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とある実況者グループの方々の名前をお借りしています。本人達は全く関係ありませんのでご迷惑になるような行動はおやめ下さい。
第2話「桜が舞う日に平穏を望む」
▷😊視点
入学式の在校生代表の挨拶を終え、俺は先に知らされていた新しいクラスへ向かう。
この学校は入学式が午前中にあり、午後からは全学年共通の始業式が行われるシステムらしく、毎年この時期は忙しくなる。
本来、在校生は午後に張り紙にて新クラスの発表が行われるのだが、生憎俺は在校生代表挨拶の為に午前中からいるため、先に知らされたのだ。
😊
「今年こそは静かに過ごせるといいんだが…」
長々と説明したが、俺にとっては全てどうでもいいことである。俺の願いは一つだけ。
ただこの高校生活を静かに過ごしたい。
それだけなのだ。
因みに去年は色々あって親しい友達は3人
くらいしかできなかった。
🦈
「おはようスマイル。」
😊
「…!?なんだシャークんか…おはよう。」
俺が考え事をしながら廊下を歩いていれば、突然後ろから声が掛けられる。
驚きつつも振り返れば、俺の親しい友人の1人──鮫島 翡翠ことシャークんが立っていた。
🦈
「今年はクラス離れちまったな…」
😊
「そうなのか…何組だったんだ?」
🦈
「俺はB組、スマイルはA組だろ?」
😊
「なんで知ってる…」
🦈
「きんときが喜んでた。」
🎤
「呼んだ?」
😊
「うわぁぁぁぁぁ!?」
今度はシャークんの反対側からきんときがにゅっと効果音がつきそうな感じで顔をのぞかせる。
いつからいたのかは分からないが、確かに顔が綻んでいてシャークんの言う通り嬉しそうだ。
🎤
「そりゃあスマイルと同じクラスなんだもん!嬉しいに決まってるよね〜」
😊
「あぁそうか、よく分からん。」
聞こえていたのか、きんときはよく分からないことを口走る。俺と同じで何がいいんだか。
ただし、きんときも俺の数少ない親しい友人の1人らこんなことを言っているが、ちゃんと嬉しかったりする。
😊
「とりあえず行くか。」
🎤
「そうだね。」
🦈
「またなスマイル。」
😊「あぁ、ままなシャークん。」
去年よりも1つ上の階まで上り、教室の前でシャークんに別れを告げる。
本当は同じクラスが良かったのだがこれは先生が決めたこと。変えようもないので仕方なく受け止める。
誰だって仲のいい友達とは同じクラスになりたいだろ?まぁきんときみたいに子供のように喜んだりはしないが。
🎤
「お、ラッキー!スマイル隣の席じゃん。」
😊
「まぁ金城と須磨だからな。そりゃ遠くはならないだろ。」
🎤
「それもそっかwでも今年もうるさくなりそ〜」
😊
「ほんとに嫌だ。 」
きんときは他人事のように笑うが、俺からしたらそれは結構大事なことだ。
なんせ学校生活の穏やかさが関わってくる。
お願いだから穏やかに過ごさせてくれ!
MOB
「えっ!!王子と同じクラスなの!?」
MOB
「まじか!!隣のクラスの奴に自慢しよ。」
・・・・・・。
🎤
「…あははw(苦笑)」
😊
「今年もダメか…」
言ったそばからこれではもう先のことなど知れている。
なんせ、これは去年と何ら変わりのない状況なのだから。
🎤
「大丈夫だよスマイル、また今年も俺らが近くにいるからさ。」
😊
「…ありがと。」
俺はこの顔のせいでウザイほどに人が寄ってくる。
その目的は興味であったり、恋心であったり、嫉妬であったりと様々だ。ほんとうにいい迷惑。
ただ、そんな俺にもただ隣にいてくれる、信じられる友達がいる──それがきんとき達だ。
こいつらは周りの奴らと違い、なんの下心もなく俺に接してくれる。いや、あったとしても無いようなものだ。
まず俺はそこまで深い心の中など知ったことでは無いし。
📕
「スマさーん!!」
😊
「おーぶるーく、寝坊しなかったんだな。」
🦈
「ギリギリだけどなww」
🎤
「何組だったの?」
📕
「シャークんと同じB組〜スマさんと離れちゃったよ…」
😊
「別にいいだろ、どうせ休み時間とか昼休みに会えるんだし少しくらい我慢しろ。」
📕
「そうだよね!!いっぱい会いに来るね!」
😊
「あ、うん。」
こいつらと話しているのが俺の学校生活でのささやかでとても楽しみな癒しの時間。唯一気が抜ける時間だ。
😊
(もういっそ去年と同じでいいから、これ以上変なことは起こらないでくれ…!)
俺はまだ知らない。
──この後、また新たな出会いがあるなんて、これっぽっちも思っていなかった。
To be continue .