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孤独毒 第4話
「はあッ!!」
手からの眩い光。そして目の前に武器が浮く。もう慣れたこの光景。
「な、なんだ!このガキ!クソ!」
「しね。」
私はその武器をターゲットに向かって振り下ろした。心で思うだけで使える能力は便利以外の何物でもない。
「お疲れ様。よくやったわね、アメール。」
遠隔で見ていた姉のショコラがそう声をかけてくれる。
「アメールすごいにゃ!!」
「次女強力」
「すごいじゃないか。」
続けてガーナ、ビター、カカオの順番声を掛けられ、褒められ続けて頬を赤らめる。
「ありが、と」
まだまだぎこちないけれど慣れてきた。能力を使うのも慣れた。もう全てに慣れて、飽き飽きしていた。
「じゃあ、行ってくるわね。3時間程度で帰ってくるから。」
お母さんとお父さんの共同任務。その為私達5人は家に残ることになった。私達は最初こそ修行をしていたが、だんだん飽き始め1時間ほど経ったらみんな好きな事をし始めていた。私は眠くなって部屋へ行った。
「ん、ん”ぐぅ?!」
私は寝る時にアイマスクをする派で、寝ている時に突然気配を感じた。だけど声が出せない。アイマスクを能力で外して鏡を見ると、口元が抑えられている。それを能力をまたも使い、外した。縛られているのも外してリビングへ行くと、4人がいた。ビター縛られ、ガーナは泣き、それを庇うようにショコラとカカオが居た。
「俺達は透明化したって見えるから意味ないぞw」
と、敵は笑っている。私はバレてしまい、拘束された。能力を使うことすら忘れじっとしていると、ナイフを向けられた正直そこまで怖くないけど、死ぬのかなって思った。だってビターは動けないしガーナもショックで気絶してる。ショコラもカカオも相手側に囲まれているし、勝ち目なんてない。
「よし、手始めにこの能力持ちの女を殺してやろう!ww」
と、男が言い出した。そこでショコラとカカオ、ビターは顔色を変えた。
「やめなさい!私の妹に手を出したら許さないわよ!」
「次女大切!復讐決定!」
「僕達の大事な妹…アメールに手を出すな!」
3人が怒った。あまり見ない3人に驚いて我に返る。私は静かに能力を発動させた。
「「「!」」」
3人は勘づいたみたいだけど敵は気付いてない。そのまま私は間髪入れずに撃った。だけど躊躇いなんてものはなく、本当に気まぐれで17回。おかげで部屋は血塗れだ。そしてその男の仲間が私の方にナイフを向けた。けど、私に勝てるわけもない。私は8本のナイフを男たちに向ける。だけど…
「うぎゃあ!」
「わああっ!」
ショコラとカカオが直ぐに攻撃をして、私が殺らなくてもやってくれた。
「…ショコラ、ビター、カカオ…ありがとう。」
私は少し感動していた。正直、家族として迎え入れられてから愛されてると思えないから。こんなのが入ってきたって嬉しくないだろうから。だけどあれが本心なら…。
「私、アルカラム家に入れてよかったっ!!」
END