この作品はいかがでしたか?
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母
「…絵里菜。来て」
絵里菜
「?はーい…」
________
母
「あのね…大事な話なの…」
絵里菜
「うん…」
父
「俺らは、離婚するんだ」
絵里菜
「…えっ?」
絵里菜
「嘘…だよね…?w」
絵里菜
「冗談はよしてよ…w」
母
「…嘘でも冗談でもないの」
父
「本当…なんだ…」
絵里菜
「…そうなの…?」
父・母
「…」
絵里菜
「…そっか」
母
「それで、本題よ」
絵里菜
「…?」
母
「絵里菜は」
母
「私か、父さんの」
母
「どっちについていくか…」
父
「それが、本題だ」
絵里菜
「…そんなの、選べないよ…」
絵里菜
「どっちも…大好きだし…」
絵里菜
「愛してるし…」
絵里菜
「選べないよ…(泣)」
母・父
「…」
母
「…そうよね」
母
「絵里菜は、私達のこと」
母
「大好きだったわね…」
父
「…そうだな」
父
「家を出るのは、明後日…」
父
「それまで…選んでくれ…」
母
「無理にとは言わないわ…」
母
「ゆっくり、悩んで」
絵里菜
「…うん」
________
絵里菜
「はぁ…」
離婚…するんだ…
…なんで…?
離婚なんか…しないでよ…
『どっちについていくか』
選べるわけ…ないじゃん…
…父さんは、薬部門の仕事…
母さんは、イラストレーター…
将来の夢的には…
母さんのほうがいい…けど
絵里菜
「…離婚なんて」
絵里菜
「しないでよ…」
…はぁ
でも、覚悟を決めなくちゃ…
________
絵里菜
「母さん、父さん。私、決めたよ」
父
「…そうか」
母
「悩んだでしょう…」
母
「ごめんね…」
絵里菜
「ううん…いいの…」
絵里菜
「母さんと、父さんが幸せなら…」
絵里菜
「私はいいの…w」
母・父
「…」
父
「それで…どっちに決めたんだ…?」
絵里菜
「…母さんの方」
父
「…そうか」
絵里菜
「母さんみたいになりたかった」
絵里菜
「だから、母さんの方についていく…」
父
「…俺は何も言わないよ」
絵里菜
「でも」
母
「…」
絵里菜
「電話は、繋げといて」
父
「ぇ…?」
絵里菜
「…やっぱりね、選べなかった」
絵里菜
「だから、どんなときでも」
絵里菜
「父さんと、話せるようにしたいの」
絵里菜
「だから」
絵里菜
「メールとか、電話は」
絵里菜
「私だけでもいいから」
絵里菜
「繋げといて」
父
「…わかった。そうするよ…」
母
「…本当に、いいの…?」
絵里菜
「うん…別れるのは寂しいけど…」
絵里菜
「しょうがない…」
絵里菜
「だって…二人が決めたんでしょ…?」
絵里菜
「私がつべこべ言う必要はない…」
絵里菜
「だって、世界一大好きだから…w」
母・父
「ッ〜!」
母
「ごめんね…ごめんね…」
父
「あぁ…お前にこんな思いをさせて…」
絵里菜
「いいの…w」
絵里菜
「ほら、一緒が最後の夕食」
絵里菜
「食べよ?」
父
「…そうだな」
母
「そうね…」
そして、次の日…
________
父
「じゃあ、ばいばい」
母
「…」
絵里菜
「電話でいっぱい喋ろうね」
父
「あぁ…(泣)」
母
「…さよなら」
父
「…さようなら」
絵里菜
「…うぅっ…(泣)」
絵里菜
「ヒッグ…うぅ…(泣)」
母
「…絵里菜」
絵里菜
「ズビッ…」
絵里菜
「大丈夫…家に戻ろっか…」
母
「…そうね」
コメント
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涙腺崩壊中