注意
この物語はフィクションです
実在する団体、及び人物には一切関係ありません
〚第一話〛
【遥 視点】
「「「いらっしゃい!!!」」」
仕事に疲れ、癒やしを求めて適当な店に入る
入った途端、明るく元気な声が何重にも重なって自分を迎える。
「ご指名、どうなさりますか〜?」
と、受付らしき男が声をかけてくる。
初めてだし、聞かれてもわかんないなぁ…
私は少し困った顔をしてしまってたのだろう。
茶髪で眼鏡をかけた男性がこちらに向かってくる
「セピア、お客様がお困りですよ」
「すいません、アンバーさん」
「申し訳ありません、お客様。」
「お客様は当店に来たこととかは…?」
『ありませんね。』
「そんなことも確認せずに…」
「申し訳ありません…」
『いえ…』
『確か…指名を聞いてましたよね。』
指名するなら…対応してくれたこの人にしようかしら…
『なら私は貴方がいいです。』
「!」
「わかりました。」
こくり、と頷く彼。
「ではこちらへどうぞ」
手を差し伸べ、席へ案内する彼。
かっこいいな、なんて思ったり。
「何か飲みますか?」
『貴方のおすすめをお願い。』
「わかりました。」
『貴方の名前を聞いてないのですが〜…』
「ああ、まだ名乗ってませんよね。」
「私は*アンバー*、といいます。」
「貴女は?」
『遥…です』
「よろしくお願いしますね、遥さん。」
そう言ってにこり、と微笑むアンバー。
かっこよくてかわいらしい。
彼と話すと時間もあっと言う間に過ぎ、仕事の疲れも癒やされていった。
ああ、幸せ。
だけど幸せな時間は速く過ぎるもの。
「もう時間ですね。」
「今日はありがとうございました。」
『…えぇ』
「それでは、また。」
微笑みながら手を振る彼。
また来よう、と決めて店を出る。
冷えた風が頬を撫でる。
『寒っ…』
今日はもう、家に帰らないといけないのか。
彼とまた話せるようにしたい。
次、いつ行こうかしら。
ー彼女ももう、魔法にかかってしまったようですね。ー
ートリコの魔法にー
〘アンバー〙
店の人気ホスト。
常識人で紳士的なところが女性に人気。
顔立ちも整っている。
売り上げNo.1になることもしばしば。
微笑みをみた女性はイチコロ。
宵宮 遥
気まぐれで入った店の〘アンバー〙にトリコの魔法をかけられる
コメント
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手抜きでもこれは神だぁー