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⚠R15
気持ち良くて、たまらなく熱くて、可愛らしい彼が愛おしくて 止められない。
はしたなく晒した欲にも寛容な彼。それを組み敷いて溺れるように口付ける。
「……んん」
「はぁ……ん…」
手を握って指の間を擦る。びく、と震えたからぎゅっと握った。
夢中になって求める。熱に浮かされている時のように頭がぼうっとするのに体を休めようとは思わない。
時折角度を変えて舌を絡めた。唇を押しつけるようにして続けて口付ける。
目を瞑っているから布の擦れる音と水音がよく聞こえた。彼がたまに体をくねらすのがなんとなく分かる。
「……ふ…ぁ…んん…」
漏れ出る吐息が色っぽい。ぐっと手を握ってくることにすら愛おしさを感じてしまう。繋いだ手を握りかえして、また口付けて。
もっと、もっと。
沢山しているのにも関わらず乾きが止まらない。
不意に胸板を軽く叩かれる。
「っはぁ……」
口を離して体を起こす。しばらくの間、閉じていた瞼を開けば照明の光が眩しく感じられた。視界がぼやけたが、すぐにピントが合っていく。
そして、見えた光景に息をのむ。
「……!!」
「はぁっ……はぁっ…」
大きく上下する胸。
薄く涙の膜が張った、こちらを見上げる目。
赤く色づいた頬。
半開きになった薄い唇からは呼吸音。
煽情的過ぎてもはや目に毒な彼が眼下にいる。
数秒間、その姿に目を奪われた後、慌てて言葉を発した。
「ご…ごめん。やり過ぎたよね。ごめんなさい、本当に。俺ったらマナ君のこと好きなようにしすぎて__」
慌てて弁明をしようと話し始めると口元にとん、と指を当てられる。
きょとんと、彼を見つめればくすくす笑って言う。
「ふふ、テツのえっち」
ぼっと頭から湯気が出そうになった。いや、もしかしたら出ていたかもしれない。
「や…あ、あの…本当に」
「むちゃくちゃするやん。もしかしてキス魔だったりするん?」
「あの、その…気持ち、良くて」
「いつでも相手したげるよ」
「え?」
「俺も気持ち良かったから」
微笑みながら顔を赤らめて言う彼に胸がギュン、と締め付けられる。 両手で顔を覆った。
「……マナ君さ、俺に甘すぎない?」
「今に始まったことやないやろ?」
今更、飴玉のレモンの香りがした。