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「翔陽きょうも可愛いね♡二度と離さないからね」
夜、バーベキューをみんなでしていた。俺は人の空気にちょっと疲れて木の幹に座って休憩していた。
風が気持ちいなと呑気なことを考えている時はまだ気づかなかった。後ろから一歩ずつ近づいてくる正体に。
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「…クロ、稲荷崎の10番注意して。翔陽に何かする気だよ。」
「ンー、最近翔陽の周りに変なハエが飛んでて困っちゃうねホント。一体どこで拾ってきたんだか…」
「稲荷崎は全員注意して見といた方がいい。もし俺の翔陽に傷つけたら許さない」
「それは同じ。みーんな狙ってるからネ」
猫のような目で見ている先には一匹のキツネがいた。いや群れているキツネのうちの一匹と言った方がいいだろうか。
チベットスナギツネの毛並みに目。その目は確実に何かを狙っている捕食者だった。
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「おい、」
「っ!って影山?それに田中先輩も…?」
「よっ日向!今、烏野のみんなで野菜焼いてたんだよ、よかったら日向も一緒にって!」
すると横から黒い影が現れた。
「翔陽!行くよ。向こうでみんなが待ってるんだから」
「あっ!ちょッ、だれッ?まっ離して!」
その人は俺の前世で見たことのある人角名倫太郎さんだった。
「ねぇ翔陽、なんで俺の許可なく他の男と話してんの?俺のこと好きって言ってくれたじゃん。
俺との約束破るなんてひどいよ。翔陽はなんも気づいてないんだね。」
「いやっ、ちょッ、いいッかげんに!はなして!!」
「翔陽は俺のだから離すなんてできないよ。それに侑も治もみんな翔のこと待ってるんだよ?
翔陽は俺のこと裏切らないよね、一生俺のモノでいてくれるよね?」
「ちょ、知りません!離して!!!」
どういうこと、なんで覚えてるの、さいあく、
あつむとおさむってあの人たちもおぼえてるってこと?
たすけて、やめて、なぐらないで、なんでなんでなんでなんで、
「はいストップ〜。翔陽、だいじょうぶだよ。安心しな」
後ろから知っている声が二人分聞こえた。
「しょうよう、」
「っ!!!!」
見慣れた姿の二人にすぐ駆け寄った。けんまがうでをひろげて、だきしめてくれた。あったかい。
あぁ、あったかいな。
けんまのしんぞう、ちゃんとうごいてる。
くろおさんがうしろではなしてるけどよくきこえない。
おれはけんまにだきしめられながらいつのまにかねむっていた。
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「チョット、〝うちの″翔陽に何してくれてんの?」
「は?俺は翔陽に虫がまとわりついてたから守ってあげようと思ってただけなんだけど」
「たしか稲荷崎のスナ?だったっけ、俺らの翔陽に手出さないでよ。怯えまくってんじゃん」
「チッ、俺は翔陽のためならなんでもする。今日は諦めるけど…明日はどうだろね?」
「俺の翔陽に変なこと教えないでよね。じゃ、また」
そう吐き捨てて、影へと消えていった。
「ハァ〜。ホントに危なかった…」
「これからは翔陽と誰かと行動しないと。明日は俺が翔陽を守る」
「俺も、あいつらには目付けとく。」
お久しぶりです。
別のジャンルにハマってて、なかなか書けずにすみませんでした。
これからも期間は開くと思いますが投稿されたらラッキーぐらいに思っていただけると幸いです。
コメント
1件

お久しぶりです!!書いてくださり嬉しいです🥹投稿されたらラッキーくらいに思ってますね!