いつもの偏頭痛があるのは本当。だが、いつもより軽い。
それでも、岩本の家に行き、シーツを頭から被り眠っている。
アイスノンが頭の下に置かれ、冷えピタを貼られる。
渡辺ー照、熱・・ない。
岩本ーいらないか?
渡辺ー冷えピタ・・いらない。
岩本ー晩ご飯は?
渡辺ー食べれる。
岩本ー出来るまで寝てろ。
薄っすら目を開け、岩本の後ろ姿を見る。またすぐ寝る渡辺。
岩本が晩ご飯が出来たと呼びに来た。
岩本ー翔太?
渡辺ー・・。
岩本ー晩ご飯出来たけど?
渡辺ーた・・べる。
シーツを纏ったまま、岩本に抱きつく渡辺。
岩本はシーツごと、ソファに渡辺を運ぶ。引っ付いて離れない。
岩本ー翔太?
渡辺ーここで食べさせて。
岩本ー頭痛は?
渡辺ーましになった。
岩本ー持ってくる。
渡辺ーたくさんいらない。
岩本ーあぁ。
岩本の分と、その半分くらいの渡辺の分を持ってきた。
岩本が箸で摘んで口に運ぶ。
渡辺は岩本の膝に座ったまま動かない。シーツに包まれて抱かれている。
渡辺ー照、もういい。
岩本ー俺、食べちゃうから。
渡辺ー待ってる。
岩本ーシーツで、俺の膝で?
渡辺ーん。
岩本ー甘えん坊、どうした?
渡辺ー早く食べろ。
岩本の膝に丸くなり腰に腕を回し抱きついている。
食べにくいなぁと思うが、渡辺に甘えられるのは嬉しい。
食事が済んで、洗い物を済ませた岩本がソファに戻ってくる。
渡辺が岩本に抱きついてキス。
岩本ーどうした?
渡辺ー今回の喧嘩は俺が悪い。康二の気持ちも知ってるなら、もっと距離を取るべきだった。照に嫌な思いさせた。
岩本ー翔太、康二は・・
渡辺ー目黒と付き合ってることになってる。
岩本ーそれこそ気に入らないけど?
渡辺ー康二に言ってるだけだ。
岩本ーで?何でこんなに甘えてくるの?
渡辺ーだから、いっぱい嫌な思いさせたから。
岩本ーいいのか?頭痛は?
渡辺ー軽いから大丈夫だ、
岩本ー翔太・・。
岩本が渡辺を抱きしめる。
笑いながら応える渡辺。
岩本が渡辺を押し倒す、その上に覆い被さりキスをする。
渡辺ーんっ・・ふっ・・。
艶っぽい声で、岩本の体温が上がる。強く抱きしめる。
シーツを剥いで、渡辺の服も脱がしていく。渡辺は岩本の服を脱がしている。
渡辺ー康二のことは諦めろ。
岩本ー今が限界だからな。
渡辺ー俺は目黒と付き合っているらしい。
岩本ーそれはそれで、気に入らない。
渡辺ー照、俺たちの6年半過ぎは何だった?
岩本ー・・互いに一筋。
渡辺ー俺を疑うな?何があっても6年半前から変わらないから。
岩本ー翔太・・。
硬く渡辺を抱きしめる。
岩本は泣きそうになる。渡辺がこんなにはっきり言うことは珍しい。
渡辺の身体中にキスをする。
くすぐったいと笑う。
岩本ー愛してる。
渡辺ーん、知ってる。
岩本ー翔太だけが大事。
渡辺ーん、当たり前だ。
岩本は笑いながらキスをする。
身体を撫でる。渡辺が甘い声を出す。もっとこの声を聞いていたい。
渡辺ー照・・もっと・・。
ちょっと焦らしたら睨んで言う。
胸をキツく噛むと、渡辺の物が勃ち上がる。舐めて指を後ろに挿れる。ソファの背に片足を上げ、大胆に身体を開く。岩本が深く入ってくる。
渡辺ーいい・・おく・・ちょうだい・・。
ワザと、岩本は入り口辺りで抜き差しする。
渡辺が腰を振り、睨んでくる。
渡辺ーひかる!・・奥・・はやく・・。
岩本ー可愛くお願いしてみ?
渡辺ー・・やだ・・できない・・。
岩本ーして。
渡辺ーひかる・・ちょうだい・・おねがい・・。
岩本ー仕方ないなぁ。
奥へ奥へ突く。
渡辺の胸をキツく噛む。
身体がピンク色だ。
岩本はいつも、綺麗だと思う。
渡辺ーあぁ・・だめ・・でる・・はぁはぁ・・。
硬く抱き合い、渡辺からキス。
岩本は可愛すぎて離せない。
渡辺が肩を叩く。
渡辺ーシャワー浴びて寝る。
岩本ー連れて行けと?
渡辺ー当たり前だ。
岩本ーはいはい。
2人はシーツに包まれている。
岩本が渡辺を抱きしめながら言う。
岩本ー昔より今もっと大好き。
渡辺ーばか。
岩本ー大事で愛してる。
渡辺ーん、俺の気持ち知ってるな?
岩本ーん。
渡辺ー信じてろ。
岩本ー翔太・・。
渡辺ー寝る。
岩本ーん、おやすみ。
滅多に渡辺は「好き」も「愛してる」も言わない。それでも、岩本には分かる。渡辺も、この恋を大事にしていることを。
完