Nakamu視点
nk「ふぅ〜、」
息を吐けば、むわりと煙が出てくる。
今日は健康鯖の方々との飲み会。勿論のこと、俺らワイテルズも全員参加している。
nk(賑やかだなぁ。)
酒によって暴れ回っている人もいれば、しょうもない話で盛り上がっていたり、それとは対照的に真面目な話をしていたり、多種多様な姿が見られる。
そんな俺ことNakamuは、ベランダへ出て、一人で一服というわけだ。
しかも俺が喫煙者であることは、まだ誰も知らない。先輩も知らないし、親も兄弟も、メンバーでさえもだ。
そのいけないことをしている優越感や背徳感も相まって、煙草の味にコクが出る。
夜風に当たりながら夜景を見るのも悪くないな。
ガララララ…。
ベランダのドアが空き、賑やかな声がより大きく聞こえてくる。
誰が来たんだろうか。
ut「ぁ…、先客おるけど、」
gn「あ〜、別に平気っすよ。」
kyo「俺も平気っすね。」
rd「お〜い、ばど吸うの?」
kyo「せやけど、らっだぁ、お前は吸わんやろ。」
rd「原人に捕まってるつぼーらに用があるんだけど?」
gt「こいつのことなんで暫く離してはくれないかと。」
どうやら喫煙者と愉快な被害者たちが来たようだった。
kyo「にしても先客って誰や?我々だはチーノとコネシマさんぐらいやろ?」
ut「シッマとチーノならともさんのとこでダル絡みしてはりますもんね。」
他に誰か喫煙者がいるのかと予想しながら入ってきた彼らは驚きの声を上げた。
rd「Nakamuッ!?」
ut「Nakamuさん?!」
gt「有名実況者グループのワイテルズさん!?」
gn「え〜!意外かも。」
kyo「いつもと雰囲気がちゃうな。」
nk「そうですか?」
kyo「せや、何というか、かわいいよりも大人っぽいというか。」
ut「違う魅力を感じますよね?」
rd「NakamuがNakamuじゃないみたい。」
nk「それは大袈裟では…?」
gt「ワイテルズもヤニ実況者だったってことですか!?」
nk「いや、吸ってるのは俺だけですね。」
gn「メンバーって知ってるの?」
nk「言ってはないし、人がいる中で吸ったのはこれが初めてですね。」
そう言って煙草をもう一度口へ含んだ。
何だか、少しだけ苦く感じた。
shk「Nakamu?何処いんの?」
kn「Nakamu〜?」
ベランダ越しに小さく僅かに俺のことを呼ぶ声が聞こえた。
nk「今行く!!」
大きな声で言って、灰皿にまだ火のついた煙草をぐりぐりと押し付けた。
nk「呼ばれたので、また。」
先輩方はポカンとした表情をし、そのまま硬直していた。
̶俺̶だ̶け̶の̶秘̶密̶。
メンバーには秘密。
秘密fin.
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