テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
(ここから飛び降りれば僕も……)
月が天高く登る、午前0時の少し前。
フロルの街で一番の歌劇場、“Barマスカレイド”の最上階にある時計台。
そこには見習いスタッフであるエルマが、景色を見下ろしながら夜風に当たっていた。
いつからだっけ…。子供の頃に見た夢。いつか僕も、彼の様に空を飛びたい…!なんて思っていた。
「きっと、君ならいつか絶対飛べるよ!」
なんて言ってた彼は、もう顔すら思い出すことができない。
(僕もいつか彼のように誰かの道標になれたらな…)
なんて幼いながら思ったことは今でも鮮明に覚えている。
だから今まで、毎日のように時計台(ここ)へ来てはどうすれば飛べるのかをずっと考えていた。
(いや、考えてるというよりは…。
ただ僕の覚悟が足りないだけだよね…)
myu7
12
100
100
コメント
1件
あーもう…😢 第1話から胸がぎゅっとなる…。 エルマくんの「覚悟が足りないだけ」って自己否定、重すぎて苦しいよ。子ども時代の「空を飛びたい」っていう純粋な夢と、今の絶望がリンクしてるのが切なすぎる…っ!!彼を見守りたくなっちゃうよ…。 まだ1話だけど、この先どうなっちゃうの!?続きが気になって仕方ない!!。゚(゚´Д`゚)゚。