神戸)あ ー 、私が鳴瀬の事好きになったのは … 本当に気付いたらなんだけど 。
佐原)何その回答 。
神戸)ぃや 、とりま聞いて 。
佐原)はい 。
神戸)私と鳴瀬 、小学校から同じでさ 。親も仲良かったんだよね 。で 、小1の時からず ー っと遊んでて 。でも偶に揶揄われたりさ 、男子ってそういうものじゃん 。
宇佐美)そだね 。
神戸)んで 、小2くらいまではやめてよ ー 位だったんだけど 、小3からは うざ 位には面倒だなって感じるようになって 。でも 、やっぱり一緒に居て楽しいから 、休み時間なんて毎日外出て遊んでたし 、帰りもどっちがランドセル持つかじゃんけんしてた 。あ 、あとグリコもよくしたな 。毎回私ばっかり置いてかれて 。
七海)その時は 、まだ好きじゃなかったの ?
神戸)その時は ー … 何の感情もなかった 。ほら 、よく好きの反対は嫌いだなんて言うけど 、私は無関心が正解だと思ってて 。正に自分がそうだったから 。で 、小4小5って普通に過ごして 。でも 、小6で鳴瀬が虐められた 。今回と同じ様な理由で 。
佐原)… そうだったんだ 、
神戸)ぅん 、でもその時の私は 、お母さんがよくしてくれてた手当てとか 、話を聞くくらいしか出来なかった 。まだ 、世の中を何も知らなかった 。それに比べて鳴瀬は大人だった 。物事を第三者視点で見てた感じ ? 凄く落ち着いてて 、冷静な判断が出来て … だから 、言われちゃったんだよね 。” うざいよ 、余計なお世話 。俺がいつ手当てしてって言った ? 1回も言ってないよね 。分かったら 、もう関わらないで 。” って 。
佐原)酷い 、みこだって …
神戸)うん 、でも 、鳴瀬の事を責める気にはなれなかった 。鳴瀬は自分よりもっと苦しくて 、今はただ余裕が無いだけなんだろうなって 。それに 、自分の力不足なんて毎日感じてたから 。毎日手当てしても 、その次の日には増えてる傷 。手当てして1日で傷が治るわけでも無いから … 本当に不甲斐なかった 。
宇佐美)… 誰も 、悪くないよ 。
神戸)… ぅん 、そうだね 。ありがとう 。で 、そこから話せなくなって 。向こうは時々私の事気にかけてくれてるなって感じる時はあった 。でも 、関わらないでって言われちゃったし 、これが私達の正解なんだろうなって思って 、小学校を卒業した 。
七海)… 辛い 、
神戸)ごめんね 、こんな重い話 … で 、中学校に入学して 、私は受験したから鳴瀬とは別々の学校になって 。で 、そこで気付いたら思ってたの 。休み時間 、遊びに行きたいけど遊びに行く相手居ないな 。帰り道 、重いリュックを持ち合う相手が居ないな 。グリコする相手が 、もう居ないんだな って 。もう 、ずっと鳴瀬の事考えてて 。そこで 、ああ 、私鳴瀬の事好きなんだなって自覚した 。
佐原)遅すぎるのよ 。本当に 。
神戸)悪かったね … で 、中学校3年間はあんまりいい思い出は無かった 。鳴瀬が居なくてつまんな ー い 位 。で 、高校入ったら鳴瀬の名前が名簿に載ってて 。そこでめっちゃ嬉しかった記憶ある 。でも 、そのタイミングでお母さんがバタって倒れてそのまま死んじゃって 。そこからは死に物狂いでバイト探して 、部活も … 今は生徒会の活動も両立して 。正直何回も死にたいって思ったけど … 怖くて死ねなかった 。まあ 、今は死ななくて良かったって思ってるよ 。
宇佐美)みこみこが生きてくれてて私も嬉しいよぉ …
神戸)何泣きかけてんの w で 、今年鳴瀬とクラス同じになって 、最初絶対嫌われてるじゃんって思ったけど 、そんな事無くて 。
七海)何でそんな事無いって分かったの ?
神戸)あ ー … 花火大会に行った時があって 。私 、その日に死のうと思ってたの 。本気で 。覚悟も決まってたし 。
佐原)… っ え 、ちょっと待って 、
神戸)うん 。待つ 。
佐原)花火大会って … 今年のだよね 、
神戸)うん 。そうだよ ?
佐原)そうだよじゃなくて っ !!
神戸)!
佐原)… ごめん 、気付けなくて 。
神戸)良いの良いの 、心読める人間なんて居ないんだから 。それに 、今生きてるし 。
宇佐美)… もしかして 、飲み物買いに行ってくれた時 ?
神戸)そう 、私あの時皆に何飲みたいか聞かなかったでしょ 。それで 、川で死のうと思ってたの 。でも 、
七海)鳴瀬さんが止めてくれたんだ 。
神戸)ぅん 、お恥ずかしながらね 。
宇佐美)… そういえばあの時 、鳴瀬超焦ってた 。” 神戸 、俺達の飲みたい物聞いてかなかったのに何で “ って 、” そういう所抜ける様な奴じゃ無い “ って 。私達の話も聞かずに走ってっちゃったんだよ 。
神戸)!
佐原)あ 、確かに 。” もういい 、俺が探してくる “ って言ってさ 、お父さんかよ 〜 なんて笑ってたけど … そうだったんだ 。
七海)鳴瀬さんは 、やっぱり聡いね 。
宇佐美)さとい ?? 里芋の略し ??
神戸)違うわ 。
七海)ん ー … 勘が鋭いって言うのかな 、それか 、みこの事よく見てるか 。
佐原)七海ちゃんも聡いな 。
七海)ありがとう … 少しでも進展して欲しくて 。
神戸)え ?
佐原)まあまあ 、分からなくて良い 。
神戸)そう … で 、その後全力で私の事止めてくれて 。それなのに 、鳴瀬に当たっちゃったの 。でも 、ごめんねって言われて 。
宇佐美)優し … そりゃ惚れるわ …
神戸)小6の時の事も謝ってくれて 。もう全然気にしてなかったのに … 前みたいに話せれば 、私はそれで良かった 。なのに 、全部謝ってくれて 。勝手に家庭事情聞いた事も 、ミサンガもう1本差し入れしたことも 。面白いよね 。
七海)良い人だね 。
神戸)本当だよね 。まあ 、秘密事は多く感じるけど 。この前もはぐらかされた 。
佐原)あはは っ w どんまい 〃 w
神戸)でも 、私の為に必死になってくれて 、守ろうとしてくれてるって凄く伝わってきて 。気付いた時にはもう全部好きになってた 。
宇佐美)うわ … 恋バナ良い … 糖分すぎ …
七海)ね 。最高 。
佐原)…… ねぇ 、今3時 。
神戸)え …… おやすみ 。
宇佐美)うん …… お疲れ 。おやすみ 。
七海)これは笑えないね 。おやすみ 。
佐原)そうね … 男子陣 、ごめん 。おやすみ 。
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