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あー私、やっちゃったな
私を助けてくれた人に、酷いこと言ったな、最低だ。
私のあんな卑屈で曲がった性格のせいで、人を傷つけてしまった。
謝りに行かなきゃ、丸一日中寝たのだから、何も食べていなかった、でも、謝りに行かなきゃって、それしか考えられなくて。
あの人の家、どこだっけ
フラフラとおぼつかない足取りで玄関に向かい、ドアを開ける
とそこには
「あ」
あの男の人がいた
「えっと……あの、昨日はごめん、無理やり送るような形になってしまって、怖かったよね」
「あ、あの……」
私は驚いた、謝ろうと思っていたのに、いざとなると何も言えない。
「そうだ、僕の名前を言っていなかったよね、僕、たいきって言います、大学を卒業して、社会人やってます。」
「あ……えっと、かのです…….。」
そう、私の名前は「かの」という。
「そうか、いい名前だね。」
…………。
そうやって話している間も、ずっと気分が悪くて、倒れそうで、ギリギリだった。
でも
急にクラっときて、バタッと倒れた。
意識が飛ぶ少し前に、たいきさんの顔が少し見えた。
「かのさん?!」