創作詰め

カチカチ…

『___最近話題の！美容グッズ★

薔薇の香りが心地よく…』

カチ…

『へえ…これが話題の美容系グッズか

可愛いし…まともに流行りに乗れてないし…買ってみるか』

とあるサイトから、美容グッズの話題を聞きつけた

なぜどこにでもありそうな美容用品が話題になっているのだろうと疑問に思い、サイトを開いてみた

納得した

これ、すごくケースが可愛いわけだ

私もこのケースにひかれたとゆうわけよ

『うげ…売り切れてる』

流行りでお馴染み完売

話題ものとなると、一気に争いが始まる

となると次漁るべき場所は…

フリマアプリか

普段あんまりみないし買おうと思わないが、

今回は少し特別なんだ、なんせ話題ものに興味を持ったのは久しぶりだったからね

『おっ、でてきたでてきた

うっっわ…高』

いわゆる転売

おそらくこの世で許されていない売買方ランキング堂々の一位だと思う

『もう少し探そ』

そう独り言を呟き、いろんな方法で検索してはスクロールを繰り返す

しかしどんだけスクロールしても、転売品しかでてこない

バカみてえに人気だ、前は完売してても安値なものは一つぐらいあったんだけどなぁ…

まるで未だ人気が収まることがないあのボンボンがつくお菓子 状態だ

もう半分諦め状態だった時、とあるサイトでやっと安値で売られているものを見つけた

思わずガッツポーズをする

少しおかしなサイトで昔から避けられていたのだが…今回ばかりはお世話になることにしよう

すぐさま出品主にコメントをする

[こちらの美容用品、購入してもよいでしょうか？値下げは要望しません]

カチ…

『よーし、やっとだ…返信来るまで待k

ピロン！

すぐ通知がなった、5秒も経ってない

話の早い出品者だな、そう思いつつ再びフリマアプリを開く

[6月＊<:(＊4°7日にお届けいたします]

その文だけきていた

今日は6月5日だ、ずいぶん早いな

なんて心の片隅で思いつつも、出品者に返信してスマホを閉じた

次の日のこと

『ラッアメン♪ラーメン♪

カーップラメンはらくちんね♪♪』

その日の夜、私はウキウキでカップラーメンを食べる準備をしていた

そう、今日はあの美容グッズが届く日なのだ

まだ変えていない人もいるみたいで、謎の優越感に浸っているのだ

しかし少し不思議に思ってもいた、もう9時なのに、なかなか配達がこないのだ

もしかして明日の朝だったりするのかな？なんて考えつつ、完成したらラーメンを口に運ぶ

その瞬間

ピーンポーン____

家のチャイムが鳴る

タイミングとゆうものがあるだろう、楽しみにしてたとはいえそう思いつつ応答する

玄関口をあけると、一つの箱が置かれていた

もう配達主は帰ったのか？置き配にしてくれと言ったか？

少し不思議に思いながらも箱を持ち上げリビングへと運ぶ

『もう開けちゃおうかなぁ…いや、食べ終わってからにするか？？

うーんでもでも…よし、もう開けちゃお』

変にしぶっていても仕方ないと感じ、カッターでダンボールをあけた

…え？

中身が入っていない

その瞬間耳が砕け散るかと思うほどの爆発音が響いた

大きな光を箱から突き出している

うっすら見える姿は…まるで悪魔のような影を写している

恐怖のあまり体制を崩した私はテーブルに置いていた鍵を掴み玄関口へと駆け出す

逃げることだけを考えた

振り返らなくても追いかけられていると伝わる威圧感に私の視界はぼやけ始めた

震える手で鍵穴に掴んだ鍵をつっこむ

恐怖と焦りで感情がごちゃごちゃになってしまっているせいで手が言うことを聞かない

発狂寸前で鍵が空きドアノブをつかむ

今すぐたすけをよばなきゃ

あたまがもえるようないたみにおそわれた

理解した、しぬって

視界が黒一色で染まったとき、これ以上ない絶望と悲しみを覚えた

目が覚めると、白い天井が目に入った

そうか、生きたんだ、ここは病院なんだ

まだ意識が朦朧としている、頭が痛い

包帯が至る所に巻かれており、となりには点滴が置かれていた

『あっ！！起きたの！？』

会社の同僚の声が聞こえた

ひどく安心して、涙がこぼれる

『大丈夫…？てかあなたが買った商品やばくない…？6月66日なんて存在しないから…！』

6月66日？そんな日付存在しないのはわたしもわかる

同僚がもっていたスマホを除くと、出品者と私がした会話が写っていた

[6月66日にお届けいたします]

ほんとにそう書いてある

あのときの私の目では、どうみても6月6日に届けると書いていたはずなんだけどな…

『ほんとにまずい状況だったんだよ、一週間も目を開けない状態だったんだから…』

納得すべきなのかもしれない、あの時走った痛みは、もはやしんでいてもおかしくはないほどのものだった

すべての感情が込み上げて、私の喉からはこんな言葉が出た

『あくまだ、あくまがいた

私はあくまにめをつけられたんだ』

その後、病院から飛び降り事件が起きたのは、また別の話になるだろう

怪しいサイトで取引なんか…

するもん じゃないな