TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

孤独毒 第4話

「はあッ!!」

手からの眩い光。そして目の前に武器が浮く。もう慣れたこの光景。

「な、なんだ!このガキ!クソ!」

「しね。」

私はその武器をターゲットに向かって振り下ろした。心で思うだけで使える能力は便利以外の何物でもない。

「お疲れ様。よくやったわね、アメール。」

遠隔で見ていた姉のショコラがそう声をかけてくれる。

「アメールすごいにゃ!!」

「次女強力」

「すごいじゃないか。」

続けてガーナ、ビター、カカオの順番声を掛けられ、褒められ続けて頬を赤らめる。

「ありが、と」

まだまだぎこちないけれど慣れてきた。能力を使うのも慣れた。もう全てに慣れて、飽き飽きしていた。

「じゃあ、行ってくるわね。3時間程度で帰ってくるから。」

お母さんとお父さんの共同任務。その為私達5人は家に残ることになった。私達は最初こそ修行をしていたが、だんだん飽き始め1時間ほど経ったらみんな好きな事をし始めていた。私は眠くなって部屋へ行った。

「ん、ん”ぐぅ?!」

私は寝る時にアイマスクをする派で、寝ている時に突然気配を感じた。だけど声が出せない。アイマスクを能力で外して鏡を見ると、口元が抑えられている。それを能力をまたも使い、外した。縛られているのも外してリビングへ行くと、4人がいた。ビター縛られ、ガーナは泣き、それを庇うようにショコラとカカオが居た。

「俺達は透明化したって見えるから意味ないぞw」

と、敵は笑っている。私はバレてしまい、拘束された。能力を使うことすら忘れじっとしていると、ナイフを向けられた正直そこまで怖くないけど、死ぬのかなって思った。だってビターは動けないしガーナもショックで気絶してる。ショコラもカカオも相手側に囲まれているし、勝ち目なんてない。

「よし、手始めにこの能力持ちの女を殺してやろう!ww」

と、男が言い出した。そこでショコラとカカオ、ビターは顔色を変えた。

「やめなさい!私の妹に手を出したら許さないわよ!」

「次女大切!復讐決定!」

「僕達の大事な妹…アメールに手を出すな!」

3人が怒った。あまり見ない3人に驚いて我に返る。私は静かに能力を発動させた。

「「「!」」」

3人は勘づいたみたいだけど敵は気付いてない。そのまま私は間髪入れずに撃った。だけど躊躇いなんてものはなく、本当に気まぐれで17回。おかげで部屋は血塗れだ。そしてその男の仲間が私の方にナイフを向けた。けど、私に勝てるわけもない。私は8本のナイフを男たちに向ける。だけど…

「うぎゃあ!」

「わああっ!」

ショコラとカカオが直ぐに攻撃をして、私が殺らなくてもやってくれた。

「…ショコラ、ビター、カカオ…ありがとう。」

私は少し感動していた。正直、家族として迎え入れられてから愛されてると思えないから。こんなのが入ってきたって嬉しくないだろうから。だけどあれが本心なら…。

「私、アルカラム家に入れてよかったっ!!」


END

この作品はいかがでしたか?

7

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚