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綺麗だ。

白いワンピースを着た女性が2人。

青い空と青い海を背景に

2人は笑いあっていた。

笑い合いながら2人は手を繋いでいる。

そして私は感動した。

「なんて美しいのだろう。」

遠くから見ただけの光景で

何を話しているのかすら分からなかったが

これだけはわかった。

2人は付き合っていると。

固く恋人繋ぎをして、

それだけ、？

と思うかもしれない。

だがその風景は美しく、

そこに2人の空間が作られているような気がした。

誰も寄せつけない。

そんな空間が。

波に吸い込まれるように

海の方へと近づいていく。

私はその風景を瞬きもせず

じっと見ていた。

まるで噛みつくように。

白いワンピースが透けて海と同化する。

2人が波にさらわれたとき、

溶けていくように感じた。

その光景も私は見逃さずに見ていた。

これは2人が望んだ道。

きっと悔いはないのだろう。

だってこんなにも、

最期すらも、

綺麗なのだから。