を見つめる太宰。
太宰「はぁ、つまんないの…」
一人の不気味な少女が駆け寄ってくる。
???「…」
中也「ん、どうした?迷子か?」
その時、少女が上を向いた瞬間
俺の体が勝手に動いた。
太宰「中也ッッッ!!!」
太宰が叫ぶ。
太宰はその少女を知っているようだった。
そこからの記憶は全く無しだ。
覚えているとしたら
葡萄酒の甘い香りがしたことくらいだ。
目が覚めると白い天井と一緒に太宰が見えた。
太宰「中也っ!」
中也「太…宰……?」
太宰「大丈夫かっ!?」
中也「おう…」
太宰「良かった…」
どうやら俺はQの異能をかけられていたらしい。
中也「ははっ…」
俺が苦笑いをしているところを不思議そうな顔をしながら見る太宰を見て、
「俺は…幸せ者だな。」
と呟いた。
それを聞いた太宰は、
「ふふっ。そうなのかもしれないね。」
俺は太宰と居れるだけで幸せなのかもしれない。
そんな俺は
「太宰が好きだっ!」
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