テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「○○しないと出られない部屋に閉じ込められた」

夜倭綾斗×山田一郎

前回と同じような感じの設定




俺は山田一郎!大学生!!早速人生最大大ピンチ!☆

綾斗さんとデートしててネカフェ入ったら突然マイクで襲われて部屋に閉じ込められたぜ!(あらすじ)


「綾斗さーん、出れそうですか?」


「ん-、ドアびくともしないから何とも。まじこれ開かないし」


「どーすっかなぁ…」


唯一出れそうなヒントは、出口の上にでかでかと掲げられている

「○○しないと出られない部屋」

と書いてある看板?だ。

○○とは?


「あ、いちろー、ここになんか紙置いてある」


「紙?」


見てみると、机の上にいくつか紙が置いてある。

それぞれひとつづつ、

「3時間添い寝」「5分間キス」「15分談笑」「3時間セッ(規制)」「相手の良いところを10個づつ言いあう」

「相手に思ってる事を本心を告白」 「抜き合い」「好きなアニメのプレゼン」「物真似10連発」

もはや物真似10連発はヤケクソじゃね?

ていうか、半分アウトなんだが?

机の端に、「答えは一つ」と書いてある。


「んー、とりあえず当たるまで全部やればいいって事?」


「そう言う事になりますね…」


「軽い奴からやってく?」


「ですね、とりあえず15分談笑からにします?」


「そうしよっか。当たらなかったら相手のいいとこ10個、アニメのプレゼン、3時間添い寝、相手に思ってる本心を告白、物真似10連ね」


「物真似は絶対したくないです」


「俺もしたくねぇ~w」


そんな感じでだらだら15分。

突然音楽が鳴って机を確認したら、置いてあった「15分談笑」の紙が消えていた。

扉はまだ開かない。


「開かないねぇ…ワンチャン物真似10連もやる羽目になるかもね」


「本当にやりたくないですね」


やりたくなさすぎる、しかも好きな先輩の前で。

しかもそれで開かなかった場合って…

いや、もちろん今後そういうことはしたいと思ってるよ?

思ってるけどさ!

こういうのは自分たちで手順を踏んでしたいじゃん!!


「じゃあ次は相手のいいとこ10個か」


「どっちからにします?」


「俺からでいいよ」


「じゃあおねしゃす!!」


綾斗さんから無条件で褒めてもらえるのか?

この部屋最高かよ!!


「えー、まずかわいい」


かわいい?


「ディビジョンラップめっちゃカッコよかったし、兄弟の事ほんとに大事にしてるんだなって愛の深さが伝わってきて良かった」


凄い照れるな、これ。

そんなに言ってもらえるのか。

てかまだ3個目だよな、まだ聞けるのか?

最高!!


「他人の事で一喜一憂できるめちゃくちゃ優しくて良い奴。俺の事追いかけてくる姿がでっけぇ犬みたいで可愛い…いやかわいいはもう言ったか」


そんな綾斗さんが一番可愛い。

好き。


「包容力がデカくて安心できるとこがカッコイイ、ラップのライムがすごい好き」


うん、もうほんと大好き。


「万事屋やってて弟の面倒も見てるの大変なのに頑張ってるの尊敬する。推しの話になると止まらなくなるのが好き、笑って話しかけてくれるところが好き、周りへの配慮が出来ている所流石だと思う、あとグッズの腹チラでしっかり鍛えてんだなってところが好き」


そんな好きって言われたら照れるって!!


「低音の声が安心できる。ラップしてるときの表情がギャップがあってかっこいい」


俺も綾斗さんの声も仕草も大好きだよ!!!つか綾斗さんの全てが大好きだって!!結婚して!!!!!


「俺の隣に居てくれる一郎が好き。弟達の事を大事にしてる一郎が大好き」


アーッッ!!!!


「それから…」


いやもう絶対10個以上言ってるよ、いいぞもっと言ってくれ。(切実)


「あ、いやもう10個以上言ったか」


気付いちゃった…

次は俺か。


「じゃあ次俺ッスね!」


「ん、了解」


「えっとじゃあまずは…」


引かれない程度に褒めるのが無難に良いな。

まずは優しいとかにしておくか。


「俺の面倒を見てくれる優しいところ!」


とりあえずひとつ、叫んでみた。

綾斗さんの方をちらっと見ると、嬉しそうに笑っていた。

笑ってる顔も全部好きだ…


「俺の話聞いて笑ってくれて、俺のする事ひとつひとつしっかり見ててくれて、俺が一番褒めて欲しい所を褒めてくれるところ」


「いつも俺の一歩前に居てくれて迎えてくれるところ、していい事としちゃいけないところの線引きはしっかりしてるところ、俺の事を弟みたいに大事にしてくれるところ、好き嫌いハッキリしてるけど相手の意見尊重して物事が言える所、自由人な所、俺が傷ついてる時は絶対傍に居てくれるところ、能天気なように見えてしっかり努力してるところ、仕草がひとつひとつカッコいいところ、なんだかんだ言っても俺の事許してくれて受け入れてくれるところ、何かと行動がイケメン!!!もはや存在がカッコイイ!!!!!!!!」


息を吐ききって一息整えてから、一度ドアを確認した。

ドアノブを回しても、ガチャガチャ音が鳴るだけで開かない。

机の上を確認すると、「相手の良いところを10個つづ言い合う」という紙が消えている。


「クッソ、開かない…」


ふと綾斗さんに視線を送ると、顔を覆い隠しながら大爆笑していた。

え?


「あの~…綾斗さん…?」


「え?wあー、いやw?その、俺の事そんな評価してくれんだなってww」


どうしよう、なんか凄い事言った気がする。

めっちゃ恥ずかしい。


「開かねぇし、添い寝する?」


「お願いします!!!!」


ベットに綾斗さんが横たわると、怪しい笑みをしてこちらを見つめて来た。

はぁーー????なにそれ、顔面偏差値の暴力すぎない?????

そんなとこも好き。


「どうした?一郎。早く来いよ」


えっ、俺掘られる?

何そのシュチュ、綾斗さんが世界で一番似合うんじゃないの?

本望過ぎる、抱いてくれ。


「シ、シツレイシマース…」


赤くなりながら、さっと布団の中に顔を隠した。

布団の隙間から顔を覗かせると、綾斗さんの整った顔がめっちゃ近くにある。

心臓がドクドク言うのを抑えて、なるべく端っこの方で縮こまっていた。


「んね一郎、何でそんな端っこいるの?」


「へっ?!あ、えの、いや、」


「ほらー、こっちこいよ。落っこちるぞ」


綾斗さんが腕を広げて、こっちへ手招いている。

腕枕ってこと?

俺今日死ぬのかな。


「いいんですか…?」


「おー。そんな端っこに居たら添い寝になんねーかもだろ?」


「まぁ…確かに…。」


俺は意を決して綾斗さんの腕にそっと頭を乗せた。

なんか、何か分からないけど凄く良い匂いがする。

恥ずかしくて綾斗さんの胸に顔を埋めていたら、そのまま抱きつかれた。

何その行動。イケメンの塊?

綾斗さんの体温が元から高いのか、暖かくてぽかぽかする。

しばらく引っ付いていたら、眠たくなってきた。


「ん、一郎寝そう?」


「だいぶ眠いです…」


「いーよ、俺も寝るから」


「おやすみなさい」


「おやすみ」


そのまま綾斗さんの胸の中で眠りに落ちた。

















どれくらい時間がたったんだろう。

いつの間にか目が覚めた。

頭の上で、すやすやと寝息が聞こえる。

ここが天国。幸せ空間。


「…」


綾斗さん寝てるし、今なら。


「綾斗さん、俺、綾斗さんの事…」


「大好きです、まだまだ不甲斐無い俺だけど、これからも一緒に居て欲しいし…」


綾斗さんが寝ていることを再度確認して、一呼吸置いてから呟いた。


「俺と…付き合って」



ガチャッ


音がしてそちらを向くと、扉が開いていた。

え、開いた??

このタイミングで?

俺結構勇気振り絞ったよ?!


「ん…あれ、開いてる。おはよ、一郎」


「おはようございます!」


ちょっと残念だったけど、綾斗さんから褒めてもらえたことと、一緒に寝られただけで満足かな。


「それじゃ、行きましょーよ!綾斗さん!」


「ん~…あ、帰りにラーメンでも食いに行く?」


「行きたいです!!」


やっぱりまだ、この関係を続けたいかな。

なんて。


「そうだ一郎」


「?どうかしました」


「これからも一緒に居てな」


え?

えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?!

この作品はいかがでしたか?

32

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚