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ーエルフ視点ー
「か,神々の加護…?」
何だよそれ。何も知らんが神に愛されている存在って事なのか?こいつが?
「有り得ない…と思ってる顔だな。無理も無い。こんな人間に神々の器は入り切らんからな。」
「だが勘違いするな。ぽれは紛れもないぜんこぱすだよぉ?」
口調が言ったりきたりしていて,此奴が何者なのか問いたくなる。でも此奴はぜんこぱす本人なのだ。水色の大きくモコモコなポンチョや,翡翠色の瞳がぜんこぱす本人だと教える様に神々しく輝いていた。
「珍獣,だと思ってるだろう?」
嗚呼。当たり前だろ,その大きなクマ耳と丸っこい尻尾が何よりの証拠だろう。子供みたいな身長の少年に見下されていると言う不快感を覚えながら私は応えた。
「ぽれの種族は____。」
その所で私の意識は途絶えた。体力の限界だ。貫通させられた傷口が焼けるように熱いのにそれ以外はまるで氷の様に冷たい。
嗚呼,死ぬんだ。
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ーぜんこぱす視点ー
「……死んだか。」
生徒手帳を取り出し,死闘を終了する。せめてもの救いとして,エルフを抱いて空間を出た。死体は匿名で病院に送ったし大丈夫だろう。あちらで罪を償ってくれるといいさ。
ぁ”ッぐぁッッ”“_。
ぽれの頭に突然割れるような痛みと血液が走る。それ程に命とは尊い物で,復活など有り得ないものなのだ。その代償として。当然の報いだ。
【神々の加護】
あらゆる神々の加護を授かる事が出来る。最低神ならいざ知らず最高神のレベルになると代償を払い使用しなければ行けない。
寮に……帰らないと。
ぽれは骨折した足を引きずり,血まみれの頭を抑え家…寮へと帰って行った。
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ぽれがガチャリとドアを開けた音を聞くと,ドタバタと足音が聞こえる。
「ぜんさんおかえり!!」
成程。ラテさんだったか,と考察をしているとラテさんの表情が歪んでいる事にハッと気が付く。
「ぜんさん!!?その足と頭ッ”_?」
遅れてウパレイが来た。皆が口を揃えぽれを心配しているようだった。
…こんなにも愛してくれる仲間が居るなんてぽれは幸せ者だなぁ。
レイマリさんは困惑を隠せない顔をしていた。
でもそれを気にさせないように頭痛がぽれに押し寄せる。ぽれはラテさんの尻尾に身を委ね意識を暗転させた。
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短いですが終わりです!!!!
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