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──────いえもん視点──────

「は…ぇ…?」


ラテさんががたんっと音をたてて椅子から思いっきり立ち上がる。その拍子に椅子が倒れたが、そんなことを気にしている余裕はなさそうだった。

ラテさんの表情は力が抜け落ちたかのように、口がぽかんと空いてる、ただ、それだけだった。

しかし、刹那の瞬間、ラテさんはめめさんの正面にいた。それを認識した瞬間、若干焦げ臭い匂いが辺りにみちる。ラテさんのスピードについていけなかった火の粉が舞い、ラテさんの来た道を示した。


「ウパは…!!ウパパロンは生き返るんだよねッ!?嘘じゃないよねッ!?嘘だったら燃やすぞッ…!!」


ラテさんは先程までのあっけらかんな表情はどこにもなく、期待と、真剣な眼差しを含んでいた。めめさんはその瞳に答えるかのように、期待と喜びを混ぜた笑みで返す。


「嘘ではありません。」


歯切れの悪い反応に先程まで無言だった茶子さんが椅子から思いっきり立ち上がり、ダンッと両手でテーブルを叩く。


「どういうことか説明してください!わたすたちの心を弄んでる時間はありません!」


茶子さんの必死さに心を打たれたのか、それとも、元々その予定だったのか。兎にも角にもめめさんは真剣な眼差しで話し始める。


「…ガンマスより先に合流したメンバーなら知っているはずです。」


なぜ私だけ呼び捨て!?というツッコミを予想したが、誰もしなかった。そんな状況ではなかったからだ。

めめさんはローブについている心臓部近くにある魂型のブローチに手を当てる。そうして、何かを引き抜く動作をした後、それを握りつぶし、手を広げる、そうすると青白い光を中心とした暗い光を放つランタンが現れる。その神秘的な光は、思わず俺たちの目のみならず、心までも引き込もうとしているように見えた。


「これは『魂のランタン』。本来は、死んだものの魂を吸い取り、貯蓄します。その魂を扱うことによって、様々なことが出来ます。…例えば、魂の持ち主の能力を他の人に付与したりできる。とかですかね?」


めめさんはそういいながら、そのランタンに手をかざす。そうすると、少し、紫掛かった魂がめめさんの手のひらの上に乗る。


「この魂。実は1000年前の人の魂です。能力は雷鳴を起こす能力。また、性別は…などの情報を知ることもできます。また、一時的であれば、代償もなしに復活させられます。…眷属のような形で。」


めめさんは目を瞑る。そうすると、その魂がめめさんと共鳴するかのように青白く光だし、一瞬、強い光を全体に放つ。反射的に目を瞑る。だんだんと目をひらけば、そこには黄色の光を帯び、白色のグラデーションを描く髪色。兵士のような帽子をかぶり、片手には長く、鋭い槍を持っている。身長はやや高めで、つり目だった。漆黒の角を左にのみ持ち、それ以外は人間とほぼ変わらない容姿だった。


「…こんな感じで呼び出すこともできます。しかし、それは一切喋らないですし、私の命令しか聞きません。」


めめさんはそのものに魂のランタンを向けると、そのものは逆再生するかのように魂に戻り魂のランタンへと収納される。


「…こんな感じに生き返らせることもできます。もちろん、他の人の魂などを生贄にすれば、完全に復活させることもできます。」

「じゃ、じゃあウパも…!!」


ラテさんの瞳が確信と希望に満ち、キラキラと輝く。確かに、代償は必要であれど、生き返らせることが出来る、それは確かな安心と安堵を引き起こした。


「1万。」

「…え?」


全員でお祭り騒ぎのように喜んでいると、めめさんが突然意味深なワードを言う。俺たちはぎこちなく、めめさんの方に振り向く。


「…?どういうことですか?」

「1万。生きたものの魂が必要な個数。」

「…はぁ?」


めめさんのそんな言葉に思わずぜんさんの心の言葉がそのまま口走ってしまう。慌てて失言だと気づいたようで、口を両手で抑える。だが、めめさんは気にしている様子はない。


「当たり前じゃないですか?死んだ人が簡単に生き返らせることが出来るならこの世界生者だらけになっちゃいますよ?」


…言われてみれば当たり前の話で、死神の気分ひとつで簡単に生き返らせることができるならば生者だらけになるだろう。そうならなくても、死神を崇拝するもの、無差別に狩ろうとするものも現れるだろう。何故ならば、『生き返らせることが出来る』。そんな種族は死神しかいないのだから。そんなもの、誰で誰でも欲しがるし、加護をもらいたがるに決まっている。死人の代わりはいないのだから。


「『代償』。ウパさんは魂の価値が高いんです。強く、清く、正しくあり続けたあの人は。どんなに人を殺そうと、穢れようと、あの人の価値が落ちることはありませんよ。」


めめさんは俺達を追い詰めるかのように皮肉ったような笑みを浮かべる。しかし、それはどうしようもならない事実であり、曲げることが出来ないのだ。

俺達は、後、何回気分の上げ下げを繰り返さないといけないのだろうか?また、絶望の底へと突き落とされたのだった。


















ここで切ります!次回は…メテヲさんとかヒナさんの情報をまとめたいですねー。ちゃんと説明できていないですし、もうちょっと噛み砕きたい感もありますし。なんか、本当にこれって終わるのかな?って思い始めてます。終わるんですかね…?不安になってきた。もしかしたら200話目くらいまで行ったりしてwさすがにないと思います。はい。

てことで!次回は資料まとめにします!質問や疑問があればコメントください!明日はコメ返コーナーも作りたいな〜って思ってます!なかったら諦めます!

それでは!おつはる〜!!

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