放課後になり,皆ぼちぼちと帰り始めていた
私はカエデちゃんに声をかける
『カエデちゃん,少し倉庫で話をしよう
拒否権はないからね』
え,と零す彼女を有無を云わさずに倉庫に連れて行く
アイ「………………………………」
倉庫に入り,扉を閉めて口を開く
『私と会ったことあるよね,カエデちゃん』
茅野「…なんのこと?私は闇ノさんとは…」
そう云うカエデちゃんに私は最後まで聞かずこう云った
『確かに“茅野カエデ”とは初めましてだね
でも…………
雪村あかりちゃんとは初めましてじゃないよね?』
私がそう云うと“あかりちゃん”は動揺して目を見開いた
あかり「なんで…どうして…」
分かるよ…“アイとよく会ってた”もの
『あかりちゃんに謝罪したいの』
私は静かに口を開いた
『あの時…あぐりさんを酷い目に合わせて御免なさい
あぐりさんじゃなくて私が酷い目に合えばよかったといつも思ってたの
そしてずっとあかりちゃんに謝りたかった
御免なさい』
床に膝をつき,頭を下げてあかりちゃんに謝る
あかり「そんな…!土下座なんてしないでください!
それに…そんな悲しいこと…云わないでください…」
嗚呼…歳下にこんな事を云わせるなんて…情けないわ…
私は頭を上げて立ち上がる
『情けないな,私
あかりちゃんにこんな事云わせるなんて』
あかり「そんな事ないです!
悪いのは…あの先生ですから」
違う…違うんだよあかりちゃん…
彼がああなったのは…
いや,まだこれは伝える訳にはいかない
まだ…その時が来るまで…
そしてアイの心が癒えるまで…
『あかりちゃん…2人きりの時はそう呼んでも良いかな』
あかりちゃんは顔を綻ばせいいですよ,と云った
アイ「………何時迄目を背けるんだろう…
“作にぃ”の事だって…目を逸らしたまんま
最低だ,僕は…」
…この時アイが己の腕に入ったタトゥーを撫でながら耳を研ぎ澄まして聞いてるなんて思いもよらなかった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
え?意味が分からんって?
大丈夫。僕も書きながら分かんなくなっちゃった←
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