後日、ミチェン宅にて
夜。
チェ「zzz…」
ミナ「…」
チェヨンの隣で、ミナは眠れないようだ。
ミナ(チェヨン、今日は寝相が悪いなぁ…)
チェ「…ぅう…」
いつもは朝まで体勢が変わらないくらい寝相の良いチェヨンが、今日はよく動いている。
ミナ「…(子供っぽくて可愛いけど…♡)」
チェ「ん…も…んに… 」
ミナ「 ?? (何か言っとる…)」
チェ「ん…むにゃ…もも…んに…」
??
ミナは気になって
耳を寄せて澄ましてみる
チェ「ぁ…ももおんに…そこ…」
ーモモの夢をみてる??
チェ「ん…おんに…ぃ、だめ…」
チェ「う…ぁ…そこ……!」
ミナ(え…モモと何してる夢なん…)
ミナはまさか、と頭がぐるぐるしている
仰向けで寝ている
チェヨンが 急に跳ねる。
チェ「…んあぁっ!!」ビク
ミナ「!?」
チェヨンは目が覚めたようで、
呼吸が乱れているようだ
チェ「…ぁ…ん…ゆめ、?、… 」
バサッ
ーチェヨン
ミナがチェヨンに覆いかぶさる
あれ、ミナオンニ…?
…チェヨン、寝言 言ってたで?
チェ「え〜わたしが?笑
なんて言ってましたか?」
チェヨンの笑顔はいつも通りだ。
ミナは目を細めて聞いた。
「モモと浮気してるやろ」
「へ…」
チェヨンの口角はもとに戻り
しばらく見つめ合う2人。
チェヨンが真顔になったということは
そういうことだろう…
…
ミナ「…モモと どこまでやったん ?」
チェ「オンニ、何を言ってる、の…」
チェヨンの手首を布団に押し付ける
ミナ「この前遊びに行くって言った時??」
チェ「オンニ、?まって…」
はぁ …
ミナ「…私よりモモなんだ、笑」
ミナの手により力がかかる
チェ「!? 違う…!
ミナオンニが一番っ!! モモオンニは…っ」
ミナ「はあ…」
チェ「っ…!」
ミナは浮気の断定はできないので
カマをかけたつもりだったが、
チェヨンはまんまと引っかかったようだ。
ミナは髪をかき上げ、
チェヨンにまたがる。
チェ「オンニ、違うの…これは、、 」
何が違うん??
モモとやったんやろ??
いや、あの…
…お仕置きが必要みたいやね。
ーミナオンニ、 ?
手荒く服を脱がされたと思ったら
チェヨンの両手をベットフレーム上部に
くくりつけた。
っ!?
オンニ…?!
いつもは優しいミナに
手荒く扱われたのは初めてで、
事の重大さを理解したチェヨン。
…チェヨン、覚悟してね。
ミナの表情が冷たいー
チュ…
っん…
されるがまま口づけをされるチェヨン。
チュ…チュ
いつもとは違う感覚から、
怒りと悲しみがミナから伝わる
ん…
チュ…
両手を縛られていて手が出せない。
(まって…長い…)
ミナが激しく口をつけるたび
眉間にシワが寄るチェヨン。
(…苦し)
動こうにも動けない。
チュ…
ん…ん…!!//
チェヨンは苦しい中
体を動かし逃げようと試みる
チュ…チュ…
んん…!!ん…!//
ミナの体重で動けないチェヨン。
両腕を必死に振るうが意味はない。
チュ…
っ、ん、んっ…!!
( ミナオンニ…!くるしいっ……)
意図せずとも心拍が上がるチェヨン。
チュ
必死に動くが動けない。
顔も赤く、
チェヨンの体は興奮していると
勘違いしている。
( まって…!ほんとに…!!)
バタバタと体を動かすことも諦めようとしたとき、ミナは口を離す。
ーッぷはぁっ!!
っはあ、はあ…はあ、はぁ、ぁ…
ミナオンニっ、はあ…はあ…
涙目で息を整えるチェヨンをよそに、
ミナは水分を取りに別室へ姿を消した。
…はあ…はあ、
ミナオンニ、すごく怒ってる…
こんなの初めて…
暗い部屋で、裸にされ腕は縛られ、
苦しいほど長いキス。
チェヨン想いの優しいミナの面影はなく、もう部屋に戻ってこないかもしれない、
と焦燥感と絶望に襲われたチェヨンは
怖くなって
泣いてしまった。
…っひく、
グスン…ぅ…
おんにぃ…っ、泣
ミナ「 っ!? チェヨン??」
バタバタ
泣いているチェヨンを見つけた彼女は
焦っているようで。
泣かせるつもりはなかったと言い
頭を撫で、謝ってくれた。
チェ「私が悪いの…オンニごめんね、、」
ミナ「ううん、私こそ。意地悪しちゃった」
チェヨンの顔を伝う涙を拭き上げ、
ミナは悲しいのか苦しいのか、
読み取れない表情でチェヨンの縄を解く。
チェヨン、ごめんね、、
今日はもう寝よっか。
…ミナオンニ、?
チェヨンの感じる違和感をよそに、ミナは他所を向いて布団に入った。
ミナ「おやすみ、チェヨン。」
何も解決していない不信感と違和感は
チェヨンの心に残り続ける。
光のない静寂の部屋の中、
1人ずつ意識から手を離す。
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