昼間は学園、夜は鬼滅隊
注意!!
初投稿!
鬼滅の刃、キメツ学園二次創作
令和の世も鬼が存在する〜、けど大正軸の記憶はないっていう感じの世界観。
多分n番煎じ
誤字、脱字あるかも…?
なんでも許せる方向け
以上、そんなの気にしねぇぜ!呼んでやるぜっという心優しい方はそのままスクロール〜。
序章
「うわうわうわ! 何だよ、この鬼! 今まで見たことないんだけど!」
全速力で逃げる軍服を着た若い山吹色の髪をした少年。年は十五、六歳と見たところだろう。
「落ち着け善逸! 大丈夫だ。俺達は遠距離から攻撃できる!」
全速力で逃げる少年を善逸と呼んだのは赫灼の髪をした少年だった。
異形の鬼が唸る。腕を伸ばし、攻撃を仕掛けようとする。
「うわァァァ! 腕伸びんのかい! キッショォオ!」
そう泣き叫びながらもバンバンと無茶苦茶に拳銃を発砲する。
鬼は赫灼の少年に攻撃を仕掛ける。それは不意打ちに近い攻撃で、少年はまんまと攻撃を喰らってしまう。
「ぐっ」
「炭治郎!」
赫灼の髪をした少年、炭治郎は左額を押さえて、崩れ落ちる。善逸は炭治郎の元に駆けつける。
「うわ、凄い血。大丈夫かよ」
「暫くは…動けないかも…善逸…後は…頼む…」
「そんな遺言みたいなこと言わないでよぉ〜死ぬなよぉ〜」
鬼はまたこちらに攻撃を仕掛けようとする。
「でも、俺の親友を傷付けたのは許さない。死んで、償えよ」
至近距離で拳銃を発砲する。頸に命中し、鬼は塵となり消えた。
「はァァ怖かった。炭治郎、大丈…炭治郎!」
最悪なことに炭治郎は気を失っていた。頭からの出血はたとえ怪我が軽くても中々止まらない。善逸は布で炭治郎の頭を縛り、止血させ、急いで本部へ連れ帰る。
「こっから本部は近い。直ぐ走ればっ」
ヒョイッと軽い身のこなしで本部へ行く。
「しのぶさん! しのぶさん! 炭治郎が!」
「善逸君。これは、取り敢えずベッドへ連れて行きなさい」
「はい!」
先程まで顕微鏡を覗いていた女性、しのぶは慣れたように善逸に指示を出す。善逸は従い、救護ベッドの上へ炭治郎を寝かせる。炭治郎の顔は青ざめていた。
「かなり深い傷を負っていますね。止血はしてあるようですが、頭への怪我はかなりダメージが大きいでしょう」
「炭治郎、炭治郎、本当に死ぬなよ〜」
善逸は泣きながら言う。すると、弱々しく炭治郎の声がした。
「…うん、死なないよ…」
「炭治郎君、意識が戻ってよかったです。自分の状況、分かりますか?」
しのぶは安心して、炭治郎に異変がないか聞く。
「俺は…えっと…鬼に…額をやられて…」
「そうです。良かった、記憶にも問題なさそうです」
しのぶはふうとため息を吐く。額の血を拭うと、今まで無かった痣が出来ていた。見方によっては炎の様にも見える。
「これは…何だか独特な形の傷痕ですね」
「本当だ…」
炭治郎は自分の額を少し摩ってみる。まだ痛みはあるけれど血は止まっていた。
「瘡蓋…なのかなぁ」
しのぶは眉を顰め、
「そんな、怪我して直ぐには出来ませんよ。暫く様子を見ましょう。立てますか?」
と言う。それに炭治郎は微笑みながら答える。
「はい、問題無いです」
「何か額に変化があったら教えてくださいね」
しのぶは一応と、塗り薬を差し出す。炭治郎は軍服のポケットにそれを仕舞い込む。
鬼滅暗殺部隊である以上、怪我を負うことはある。でも怪我をすることを恐れていない。そのように“訓練”されたのだから。鬼がいる限り終わらない夜は、例えこの命が滅びようとも、この時代で全てを終わらせる。
これ以上無闇に悲しい人を作らせない。それが俺たちの思いだから。
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