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「えっ、文化祭?」
「聞いとらんかったん?」
「そりゃあ」
「なんで得意げなんよ」
お昼ご飯、食堂でお弁当箱を広げて、向かい合って座る。
(みんながわたしの横を取り合って、最終的に全員がわたしの向かい側に座って、最後の晩餐みたいになってるのは御愛嬌。)
マナくんから衝撃的な一言が飛び出して、大きい声を出す。
「ひよちゃん、さすがにFJK浅瀬でチャプチャプすぎない?ヤダぁ〜」
意味不明なウェンくん。
「だって中学はそんなのなかったもん」
そっかぁ、文化祭か。
行事立て続けだなー。でも面白そう。
「あ、雛、ここにチョコついちゃってる」
「えっ、どこどこ」
ライくんのほうに顔を近づける。
すると、マナくんが手を出してくる。
「いやいや、ここは俺が」
「いーやオレだね」
「どうせお前、こうピッと取ってペロっとすんねやろ!わかっとるぞ俺は!」
「そんなキザなことするわけないじゃん」
「は?それは勿体ないだろ!」
うわショウくん声デッカ!
「みんなお行儀悪いよ?やっぱりこういうのはぁ、ほっぺ拭い取り一級持ってる俺がやるべきだよねぇ?」
宇佐美くんがぶりっ子をしながら参戦。
「なんやねんその、どこの誰によるなんのためかもわからん級は!」
マナくんによるツッコミが冴えわたる。
といった具合にみんなが戯れている間に、わたしはもうチョコ自分で取っちゃったよ。
鏡持っててよかった。
この人たちを置いて教室戻っちゃおうかなぁ。
・・・
「体育祭、おつかれさまでした。
結果としては最下位でしたが、僕はみんなの頑張りが見れたので、まぁよかったかなーと思います。
えー、みんな疲れている頃かと思いますが、1ヶ月後ね、文化祭あると思うので、今からなにをするか決めようかなって思います。
では…
…?
雛さーん、起きなさい。
おはよう。
こういうときに寝ないように。
じゃあ、実行委員、後はお願いします」
お昼ご飯をたべたあと、日差しが優しすぎてねむくなって、ショウくんに起こしてもらうようにお願いしたと思ったんだけど。
時計を見ると、ちょうどHRの時間。
そしてそのまま視線をショウくんにスライドさせる。
頬杖をついたショウくんと目が合う。悪気のかけらも感じない。
「起こしてって言ったよね?」
「真剣に寝てるから起こせなくて〜」
真剣に寝ているとは?
「ん〜もう…次からはちゃんと叩いてでも起こしてよね…」
「えっ叩くなんて。るべちそんな怖いことできないよぉ〜」
「だからぁ…。」
嘘ばっかり。このぶりっ子タコすけ。
いろんな悪口が思いついたけど、静かにする。
#シェアハウス
rindou
2,050
1,410
晴
222
次からはカゲツくんとかに頼もう…
そう考えて、不服ながらも黒板に目をやる。
まだなんも意見出てない。
文化祭かぁ…どんなのがいいかな。
「メイド喫茶とかよくね?」
「おけメイド喫茶ね、うち書くわ」
お、メイド喫茶が候補に上がった。
「お化け屋敷やりたい」
「焼きそばは?」
「たこやきとか」
なるほどなるほど…
どれがいいかなぁ…
「ショウくんどうするの?」
「この中ならメイド喫茶かな」
「え、なんで?」
「それは秘密」
え〜ケチ。
「じゃあこの中から一個決めるんで、伏せてくださ〜い」
えっ、早い早い。どれにしよう…
「決まったから顔上げていいよ〜」
うわっ、眩しい。
「わたしたちがやるやつは、メイド喫茶になりました〜!」
「オッケーだったら拍手!」
メイド喫茶かぁ。
まあおもしろそうだし、いっか。
(ちなみに雛はたこやきに投票)
「めっちゃ爆速で決まってうける」
「じゃあコンセプト決めよ?」
「あーね」
てか思ったけど、実行委員の子たちだいぶギャルだ。
うちもあの感じでいけてたらなぁ…
「猫とかかわいいよね?どう思う?」
「え、めっちゃいい」
「じゃあ猫ちゃんメイド喫茶で」
「てか女子がやるでいーの?」
「それな?まあでも普通に考えたら女子じゃね」
「ウチらがやるしかねぇな」
「おけ決まり〜」
「メイドさんやりたいひと〜」
「え、だれもいない感じ?」
「推薦でもいいよー」
うーん、メイドさんかぁ。
わたしはいいかな。
すると、横で手が挙がる。
「鬼灯雛さんを推薦します」
は?
「たしかにたしかに。ひよちゃんかわいいしいーじゃん」
「ひよちゃんどう?いける?」
みんながこっちを見る。
「ぁー…
みんながいいならやろうかな〜?」
嘘。無理。やだーー!
ショウくん、こういうときにいっつも余計なことしてくる…!
もうきらい!ばか!あほ!
「じゃあひよちゃんおねがいね〜」
ショウくんを睨みつける。
「そんな怖い顔しないでよ。
それに、女子と仲良くなれるチャンスかもよ。メイドさん役の人とか実行委員の人とか」
あっ、たしかに。
「そういうこと?だから推薦してくれたの?」
「まぁ、そういうことでもある」
「えっ、ごめん、めっちゃキレちゃった」
「怒り顔もかわいいから許す」
かわいいだけで許された…。
てか、なんだ、ショウくんもわたしのこと考えて言ってくれたんだ。
ちょっと見直した。
きらいとか思ってごめん。
「じゃあメイドさんやる人、放課後うちらと集まろうね〜♪」
「よし決まり〜」
「せんせえー決まったー」
うわ、急に楽しみになってきた!
友達作りがんばろ…
星導Side
あいつらにも教えてやるか…
『雛、文化祭で猫耳メイド服着る』
送信、と。
楽しみになってきたなー
コメント
2件
ものすごくものすごくものすごく久しぶりの更新です。 サムネも昔の絵で下手すぎなので近々変えます。 応援してくださってたみなさん、ありがとうございました。これからも続きます😘
あ〜わかるわかる!学園ものあるあるだけど、でもやっぱ「またこの4人か…」の流れ、なんかくるよね笑 ショウくんのキスシーン狙いの“ひどー”発言も、タコ役で返すひよちゃんも、完全にいつもの空気感で安心する🌙 文化祭編も絶対事件起きそうだな〜って期待しちゃう。次の話もちゃんと読みに行くね🥀