朝日が昇ると共に目が覚めた。
「ん…」
まだ闇の溶けきれていない空を眺めながら起き上がる。
「あ、起きた…?今日はやけに早いね。」
背後から声が掛けられた。
「ミティア…うん、何となく目が覚めちゃった。 それより…ミティアはいつもこの時間に起きてるの?」
「うん、準備に早めに取り掛かりたくて。」
「そっか、さすがミティアだね。」
「え…そうかな、ありがとう。」
ミティアは同い年とは思えない程にしっかりしていて尊敬する。
荷物をまとめている内に空から闇は溶け切り、透き通るような青が広がっていた。
「リーシャ、そろそろ出発しようか」
「…そうだね」
2人の少女は廃墟となった家を出て人のいない街を歩く。
今日もまた始まるのだ、苦しくて寂しい2人だけの旅が。
それだけしかできないから。
コメント
2件
存在忘れてた、続き思いつかね
誰が読まなくとも完結させるらしいです。自己満なので!!!