(好評の為、第2話出させて頂きました。今回の続きの投稿は前回と同じ条件です。多くの方に見て頂いて嬉しいです!)
注意
・類闇堕ち
・司くん死ネタ
・真面目に話の内容がよく分からないと思います
天馬司?side
「…類、遅いな……もう1時間21分31.2秒経ってるぞ……」
肌寒い、静かな部屋…と、人間は言うのだろうか。オレは類に『天馬司』という名を貰ったアンドロイドだ。そして今類の部屋で類の帰りを待っている。無論、オレは外のセカイを知ることもないし、知ろうともしない、類の道具として…そうやって作られたからな。
類は他にも『ゾンビロボット』や『ネネロボ』などと言うものも作っているが、ちゃんと話せるのはネネロボだけだ。まぁ、1回しか話したことないがな!まぁそういうことで、オレは外に出れないから何もすることがない!実に暇!
にしても、この部屋には色々な道具があるよな!童話の本に、人魚姫のミュージカルのビデオ…勝手に見たら類に優しい笑みを浮かべながら見られた!
「…ん?」
廊下の方から足音が…?でも、ドアの様な物が動いた音はしなかったが……
「類〜、一緒にお買い物に…あら、そういえば司くんのお墓参りだったわね……あら?」
この人は……類のお母さん?綺麗な人……って
お墓参り?
司くん?どうゆう事だ?
だってオレはアンドロイド、人間じゃないから墓なんて……いや、そもそも壊れたり死んだりしてない!
「……こんにちは」
こ、こんにちはと言われた……
「こんにちは!類のお母さん…ですか?オレは天馬司!!!!類にいつもお世話になってて……」
…どうしたんだ?類のお母さん、急に泣き始めたぞ?
「…るぃ…類………」
……人間は訳が分からないな
「ただいま司く……」
あ、類!いつの間にか帰ってきてたのか!
「おかえりなさい!類っ…ん?どうした?」
「……母さん…」
……あれ?
「類……っ」
何が起こってる?
「…っ、出て行ってくれ!」
類……そうだ、俺は類を…
「類、どうしたんだ?話なら……」
「司くんは黙っててくれっ!!」
「…ぁ…嗚呼……」
類、どうしたんだ…?
あれから30分後、類の母さんは類に対して一人暮らしをすることを求めた。それに「わかった」と一言、類は複雑な顔をしていた。
類は、類の母さんにオレの存在を知ってもらいたくなかったんだと思う。でも、類の母さんはオレの名前を知っていた。それに、『お墓参り』と言うことも言っていた。オレはそれに疑問を抱いて類に話す
「類、司くんのお墓参り、とはなんだ?」
「言ったろう?君は君の存在を知ろうとしてはいけないって」
「でも、それでもオレは!」
「…司くんまで僕を失望させるのかい?」
「ぁ、いや……そんなつまりじゃ……っ」
「お願いだから……もう辞めてくれ!」
「ぁ……っ、!」
ごめん、類。
ごめんなさい
ごめんなさい……
オレが類のアンドロイドとしてちゃんと出来なかったから…
類が、類が落ち込んで…
類が…
オレ……っ、なんか……?
オレは、なんだ?
そうだ
オレは物じゃない。
「……っ!」
「?!司くんっ!?何処にっ…!」
類side
司くんが俺の部屋を突然出て行った。
予想外の展開だ。まさかアンドロイドが自分の意思で動くだなんて……
___彼には、悪いことをしたと思う。
彼も所詮は俺の『創作物』だ。
そして、それは今まで作っていたロボット達にも変わりない。
俺には、悪魔でも宿っていたのだろうか。
俺は、司くんが亡くなったあの日から、おかしくなっていたと思う。
司くんを作り出すという考えに至ったのも、あの日からの俺のせいだ。でも本物の『天馬司』は二度と帰ってこないし、俺が本物そっくりな『物』を作っても結局、彼本人では無い。
「…ばか」
自分に向けて、そっと呟いた。
神山高校の屋上の上に浮かぶのは、雲ひとつない青空。髪が風が流れる方向に靡く。前髪にそっと触れて、目の前の景色を見ようと目を開けてみると、『天馬司』が立ち尽くしていた。
あの日の天馬司の死は、突然などでは無かった。
病気でも、殺人でも自殺でも無かった。
いや…殺人、だったのかもしれない。
彼は確かに、彼が死んだ日に屋上で飛び降りた。
神代類の手によって
コメント
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えっえっ…まさかのだったわすき 題名と小見出し(かな?)繋がってるのすこ ノベルも上手いとか本当に尊敬です✨