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12 - sm×nk いつもより多く、いつもより甘く。

♥

455

2025年02月18日

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sm×nk いつもより多く、いつもより甘く。



・学パロ

・付き合ってません!

・地雷は自衛!






🐼視点





今年もまたこの日がやってきた。


毎年この日は幼馴染のアイツにお菓子を一つ作っている。


ただ、今年は1個多く作った。


ソイツに内緒で。



🙂

「おはよ」


🐼

「おはよー今年は何個だった?」



こいつが俺の幼馴染。


顔面が良くて、しかもなんか雰囲気だけ落ち着いてるから超モテる。


彼はおそらく下駄箱に詰め込まれていたであろう多くのチョコやらなんやらのお菓子をこんもりと抱えて登場した。



🙂

「現時点で12個。過去最高。」



🐼

「お~」


🙂

「で、また今年もこん中からお前のを探せって言うんだろ?」


🐼

「さすが、よくわかってんね。」



そう、俺がコイツに毎年1個あげているお菓子というのは、このちょっとした遊びのため。


毎年俺を除いて最低5個の本命はもらうような彼が幼馴染のお菓子を見破れるか、という遊びだ。



🙂

「おい、絶対これだろww」



🐼

「うわ~あてられたわ~ww」



🙂

「なめてんのか?来年はもっと難しくていいぞ。」



🐼

「www」



こんなことを言っているがあてられるのは当然だ。


今年はわかりやすく仕掛けておいたんだから。


俺にしかわからないようなスマイルの好みをラッピングにこれでもかってくらい詰め込んだんだから。



しかもコイツは来年もこの制度が続くと思っているようだが、俺は今年でやめようと思っている。







なぜなら今日俺は、コイツに渡す ’’本命’’ のお菓子も用意しているから。






🙂視点



結果としては今年の記録は17個


我ながらここまで愛されているのが誇らしい。


無料でチョコレートなどのお菓子をたくさんもらえるとか普通にお得すぎる。




おれは毎年この日が楽しみで仕方ないのだ。


自分で言っといてなんだが無料のチョコレートとか別にどうでもいい。


好きな人からゲームの一環かもしれないが毎年確実にお菓子をもらえるからだ。



ただ、今年は随分と簡単だった。


しかも中身はキットを使えば簡単に作れるようなチョコマフィン。


なかむにしては珍しい。


あいつはこういう変なところに力を入れたがるから。



それでもめちゃくちゃにおいしかったし、めちゃくちゃにうれしかった。


俺が時間をかけて頑張って作ったものよりもはるかにおいしく感じた。



そう、俺は今年、彼に想いを伝えようと決意した。


だから頑張って彼に向けてちょっとシャレたチョコレートを作った。



自分から『来年』という言葉を発したが来年もこのようなお菓子をもらう気は全くない。


フラれるなら来年は無しでいい。


ただ、


できることなら、


来年は本命のお菓子を受け取りたい。



そんな叶うはずもない希望を胸に、いつも一緒に帰る時の待ち合わせ場所にしている水道の前に向かった。







🐼視点



🐼

「おいスマイル、遅いぞ!」



🙂

「すまんな」



🐼

「待ちくたびれた、早く帰ろ?」



いつ本命を渡そうか、と一日中悶々と考えていたが、結果的にいつもコンビニで買った物を飲みながら雑談する駅前の公園で渡すのが丸いだろう、と考えがまとまった。


適当に話しながらコンビニに入ってスマイルはコーヒー俺はココアという、いつもと何ひとつ変わりのない選択をして公園へ向かう。



いつ話し出したらいいのだろう。


自分が落ち着きがないせいか、スマイルにも落ち着きがないように見えてしまう。


しばらく沈黙が続き、そろそろ話しだそうと声を振り絞った。



🐼、🙂

「「あのさ、」」



🐼

「えっ…」



同時に話し始めたのも驚きなのだがそれ以上に驚きなことが起きている。




同時にかばんから同じくらいの小包を出す、という見事なシンクロ。





🙂

「は…?」




彼は全く状況が呑み込めておらず口を開閉しているだけだったので、とりあえずまだ冷静であろう自分から話し始めることにした。


🐼

「あの…これ。朝に渡した奴は毎年恒例の友達としてのやつで、こっちは、その…」



あぁ。


自分はなんて情けないんだ。


ここまで来て恥ずかしくなって言葉が詰まってしまった。


一度つっかえてしまった以上何も言い出せなくて気まずい沈黙が続く。


冷たい空気が風に乗って俺の頬を撫でる。


嘲笑っているような、慰めているようなそんな感じで。





🙂

「これ…本命だから…。」






おれが詩的なことを考えていると、驚くほどに小さな声でスマイルがそういった。


同時にスマイルは小包を差しだす。





🐼

「え…?」




理解が追い付かない。



本命?


何を言っているんだコイツは。




俺の願望が強すぎて幻聴が…みたいな話???



どゆこと?




🙂

「だから、あの、もしよければ、付き合っ…て…。」




途切れ途切れだが今度はちゃんと聞き取れた。




ゆっくり、時間をかけてスマイルの言葉を反芻する。





どんどん頬が紅潮していくのが自分でもわかる。


やがて全身が焼けるように熱くなって、


耐えきれなくなって抱きついた。




🐼

「おれも、これ、本命だから。よろしく…。」





🙂

「ん…///」




ずっと一緒にいたのに、初対面みたいにドキドキして、変な感覚。




ゆっくり離れて、




まだ慣れないながらにその場でキスを交わした。




多分、スマイルの小包の中身より、俺のお菓子よりも、ずっとずっと甘いキス。

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