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その夜、僕たちはこれからどうするかを話していた。
といっても、はっきりした未来の話なんてできるわけもなくて、
ほとんどが、今のことと、少し先のことだけだった。
『これからどうするの』
そんな、漠然とした問いを送ると、
君は少しだけ間を空けてから返してきた。
『分かんない』
その一言が、やけに重く感じた。
少ししてから、ふと思ったことを聞いた。
『なんで俺追加したの?』
深い意味なんてなかった。
ただ、気になっただけだった。
君の返事は、少しだけ遅かった。
そして、
『〇〇しか頼る人がいないから』
とだけ、送られてきた。
その言葉を見た瞬間、
頭の中が一瞬だけ静かになった。
同時に、はっきりと思い出した。
ああ、そうだ。
僕は最初から、君のことが好きだったんだ。
好きな人に話しかけるために始めたことが、
気づけば君と繋がる理由になっていて。
でもそのことを、
どこかで忘れたふりをしていた。
画面の向こうで、君はただ一人でいる。
その事実が、妙にリアルに感じられた。
そして同時に、
どうしようもなく、守りたいと思ってしまった。
その時の感情は、
たぶん「好き」という言葉だけじゃ足りなかった。
それよりももっと強くて、
もっと曖昧で、
でも確かにそこにあるものだった。
僕はもう一度、君とのやり取りを見返した。
何気ない言葉の一つ一つが、
さっきよりもずっと意味を持って見えた。
あの瞬間から、
僕の中で何かがはっきりと変わった