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※ドラミツ,タバコネタ,blチュウイ,ドウセイ,オトナ,ハゲシクナイヨ,ハピエン



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俺は昔から煙草の匂いが好きじゃなかった。

臭いし、自分の体に害が出るし、周りに迷惑かけてばっかだし、


だからこそ、嫌だった。


ドラケンが煙草を吸ってるのは


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「三ツ谷さーん!こっちお願いしまーす!」


「今手ェ離せねぇからちょっと待ってな」


服だらけの場所__。それは俺にとって人生で1番最高な職場だ。昔から得意だった裁縫を活かして俺はデザイナーになった。

そして、デザイナーになったと同時に恋人と同棲することになった。恋人とは中学時代から付き合ってたから考えることも一緒だったみたいで、同じタイミングで同棲の話を持ち出した。

アイツと同棲して約2年…、俺達は喧嘩することもなく順風満帆に暮らしている。

でも、そんな幸せな暮らしをしている俺は、1つだけ悩みがあった。


それは…____


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ガチャ


「ただいまー…」


「おう、おかえり」


リビングのドアを開けるとソファに座ってテレビを見ていたドラケンがこっちに振り返って笑いかけてくれた。


「悪ぃな、遅くなって。冷蔵庫にあった飯は食った?」


「おう、美味かったわ。ありがとな」


今朝起きたらもうドラケンは経営しているバイク屋に行ってたみたいだったから、夕食は俺が仕事に行く前に夕食を作り置きしておいた。ちなみに料理も好きだから作り置きすることは苦ではなかった。


「なぁなぁ、さっきテレビでやってたんだけどよ、三ツ谷ってパリコレの服とか作んねーの?」


キッチンに行って冷蔵庫からビールを取り出しながらドラケンは俺に聞いた。


「いつか…な。俺はまだまだだからなぁ〜…」


手を洗いながら俺はそう言った。でも正直パリコレの服はすげー作りてぇ…。それは俺の夢なのかもしれない。


「まぁでもひとまず…、お疲れ様。」


手洗いうがいを終わらせてリビングに戻った俺にドラケンは持ってたビールを渡してくれた。


「ん、サンキュ」


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帰宅して数時間後…___。俺は酒を飲みながら次に作る服のアイデアを考えていた。酒は割と強い方だから、酔うことなくアイデアを思いついては書いて、思いついては書いての繰り返しだった。だいたいそういう時、ドラケンは邪魔しないでくれる(すげー酔ってる時は別だけれども)。邪魔しないでくれるのはありがたいんだけど、邪魔しない代わりにあいつはベランダで煙草を吸う

煙草を吸ってる時のドラケンは、俺の視線に気づくことなく煙草を吸うことに集中する。それは、どこか儚げで、まっすぐ射るような目で空を見つめて黄昏れる。それがかっこよかったりする。

でも、俺は思うんだ。多くの人が煙草を吸う理由はストレス発散らしい。多分ドラケンもその理由だろう。でもそのストレスはどこから来るんだ?好きな仕事をしてストレスなんて溜まるのか?


違う。絶対に違うんだ。


原因はなのかもしれない。もし仮にストレスの原因が俺じゃなかったら、ストレス発散法は煙草を吸うんじゃなくて、俺に癒しを求めてくるはずなんだ。付き合いたてのときドラケンは俺にそうしてくれた。

でも今回はしない。だから原因は確実に俺なんだと思う。

考えたくはない。でもそう思うんだ。「そろそろ倦怠期なのか」とか、「別れたいのかな」とか、「俺のこと嫌いになったのかな」とか、考えたくないのに、いちいちそういうことばっかり頭によぎってアイデアが思い浮かばなくなってきた。

このことは今日で5回目だ。5回も同じことを考えている。だから今日は思い切ってドラケンに煙草をやめて欲しいと言うついでにちゃっかり原因も聞こうと思う。


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「…なぁドラケン。」


俺はドラケンに自然に聞いた。目を合わせると多分俺は日和るからさりげなく聞くフリをした。


「あン?」


煙草を口元から離してドラケンはこっちを見た。

よし…、言おう…。


「…知ってるか?」


「何を…?」


煙草1本吸うだけで寿命が5分縮むんだってよ。


「…!」


「ドラケンっていつも俺が家で仕事する時だけ煙草吸うだろ?」


「まぁ…つまり何が言いたいかっていうと…、」


「俺が家で仕事する度に俺とドラケンは5分ずつ一緒にいる時間がどんどん減っていくんだ。」


「…!」


「だからあんま煙草を吸うのはやめてほしいっつーか…、」


喋れてたはずなのに、原因が俺かもしれないと思うとだんだん泣いてきそうになって口が震えて喋れなくなってくる。


「でも煙草吸う原因はストレス発散っていうらしーし…っ、」


「そのストレスが俺から来てんだったら…っ、言ってもらいたいし…、」


「俺っ…、直すからs__」


俺の言葉を遮ってドラケンは俺を抱きしめた。


「悪ぃ…泣かせるつもりじゃなかった。」


泣かせるつもりってことは今俺の目には涙が浮かんでいたのだろう。鏡がないから泣いてるのか自分では分からなかった。


「確かに、三ツ谷の仕事の邪魔をしないように始めた煙草だったけど…だんだん自分でもやめられなくなったんだ。」


「…でも三ツ谷が嫌だって気づかなかった。悪い…。」


ドラケンは俺を離して目を見て話した。


「…あと、そのストレスの原因なんだけど…、」


「…!」


「まぁ確かに原因は三ツ谷だな…。」


え、マジかよ…。俺…のせいなのかよ…。

でも俺…ドラケンにストレス溜めさせるようなことしたっけ…?


「でも三ツ谷は悪くねぇんだ。悪いのは俺だ。」


「…?どういうことだ…?」


正直ドラケンの言ってることが分からない。俺が原因なのに俺が悪くないってどういうことなんだ…?


「…もらった時からちゃんと渡せば良かったのに、俺がなかなか渡せずに半年も経っちまった。」


「…?」


さっきから言ってることが分からなくてずっと首を傾げてる俺をドラケンは笑って引き出しから小さな箱を取り出した。

そして俺の前に跪いた。


「…?何してんだy__」


…三ツ谷。


ドラケンが笑ったのにつられて俺も笑いながら跪いたドラケンに「何してるのか」と聞いたら、ドラケンは、やけに真剣な顔をして俺の名前を呼んだ。


「…こんな煙草くせぇ格好して言うことじゃねぇけど…、」

ドラケンは引き出しから取り出した小さな箱を開けると俺の左手の薬指に指輪をはめた。


俺と結婚してくれませんか?


ドラケンの言葉に理解が追いつかなかった。人生で1番衝撃的な言葉だった。数秒思考が停止してやっとドラケンの言葉に理解することができた。


「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」


「声でけぇよw」


びっくりしすぎて大声を出してしまった。ドラケンはそんな俺を愛しそうな目で微笑んでくれた。


「んで?どーするよ。返事は?」


…ドラケンはずるい。俺の返事は1つしかなくてあの言葉しか言わないのに。それを分かっててドラケンはニヤニヤしている。


「…これしかねぇよw」


やっぱりドラケンには敵わない。だからもう諦めて降参をした。


俺でよければお願いします。


滅多に言わないセリフだったから、恥ずかしくてなかなか言えないセリフだったが、ドラケンの目を見てきちんと言うことができた。

そんな俺をドラケンは優しく抱きしめた。


「ははっwそー言うと思ったわw」



_煙草は臭くて人にも自分にも害が出る。その偏見は今でも変わっていない。


だけど今だけは嫌いな煙草に

少し感謝している。__

この作品はいかがでしたか?

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コメント

18

ユーザー

今たまたま少し時間があって、そういえばドラみつ書くって言ってたな〜って思って見に来たー!! いや、もう最高すぎる✨最初は三ツ谷くんに彼女か…って思ったけどまさかのドラケンw(ドラみつ求めて見たのにねw)

ユーザー

うわっもう最高… ほんとにどらみつ好きなんよ…書いてくれてありがとう😭 どうでもいいけど私も煙草嫌い…やから吸ってる人の前通る時とか「うわっくさっ」って言いながら通ってる‪w‪w

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