遅くなってごめんなさい!
続きです!
どうぞ!!
⚠太中⚠
⚠BL⚠
中也 「え…?」
やっぱりそうだったんだ……
中也は優しいから私になんも言えない、中也の悲しみも不安も私にされて嫌なことも…
太宰 「あるんだったらね、正直に言っもらいたいのだよ…」
中也 「ッ…… 」
そんなことを言っても中也はなかなか口を開かない、そんなことは初めからわかっていた。中也は自分の意見を言うことを恐れているから…
太宰 「お願いだよ…中也……私は君の意見が聞きたいんだ」
中也 「……わかった 」
中也の返事を聞いて私は中也の頭を撫でてやった。少しでも話しやすくなる様に……
それでもやはり中也はすぐには口を開いてはくれなかった。中也が話終わるまでずっと撫でるつもりであったが、中也は私の手にすり寄って来たので力ずよくそれでいて優しく抱きしめてやった。
数分中也は口を開けたり閉じたりを繰り返していて、ちゃんと私に話してくれ用としていることが伝わってきた。
中也 「あの…な……?」
太宰 「うん」
中也 「おれ……太宰に…ーーーーーって言って欲しいんだ…」
太宰 「ッ…」
中也 「ーーーーーって…ーーだよって言って欲しい……」
私は中也のその言葉を聞いて、胸が苦しくなった。だってそれは中也が毎日欠かさずに私に言ってくれていた言葉だったから……
太宰 「ッ…中也……ごめんね……」
中也 「別にいいんだ…太宰は今までちゃんと俺に行動で伝えてくれてたから、それだけでも嬉しかった……」
でも…っと中也が続ける。
中也 「1度は言われたいなぁ…」
そう言いながら中也は一筋の涙を零した。それを見て私は直ぐに中也が求めている言葉を口にした。
太宰 「中也…”愛してる”本当に中也のことが”好き”なんだ……!中也のことを嫌だとか、嫌いとか思ったことなどないよ、嘘じゃない…こんなに心が乱されるのは中也ただ1人だけなんだ!」
愛の告白とも言える様な私の言葉に中也は涙を貯めている宝石の様に輝く瞳を大きく見開いた。
太宰 「今まで中也に言ってあげられなくてごめんね…言い訳になってしまうかもしれないけれど私の言葉を聞いてくれるかい?」
私の問いに中也はコクコクと頷く。
太宰 「私はね昔から人を愛したことが無かったのだよ…でも、15歳の時に初めて恋をした、本当に初めてだったのだよその人がとても愛おしくてね、その人が悩んでいたり困っていたりしたら直ぐに手を差し伸べてあげたく良なるような、そんな感情を私は手に入れてしまったのだよ」
中也は私の昔話を真剣な瞳で聞いていた。
太宰 「でもね、そんな感情を手に入れても私のような汚い人間が”愛してる”や、”好き”なんて言う綺麗な言葉を言ってはいけないのでは無いのかと思ってしまってね」
今まで黙っていた中也がいきなり話し始めた。
中也 「俺は、太宰のことを汚い人間だなんて思ったこと出会ってから一瞬も思ったことない」
真剣な瞳で嘘の無い目をしていた。
中也 「太宰はそんなこと思わなくてもいい、汚くない、俺に”愛してる”って言って?それで俺を安心させて…?」
上目遣いでコテンと首を傾げる姿はどの女性よりも可愛く美しかった。
太宰 「うん…言うよ……私の中では中也が基準で世界が回っているからね」
そんなことを言うと中也は顔を少し赤らめとても小さな声で「ありがと……」と言っていた。
太宰 「私の方こそありがとうね」
なぜ私にお礼を言われているのかわからないのか中也はまた首を傾げた。
太宰 「私に、幸せを教えてくれて…私に愛をくれてありがとう」
中也 「ッ…お、俺も…ありがとう……こんな俺を愛してくれて…」
弱々しくチラチラとこちらを見ながら言っている中也の姿はとても可愛い。
太宰 「これからはちゃんと言えるようなことは言って欲しいんだ、中也のことが大切だからちゃんと中也のことを知りたい」
私の真剣な目を見て中也も真剣な顔をしながら深く頷いてくれた。
その後はちゃんと中也に愛の言葉を囁きながら中也と2人で幸せに暮らしましたとさ。
中也 「太宰!何やってんだ??」
太宰 「ん?中也との思い出を思い出していたのだよ」
中也 「そうか…」
太宰 「うん……中也」
中也 「なんだ??」
太宰 「愛してる」
そうやって愛おしそうに呼べば中也も嬉しそうに返してくれる。
中也 「俺も愛してる……」
このお話は今回で終了です!
本当に出すのが遅くなってしまって申し訳ないです!!
次のお話は何を書くこうかまだ決めていないので、どんな物語がいいかリクエストがある人はコメントよろしくお願いします!
コメント
2件
ハピエンやぁ....(幸) 中也が初めての恋した人だったの好きです... つみ様の作品はどれも大好きです... 此れからも密かに応援させて頂きます..